海で救出された花溶(かよう)は、追手から逃れるため記憶喪失のふりをする。彼女を助けたのは「海上夜叉」の異名を持つ女侠・赤紅(せきこう) だった。赤紅は聖盟大会で想い人である秦尚城(しんしょうじょう)の心を射止めるため、花溶を「幸運の星」として旅に同行させる。花溶は夫である秦尚城と合流するため、正体を隠して赤紅と行動を共にすることに。しかし、赤紅の想い人が秦尚城本人だと知り、事態は複雑化していく。すれ違いを繰り返しながらも、花溶は一連の事件の背後にある大きな陰謀に気づき始める。

「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ14話

海賊に救出された女性、その正体はやっぱり私たちの花溶(かよう)でした!でも、目覚めた彼女の目の前にいたのは見知らぬ人々。相手は花溶(かよう)のことを「海上夜叉の赤紅(せきこう) 」と勘違いしている様子。これはチャンス!自分が秦尚城(しんしょうじょう)の妻だとバレたら命が危ないかも…そう考えた花溶は、とっさに記憶喪失のフリを敢行!この機転の良さ、さすがです。

花溶を助けた女侠・赤紅(せきこう) は、彼女を「恋のラッキースター」だと言い、聖盟大会で秦尚城(しんしょうじょう)をゲットするために一緒に行こうと誘います。夫がすでに向かった聖城で合流できるなら好都合!花溶は「恩返しのために」と同行を申し出ます。こうして花溶は「小蟹(しょうかい)」という新しい名前をもらい、赤紅と行動を共にすることに。

一行はまず、聖盟大会への参加証である「聖島令」を手に入れるため、悪党の郝威風(かく いふう)がいる明州城へ。赤紅は「海上夜叉」の異名に恥じない強さで、あっという間に悪党一味を成敗!背後から襲い掛かろうとした敵から赤紅を救った花溶を見て、赤紅は感激。「あなたは命の恩人よ!」と、なんと花溶と義姉妹の契りを交わすのでした。

義姉妹となった二人ですが、ここでとんでもない事実が発覚!赤紅がそこまでして手に入れたいと願う相手、それは「誰にも飼いならせない孤高の鷹」と彼女が評する、我らが秦尚城だったのです!夫への熱烈な想いをすぐそばで聞かされる花溶の心境は、もうハラハラドキドキですよね。

そんな中、秦尚城も部下と共に花溶の行方を必死に探していました。酒楼でニアミスしたり、仮面をつけた花溶の後ろ姿を見つけて追いかけたりと、あと一歩のところですれ違う二人…!見ているこっちがもどかしくなっちゃいます。

物語のラスト、花溶は怪しい黒衣の男を尾行します。するとその男が密会していたのは、なんと端木白(たんぼくはく)!すべてが沐王府の仕組んだ陰謀だったと知った瞬間、物音を立ててしまい絶体絶命のピンチに!しかし、ここでも花溶は記憶喪失のフリでなんとか切り抜けようとします。そこに赤紅も駆けつけ、事態はさらに複雑な様相を呈していくのでした。

『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第14話の感想

今回は、花溶の機転と強さが光る回でしたね。記憶喪失のフリで危機を乗り切り、さらには夫の恋のライバルである赤紅と義姉妹になってしまうという、なんとも皮肉で面白い展開に引き込まれました。赤紅が秦尚城への想いを熱く語る隣で、複雑な表情を浮かべる花溶の心中を思うと、こちらまで胸が締め付けられるようでした。純粋で裏表のない赤紅も魅力的なキャラクターなので、二人の間に芽生えた友情がこの先どうなっていくのか、目が離せません。秦尚城とのもどかしいすれ違いにはやきもきさせられましたが、最後に沐王府の陰謀という大きな謎にたどり着き、物語が一気に動き出した印象です。サスペンス要素も加わり、今後の展開がますます気になります。

つづく