いやー、今回の『蘭陵王(らんりょうおう)』第15話、見ましたか?やっと蘭陵王(らんりょうおう)様の無実が証明されて、雪舞(せつぶ)との結婚も決まって、「よっしゃー!ハッピーエンドに向かってまっしぐら!」なんて思っていたら…とんでもないラストが待っていましたね!それでは早速、波乱万丈の第15話のあらすじとネタバレを振り返っていきましょう!

ついに汚名返上!でも、新たな火種が…

前回のハラハラする展開から一転、朝廷の場で雪舞(せつぶ)が見事な証言を披露し、蘭陵王様の通敵の罪は完全に晴れました!いやー、雪舞、本当に賢くて勇敢ですよね。彼女のおかげで、黒幕だった胡皇后(ここうごう)の権力は失墜し、悪徳役人の祖テイ(そてい)も罰せられることに。まさに大逆転劇で、見ているこっちもスカッとしました!

しかし、一件落着とはいかないのがこのドラマの深いところ。自分の腹心だった鄭児(ていじ)がこの一件に巻き込まれたことで、皇太子の高緯(こうい)がブチギレ!「蘭陵王め、よくも私に恥をかかせてくれたな!」と、その憎しみはますます燃え盛るばかり。宮廷の平和な時間の裏で、ドス黒い嫉妬の炎が静かに大きくなっていくのが、なんとも不気味です…。

結婚決定!でも、素直に喜べない雪舞の涙

さて、大手柄を立てた雪舞は「鄭妃(ていひ)」の称号を与えられ、ついに蘭陵王様との結婚が正式に決まります!蘭陵王様は、愛する人と結ばれる未来に心躍らせている様子。でも、当の雪舞はどこか浮かない顔…。

それもそのはず、彼女の心にはたった一人で自分を育ててくれたおばあちゃんの存在が大きくありました。人生で一番大切な日におばあちゃんがそばにいない…その寂しさが、彼女の心を曇らせていたんですね。嫁入り衣装を前に、一人寂しげに鏡を見つめる雪舞の姿が切なくて、思わず胸が締め付けられました。

まさかの痴話喧嘩が、最悪の事態を招く

そんな雪舞の憂いを晴らそうと、蘭陵王様は彼女を馬に乗せて郊外へ気晴らしに連れ出します。優しいじゃないですか、蘭陵王様!…と、思ったのも束の間。

おばあちゃんの話になった途端、雪舞は感情的になり、「あなたに私の孤独な気持ちなんてわからない!」と蘭陵王様を責めてしまいます。それに対して蘭陵王様もカッとなってしまい、まさかの大喧嘩に発展!雪舞は馬車を飛び降りてしまい、蘭陵王様も意地を張って追いかけませんでした。

もう、「そこは追いかけてあげてー!」とテレビの前で叫んじゃいましたよ(笑)。でも、このほんの少しのすれ違いが、とんでもない悲劇の引き金になるなんて…。

案の定、一人で山道を歩く雪舞は、待ち伏せしていた何者かに薬で眠らされ、連れ去られてしまいます。

敵国の王、宇文ヨウ(うぶんよう)/武帝(うぶんよう/ぶてい)の執念

雪舞が見知らぬ寝台で目を覚ますと、そこにいたのは…なんと、周の皇帝・宇文ヨウ(うぶんよう)/武帝(うぶんよう/ぶてい)!

一瞬、また政治の道具にされるのかと身構える雪舞。しかし、宇文ヨウ/武帝は部下を下がらせると、ただ静かにこう告げるのです。

「朕と共に周国へ来てくれ」

その瞳には、皇帝としての威厳ではなく、まるで懇願するような、異常なまでの執着が宿っていました。彼のこの強引な「お誘い」の裏には、一体どんな想いが隠されているのでしょうか。蘭陵王様が朝廷での戦いに勝利した一方で、愛する人は敵国の王の手の中に…。物語は、さらに複雑で危険な渦の中へと巻き込まれていきます。

『蘭陵王』第15話の感想

今回のエピソードは、光と影の対比が鮮やかでした。蘭陵王の冤罪が晴れるという輝かしい展開の裏で、高緯(こうい)の嫉妬という新たな闇が深まっていく様子は、今後の波乱を予感させます。そして、幸せの絶頂にいるはずの蘭陵王と雪舞が、互いを想うが故にすれ違い、心の隙が生まれてしまう展開は非常に人間味があって引き込まれました。完璧な英雄や聖女ではなく、二人とも未熟で感情的な部分があるからこそ、応援したくなります。特に、ただの冷酷な敵役かと思われた宇文ヨウ/武帝が、雪舞に対して見せる異常なまでの執着心。彼の行動の背景にあるものが何なのか、非常に気になります。単なる恋愛ドラマに留まらない、それぞれのキャラクターが抱える業の深さが、この物語を一層面白くしていますね。

つづく