いやあ、今回の『蘭陵王(らんりょうおう)』は本当にハラハラさせられましたね!やっと再会できた雪舞(せつぶ)と蘭陵王だけど、そのシチュエーションが最悪すぎる!疫病が蔓延する村で、まさかの焼き討ち宣言だなんて…。さっそく第6話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!
周の皇帝・宇文ヨウ(うぶんよう)/武帝(うぶんよう/ぶてい)を追って、疫病が蔓延する白山(はくさん)村にたどり着いた蘭陵王。そこで彼が見たのは、村人のために懸命に治療にあたる雪舞の姿でした。感動の再会…かと思いきや、蘭陵王は「疫病の蔓延を防ぐ」という大義名分のもと、村ごと焼き払うという非情な命令を下します。
「そんなことさせない!」と、雪舞は軍の前に立ちはだかります。彼女の必死の訴えと覚悟に、蘭陵王も心を動かされたのか、一つの条件を提示します。それは「7日以内に疫病を鎮められなければ、村を焼く」というもの。村の存亡は、完全に雪舞の双肩にかかってしまいました。
ここからの雪舞の奮闘はすごかったですね!持ち前の知識と知恵を総動員して、見事に疫病を克服!村人たちも、彼女を女神のように崇めます。
しかし、問題は別にありました。雪舞が甲斐甲斐しく世話をしていた記憶喪失の男「阿怪(あかい)」。蘭陵王は、その男の立ち居振る舞いから、彼こそが探している宇文ヨウ/武帝(うぶんよう/ぶてい)ではないかと鋭く見抜きます。雪舞が阿怪をかばえばかばうほど、蘭陵王の心には嫉妬の炎がメラメラ…。この三角関係の始まり、なんとも切ない!
そしてついに、蘭陵王は阿怪を間諜として処刑することを決意。雪舞は「彼はただの村人よ!」と、またしても命がけで彼の前に立ちはだかります。
その瞬間、事態は急変!周の間諜たちが、皇帝を救出せんと村に奇襲をかけてきたのです。ここで初めて雪舞は、自分が必死に守ってきた心優しき青年・阿怪の正体が、斉の宿敵である周の皇帝・宇文ヨウ/武帝であったことを知るのでした。良かれと思ってしたことが、村を、そして愛する蘭陵王をも最大の危機に陥れてしまうなんて…。あまりにも皮肉な展開に、言葉を失います。
『蘭陵王』第6話の感想
今回のエピソードは、登場人物それぞれの立場と想いが複雑に交錯し、非常に見応えがありました。人命を救いたい一心で奮闘する雪舞の純粋な正義感と、国を守る将軍として非情な決断を下さねばならない蘭陵王の苦悩が、痛いほど伝わってきます。彼の焼き討ち命令は決して冷酷なだけではなく、大局を見据えた上での辛い選択だったのでしょう。そして、雪舞の優しさが、結果的に最も危険な火種を大きくしてしまったという展開は、物語に深い奥行きを与えています。守るべきもののために、時に人は非情にならなければいけない。そんな重いテーマを突きつけられたような回でした。
つづく