聖剣を巡る陰謀を追う秦尚城(しんしょうじょう)と花溶(かよう)は、第二の試練の地・幽蘭谷に足を踏み入れる。二人は甘いひとときを過ごすも、すぐに谷に仕掛けられた巧妙な罠「長林陣」に迷い込んでしまう。花溶の機転で脱出の糸口を探す一方、同じく谷を進む端木白(たんぼくはく)と赤紅(せきこう) は、毒虫の群れに襲われ絶体絶命の危機に瀕していた。それぞれのペアが困難に立ち向かう中で、二組の関係性にも変化が訪れる。しかし、その裏では謎の黒幕が不気味に微笑んでいた。

「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ17話

幽蘭谷に閉じ込められても、愛する夫・秦尚城(しんしょうじょう)が焼いてくれた鶏肉を「あなたが焼くのが一番おいしいわ」なんて言いながら頬張る花溶(かよう)。もう、この二人のラブラブっぷりには、こっちが照れちゃいますよね!秦尚城(しんしょうじょう)も「お前と一緒なら一生ここにいてもいい」なんて、甘いセリフが止まりません。

でも、しっかり者の花溶(かよう)はそんなわけにはいかないとキッパリ。秦尚城の出自の謎、そして端木白(たんぼくはく)の背後で糸を引く黒幕の正体を突き止め、聖剣を狙う陰謀を暴かなければなりません。二人は気持ちを新たに、第二の試練の舞台である幽蘭谷の脱出を目指します。

一方、こちらも気になるカップル(?)、端木白(たんぼくはく)と赤紅(せきこう) 。相変わらず端木白にまとわりつく赤紅(せきこう) ですが、なんだかんだで一緒に行動することに。この二人のやり取りも、だんだん可愛く見えてきました(笑)。

さて、秦尚城と花溶は、幽蘭谷の中心部と思われる竹林で、まんまと迷いの陣「長林陣」にはまってしまいます。しかし、ここで輝くのが我らが花溶の聡明さ!父である花将軍(かしょうぐん)からこっそり学んだという、竹を使って水源を探す知識を披露し、見事に陣の突破口となる泉を発見します。泉の源を塞いでいた花を抜くと、水が溢れ出し、長林陣は解除!さすがですね!

しかし、その様子を物陰から見つめる怪しい影が…。なんと、端木白の師匠が、ほくそ笑みながら二人を監視していたのです。なんだか嫌な予感がします…。

時を同じくして、端木白と赤紅は毒虫の大群に襲われるという絶体絶命のピンチに!赤紅をかばった端木白は毒蜘蛛に噛まれてしまいますが、赤紅が必死の看病で彼の毒を吸い出し、命を救います。意識を取り戻した端木白は、赤紅の献身的な姿に心動かされたのか、彼女からもらった蝶の髪飾りをそっと懐にしまうのでした。ツンデレな彼の心が、少しずつ溶かされていくのがたまりませんね!

長林陣を突破した秦尚城と花溶は、一軒の山小屋で休息をとることに。しかし、小屋に入った途端、花溶が体の不調を訴えます。小屋には多くの薬草が置かれており、持ち主は医術に詳しい人物のようですが…。これも誰かの罠なのでしょうか?二組のカップルの絆が試される中、黒幕の影がじわりじわりと忍び寄る、息もつかせぬ展開でした。

『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第17話の感想

今回は、二組のカップルの対照的な姿が非常に興味深い回でした。秦尚城と花溶は、お互いへの絶対的な信頼と愛情を基盤に、知恵と力を合わせて困難を乗り越えていく、まさに理想のパートナーシップを見せてくれます。特に、花溶が父から学んだ知識で活路を開く場面は、彼女の聡明さと成長が感じられて胸が熱くなりました。一方で、端木白と赤紅のコンビは、危機的状況をきっかけに心の距離がぐっと縮まりました。赤紅の猪突猛進な愛情表現と、それに戸惑いながらも惹かれていく端木白のツンデレな姿には、思わず頬が緩みます。物語の主軸である謎解きが進むと同時に、それぞれの恋愛模様にも進展があり、緩急のバランスが絶妙でした。最後に忍び寄る師匠の影や花溶の体調不良など、不穏な要素が物語に更なる深みを与えています。

つづく