どうも!『蘭陵王(らんりょうおう)』の世界にどっぷり浸かっているドラマブロガーです。いやあ、第7話は本当に息をのむ展開でしたね…。愛する人を救いたい、その一心で動く雪舞(せつぶ)の姿が健気で、そしてあまりにも切ない回でした。早速、波乱の第7話のあらすじとネタバレを振り返っていきましょう!
蘭陵王(らんりょうおう)、毒矢に倒れる
物語は、蘭陵王が雪舞(せつぶ)をかばって周軍の毒矢を受けてしまうという衝撃的なシーンから始まります。背中に3本もの矢を受けた蘭陵王は、意識を失い危険な状態に。軍医も「矢に塗られているのは西域の奇毒。解毒薬がない」とさじを投げてしまいます。
三日三晩、雪舞は眠らずに蘭陵王のそばで必死に看病を続けます。彼の熱い額を冷やし、血に濡れた布を何度も取り替える雪舞。時折意識を取り戻す蘭陵王も、彼女の涙と疲れ切った顔を見て、手を伸ばそうとするものの力が入らない…もう、このシーンだけで涙腺が緩んでしまいます。
皇太子の非情な策略
そんな中、最悪のタイミングで現れるのが、皇太子の高緯(こうい)です。腹心の祖テイ(そてい)を連れて陣営に乗り込んできた彼は、蘭陵王の負傷を好機とばかりに、軍の指揮権を象徴する虎符を奪い取ってしまいます。さらに、意識のない蘭陵王の傷口を押さえつけるという非道ぶり!国の英雄が命の危機に瀕しているというのに、この男の頭の中は権力争いのことしかないようです。本当に腹立たしい!
雪舞、決死の覚悟で敵国へ
蘭陵王を射た毒矢が、かつて自分が情けをかけて逃がした周の密偵が持っていたものと同じだと気づいた雪舞は、激しい自責の念に駆られます。
「私が彼を苦しめている…」
居ても立ってもいられなくなった雪舞は、唯一の解毒薬を求めて、護衛の暁冬(きょうとう)だけを連れて敵国である周へ向かうことを決意します。あまりにも無謀で危険な賭け。でも、彼女を突き動かすのは、ただただ蘭陵王を救いたいという純粋な想いだけなのです。
再会と裏切り…皇帝・宇文ヨウ(うぶんよう)/武帝(うぶんよう/ぶてい)の冷酷な罠
周に潜入した雪舞は、ついに周の皇帝・宇文ヨウ(うぶんよう)/武帝(うぶんよう/ぶてい)と再会します。そう、かつて邙山(ぼうざん)で助けた、あの「阿怪(あかい)」です。しかし、彼女の前にいたのは、痩せた流民ではなく、冷徹な光を瞳に宿した大国の皇帝でした。
「陛下とお呼びしろ」
冷たく突き放す宇文ヨウ/武帝(うぶんよう/ぶてい)に、雪舞は必死に解毒薬を求めます。「どんな条件でも飲みます」とひざまずく雪舞に対し、宇文ヨウ/武帝は彼女が持ってきた薬方を無情にも火にくべてしまいます。そして、耳元でこう囁くのです。
「蘭陵王は今朝、毒が回って死んだ。知らなかったか?」
さらに宇文ヨウ/武帝は、雪舞を宮殿に軟禁し、兵士たちの前で「蘭陵王を討ち取った!」と嘘の宣言をします。その声を聞き、完全に希望を打ち砕かれた雪舞。彼女が大切にしていた、かつて宇文ヨウ/武帝からもらった桃の腕輪が、パキンと音を立ててひび割れるシーンは、彼女の心が壊れた瞬間を象徴しているようで、胸が張り裂けそうでした。
『蘭陵王』第7話の感想
今回のエピソードは、雪舞にとってまさに四面楚歌、逃げ場のない絶望の始まりでした。愛する人は毒に苦しみ、味方であるはずの皇太子からは裏切られ、そして最後の望みを託した相手からは、最も残酷な形で心を打ち砕かれます。特に、かつて心を通わせたはずの宇文ヨウ/武帝の変貌ぶりには、人間不信に陥りそうなほどの衝撃を受けました。彼が雪舞に見せた一瞬の優しさも、すべては「天女を得て天下を得る」という野望のための策略だったのかと思うと、その冷酷さに身震いします。純粋で真っ直ぐな雪舞の行動が、ことごとく裏目に出てしまう展開は非常にやるせないですが、この逆境が彼女をどう成長させていくのか、あるいは変えてしまうのか。物語の深みが増す、非常に重要な回だったと感じます。
つづく