皇帝の命を受け、国境を荒らす馬賊の討伐へと向かう蘭陵王(らんりょうおう)。しかし、討伐隊へある人物が同行することをめぐり、妻・雪舞(せつぶ)との間に深い溝が生まれてしまう。互いを想いながらも、心ない策略によってすれ違う二人。一方、都では蘭陵王を陥れようとする新たな陰謀が静かに動き出していた。夫の身に迫る危機を察知した雪舞は、危険を顧みず、大切な人を守るために後を追う決意を固める。

「蘭陵王」あらすじネタバレ24話

いやー、今回の24話は本当に心がギューッてなる展開だったわね!信じたいのに信じられない、蘭陵王(らんりょうおう)と雪舞(せつぶ)のすれ違いが切なくて…。お互いを深く愛しているからこそ、一度生まれた疑念がどんどん心を蝕んでいく様子が、見ていて本当にもどかしかったわ。

物語は、蘭陵王が皇帝から国境を荒らす凶悪な馬賊の討伐を命じられるところから始まるの。早速、討伐隊を編成する蘭陵王。馬賊の首領が女好きだと知ると、美女をおとりにして誘き出す作戦を立てるんだけど、ここで「待ってました!」とばかりに名乗りを上げたのが、あの鄭児(ていじ)よ!

「私がそのおとりになります!」なんて殊勝なことを言って、まんまと討伐隊に同行することに。その話を聞きつけた雪舞は、病み上がりの体も顧みず、王府の門前で出発しようとする一行に追いつくの。でも、そこで見たのは、夫の隣で得意げな顔をする鄭児の姿…。

信じてほしい蘭陵王と、信じきれない雪舞。雪舞の不安げな瞳に、蘭陵王もまた自分への不信を感じて怒りを爆発させちゃう。「なぜ信じてくれないんだ!」と雪舞を振り切り、馬を駆って行ってしまう蘭陵王。冷たい風の中、一人涙にくれる雪舞の姿が痛々しくて…。

でも、私たちの雪舞はただ泣いているだけじゃない!そこへ、最高のタイミングで韓暁冬(きょうとう) が帰ってくるの。しかも、以前雪舞を騙した偽道士を捕まえて!偽道士の口から、鄭児が裏で糸を引いていたことがすべて明らかになるのよ。

さらに、安徳王(あんとくおう)から衝撃の知らせが。なんと、蘭陵王の後援部隊を率いるはずだった安徳王が外され、代わりにあの腹黒い皇太子・高緯(こうい)が後を追うことになったっていうじゃない!高緯がまともに援護するはずがない。夫の命が危険に晒されていると知った雪舞は、ついに決意するの。

暁冬に硫黄や硝石といった火薬の材料を準備させ、二人でこっそり王府を抜け出し、蘭陵王の後を追うのよ!

そして、ついに蘭陵王一行に追いついた雪舞が目にしたのは、鄭児が蘭陵王の酒に薬を盛ろうとする決定的瞬間!でも、蘭陵王はその酒を飲まずに「皆で分けよう」と部下に与えようとしたから、鄭児は大慌て。なんとかごまかして普通の酒にすり替えるんだけど、雪舞は鄭児の恐ろしい企みをはっきりと見てしまったの。

そんな中、馬賊の斥候が蘭陵王一行の存在に気づき、物語は一気に緊迫感を増していくわ。すれ違う夫婦の愛、鄭児の底知れぬ悪意、そして皇太子の陰謀。幾重にも重なる危機に、蘭陵王と雪舞はどう立ち向かっていくのかしら!

『蘭陵王』第24話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が複雑に絡み合い、非常に見ごたえのある回でした。特に、蘭陵王と雪舞の心がすれ違う場面は、お互いを深く想っているからこその悲劇であり、胸が締め付けられる思いがしました。信じることが愛の証であると分かっていながらも、拭いきれない不安に苛まれる雪舞の心情が痛いほど伝わってきます。一方で、鄭児の策略はますます巧妙かつ大胆になり、彼女の執念深さにはもはや感嘆すら覚えます。そんな息の詰まる展開の中、韓暁冬の忠誠心と機転の良さが唯一の救いでした。彼がいなければ、雪舞は真実にたどり着けなかったでしょう。最後に皇太子・高緯という新たな脅威も加わり、物語の緊張感が一層高まりました。

つづく