密室に閉じ込められた花溶(かよう)と秦尚城(しんしょうじょう)たちは、そこで前盟主の遺骸と、彼の遺書を発見する。そこには、長年にわたる陰謀と、登場人物たちの出自に関する重大な秘密が記されていた。一方、秘薬「断情扶桑」の解毒薬も手に入れるが、黒幕・孔霖(こう・りん)の魔の手が迫る。毒霧が立ち込める中、これまで隠されてきた衝撃の真実が次々と明らかになり、それぞれの運命が大きく動き出す。愛と裏切りが交錯し、物語は新たな局面を迎える。
「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ18話
さあ、今回もやってまいりました!『雲花のロマンス』第18話、物語がとんでもない方向に動き出しましたよ!
密室に閉じ込められた花溶(かよう)と秦尚城(しんしょうじょう)たち。そこで発見したのは、なんと前盟主の遺骸でした。彼はかつて閉関修行中に走火入魔に陥り、命を落としていたのです。秦尚城(しんしょうじょう)が遺体のそばにあった腰牌で身元を確認し、それは確かなものとなりました。
花溶(かよう)は、この前盟主が自分の祖父かもしれないと感じ、秦尚城(しんしょうじょう)と共にひざまずいて拝みます。すると、床から仕掛けが作動し、一つの箱が出現!中には秘薬「断情扶桑」の解毒薬と一冊の本が。
その本に挟まれていた手紙には、驚愕の真実が記されていました。なんと、黒幕の孔霖(こう・りん)は、前盟主が愛娘の沐卿(もくけい)を南荒(なんこう)の皇子・端木擎蒼(たんもく・けいそう)に嫁がせたことを妬み、彼を暗殺していたのです。そして、その沐卿こそが、皆が探していた聖女本人でした。孔霖の狙いは南荒(なんこう)の先皇の遺詔を奪い、天下を我が物にすること。前盟主は、聖剣を友人の玄機子(げんきし)に預け、後継者が遺詔を手にした暁には、裏切り者・孔霖を討つよう言い残していたのです。その頃、孔霖はまんまと宝を手に入れたとほくそ笑んでいました。
一方、秦尚城は手に入れた解毒薬で、毒に苦しむ花溶(かよう)を救うべく丹薬房へ。花溶はすぐさま運功を始め、秦尚城は彼女が完全に回復するまで、そばで静かに見守り続けます。
しかし、孔霖の魔の手が再び!彼は密室に毒霧を流し込み、端木白(たんぼくはく)に衝撃の事実を告げます。「お前は聖女の子供ではない。秦隠(しん・いん)の息子だ」と。かつて秦隠(しん・いん)が沐卿の指示で彼女の赤子を連れて逃げたものの追いつかれ、自分の息子(端木白(たんぼくはく)とすり替えたのだと吹き込みます。つまり、端木白(たんぼくはく)と秦尚城は義兄弟だというのです。
ところが、これはすべて孔霖の真っ赤な嘘!秦尚城には毒が効きませんでした。以前、花溶に輸血したことで、盟主の血を引く者以外に効くはずの毒が無効化されたのです。そして、花溶が聖剣を抜けたことこそが、秦尚城が盟主の血を引く真の「聖子」である証拠だったのでした!
正体がバレた孔霖と秦尚城は激しく斬り結びます。秦尚城が追い詰められたその時、解毒を終え全回復した花溶が駆けつけ、孔霖に一太刀!孔霖は解毒薬を落とし、その場から逃走します。秦尚城は孔霖を追い、花溶に皆の救助を託しました。
一人残った端木白は、孔霖と対峙します。彼は聖詔を孔霖に渡し、見逃す代わりに二度と現れるなと告げます。そして、その聖詔を秦尚城に託し、「沐王府を救うのは、真の世子であるあなたの役目だ」と告げるのでした。ただし、父・端木擎蒼が再び戦争を起こさぬよう、全力で阻止することを条件として。
すべてが終わり、端木白は一人去ろうとします。追いかけてきた赤紅(せきこう) は、ついに「どこへでもついて行く」と想いを告白。端木白は「天は近くても、人は南北に離れている。鴛鴦(おしどり)を信じなければ、共に白髪にはなれない」という謎めいた言葉を残します。落ち込む赤紅(せきこう) に、花溶が「離れていても心が繋がっていれば、必ず再会できる」という意味だと優しく教えるのでした。赤紅(せきこう) は、彼の無事を祈り、必ず待つと心に誓うのでした。
『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第18話の感想
今回は、物語の根幹を揺るがす事実が次々と明かされ、息をのむ展開でした。秦尚城が実は「聖子」であったという事実は、これまでの彼の行動や苦悩に新たな意味を与え、非常に興味深かったです。孔霖の長年にわたる陰謀の深さと、それに翻弄される人々の姿には胸が痛みました。特に、自身の出自の真実を知らされ、苦悩の末に大きな決断を下した端木白の姿は印象的です。そして、赤紅との切ない別れの場面は、二人の未来を案じずにはいられません。愛、裏切り、宿命が複雑に絡み合い、それぞれのキャラクターが背負う運命の重さと、彼らが下す決断に強く引き込まれた回でした。
つづく