記憶を失くした妻・花溶(かよう)を取り戻すため、秦尚城(しんしょうじょう)は仲間たちと考えうる限りの作戦を実行します。しかし、コミカルな奮闘もむなしく、なかなか花溶の心には届きません。一方、花溶の記憶喪失の鍵を握るとみられる謎の男・端木白(たんぼくはく)に、仲間である赤紅(せきこう) が鋭く迫ります。彼の隠す秘密とは一体何なのか。すれ違う想いと交錯する思惑の末に、秦尚城の一途な愛は、ついに奇跡を呼び起こすことになります。
「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ15話
記憶を失くした花溶(かよう)と、彼女を取り戻したい秦尚城(しんしょうじょう)のもどかしい関係が続く『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』。第15話では、ついにその関係に大きな進展が!
秦尚城(しんしょうじょう)と愉快な仲間たち(?)による珍作戦の数々と、その裏で交錯するそれぞれの思惑。そして、ついに花溶(かよう)の記憶が…!コミカルさとシリアスさが絶妙に絡み合った、見どころ満載の15話の全貌を、感想と共にお届けします!
記憶を取り戻せ!秦尚城(しんしょうじょう)と仲間たちの奮闘記
愛する花溶(かよう)の記憶を取り戻すため、秦尚城は仲間である銭大有(せん・たいゆう)と張弦(ちょう・げん)の力を借りることに。しかし、この二人の作戦が、まあ、なんともユニークなんです。
まずは「情景再現!視覚刺激法」と銘打って、英雄が美女を救う芝居を打つものの、当の花溶からは「白痴(バカ)みたい」と一刀両断。そりゃそうよね(笑)。
めげない一行は次に、二人の思い出の品で記憶を呼び覚ます「睹物思人法」を試します。思い出の風鈴の木の下で、秦尚城はかつて「この鈴を鳴らせば、いつでも駆けつける」と誓ったことを花溶に思い出させようとします。花溶の脳裏にも断片的な映像が浮かび、おっ、今度こそうまくいくか!?…と思いきや、なんと木の陰で必死に鈴を鳴らしていたのは銭大有(せん・たいゆう)と張弦!しかも、そのマヌケな姿を赤紅(せきこう) に発見されてしまいます。作戦が台無しになった花溶は怒って矢を放ちますが、それをひらりとかわした秦尚城。その矢は、運悪く赤紅(せきこう) に当たり、彼女は麻酔で眠らされてしまうのでした。とことんツイてない…。
宿屋に戻った赤紅(せきこう) が、銭大有(せん・たいゆう)と張弦にお怒りの鉄拳をお見舞いしたのは言うまでもありません。
謎が深まる端木白(たんぼくはく)と、彼に迫る赤紅
一方、花溶の記憶喪失と回復に、端木白(たんぼくはく)が関わっていると疑う赤紅。彼女は端木白(たんぼくはく)に「小蟹(しょうかい)はあなたの婚約者なの?」と核心に迫ります。図星を突かれたのか、明らかに動揺してその場を去る端木白。ますます怪しい!
諦めきれない赤紅は、今度は色仕掛け(美狐計)で端木白から真実を聞き出そうと、彼の前で妖艶な舞を披露します。さすがの端木白も少し心を揺さぶられたようですが、「狐としてはまだ未熟だ」とクールに立ち去ってしまいます。でも、部屋を出た後の彼の表情は、明らかに平静ではありませんでした。この二人の関係も、一筋縄ではいかなそうですね。
ついに記憶が…!絶体絶命の果てに
数々の作戦が失敗に終わり、落ち込む秦尚城。そんな彼に、銭大有は最後の切り札「絶境刺激法(絶体絶命の状況で記憶を刺激する方法)」を提案します。
そして、この作戦が、ついに功を奏します!
絶体絶命の危機に瀕したことで、花溶の記憶は完全に戻るのでした。長かった…!秦尚城の一途な想いが、ようやく報われた瞬間でした。
『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第15話の感想
今回のエピソードは、前半のコミカルな展開と、後半のシリアスな駆け引き、そしてラストの感動的なクライマックスと、感情が大きく揺さぶられる回でした。銭大有と張弦のポンコツな作戦には思わず笑ってしまいましたが、それも全ては秦尚城と花溶を想ってのこと。その不器用な友情が微笑ましかったです。
一方で、赤紅と端木白の探り合いは、物語に深みを与えています。端木白が何を隠しているのか、そして赤紅がどう真実にたどり着くのか、こちらの恋模様(?)からも目が離せません。
つづく