蘭陵王(らんりょうおう)を助けた功績の裏で、敵将・尉遅迥(うっちけい)に捕らえられた雪舞(せつぶ)は、川に落とされ絶体絶命の危機に陥る。 そこに蘭陵王が現れ、九死に一生を得るが、軍の掟により二人は再び別々の道を行くことに。 宿を求めて立ち寄った闇娼館で、雪舞は殺人事件に遭遇し、そこで瀕死の青年と出会う。 役人に追われる身となりながらも、彼を見捨てられない雪舞は、青年を連れて逃亡。彼を救うため、疫病が蔓延しているという危険な村へ向かうという、大きな決断をする。

「蘭陵王」あらすじネタバレ5話

いやはや、今回も目が離せない展開でしたね!蘭陵王(らんりょうおう)を救うため、知恵と勇気で大活躍した雪舞(せつぶ)。しかし、そのせいで敵将・尉遅迥(うっちけい)に捕まってしまうという絶体絶命のピンチから物語は始まります。

水中の口づけ、そして別れ

尉遅迥は雪舞を人質にとり、蘭陵王の居場所を吐かせようと、なんと彼女を川の上に逆さ吊りに!「言わぬなら、このまま溺れさせる」という非道な脅しにも、雪舞は決して屈しません。そしてついに力尽き、水の中に落とされてしまいます。意識が遠のいていく雪舞…。

その瞬間、愛する女性の危機を察知した蘭陵王が、ためらうことなく川へ飛び込みます!水中で雪舞を抱きしめ、息を吹き込むために口づけをするシーンは、あまりにも美しく、そして切ない名場面。無事に助け出されたものの、軍営に女性は入れないという掟のため、二人は再び別れることになってしまいます。名残惜しそうに見つめ合う二人の姿に、胸が締め付けられますね。

新たな出会いは血の匂いと共に

蘭陵王と別れた雪舞は、一夜の宿を求めて、以前にも立ち寄ったあの怪しげな闇娼館へ。しかし、そこで彼女が目にしたのは、血の海に倒れる宿の夫婦の無残な姿でした。部屋の隅には、怯えた様子でうずくまる一人の青年が…。

彼が犯人なのか?それとも、もう一人の被害者なのか?状況が飲み込めないうちに、役人たちが宿へ踏み込んできます。雪舞はとっさに、瀕死の青年を荷車に乗せ、その場から逃亡!追手から逃れながら、病で弱っていく彼を放っておけない雪舞の優しさが光ります。

疫病の村へ…雪舞の決意

青年はただの怪我人ではなく、重い病に侵されていました。途方に暮れる雪舞に、ある店の主人が「その男は、疫病が蔓延している賤民村の者かもしれない」と告げます。そこは足を踏み入れたら九死に一生を得るという恐ろしい場所。しかし、目の前の命を救うため、雪舞は迷わずその村へ向かうことを決意します。そして、言葉も話せない青年に「阿怪(あかい)」という名前を付けてあげるのでした。

一方、蘭陵王の陣営では、腹心の須達(しゅだつ)が息を引き取ります。彼は死の間際、「周の皇帝・宇文ヨウ(うぶんよう)/武帝(うぶんよう/ぶてい)が斉の国に潜んでいる」という衝撃的な情報を残しました。蘭陵王たちは、国の脅威を取り除くため、宇文ヨウ/武帝の捜索を開始します。

そう、雪舞が命がけで助けようとしている謎の青年「阿怪」こそ、蘭陵王たちが血眼になって探している宿敵・宇文ヨウ/武帝その人だったのです。お互いの状況を知らないまま、運命の歯車がまた大きく回り始めました。

『蘭陵王』第5話の感想

今回は、蘭陵王と雪舞の絆の深さが試される回でした。特に、蘭陵王が溺れる雪舞を救うために水中へ飛び込み、口移しで息を吹き込む場面は、二人の愛情が言葉以上に伝わってくるようで、思わず息をのみました。しかし、そんな感動的な再会も束の間、すぐに別れが訪れるのがこのドラマの切ないところです。一方で、見ず知らずの青年を救うために、疫病が蔓延る危険な村へ向かうことを決意する雪舞の行動力と慈悲深さには、心から感服させられます。彼女のその優しさが、後に大きな運命の渦を巻き起こすことになるとは、まだ誰も知りません。蘭陵王は国のための戦いを、雪舞は目の前の命を救うための戦いを始め、二人の道が再び交わる時が待ち遠しく感じられます。

つづく