父の形見である「八宝麒麟の短刀」を取り戻すため、花溶(かよう)は仲間たちと共に青虹幇が開催するオークションに潜入します。しかし、会場には恋敵の端木白(たんぼくはく)や、秦尚城(しんしょうじょう)に熱烈な想いを寄せる六皇女の姿もあり、それぞれの思惑が渦巻いていました。次々と貴重な品々が競り落とされていく中、花溶は目当ての短刀に近づきますが、それは彼女をおびき出すための巧妙な罠だったのです。果たして花溶は、敵の策略を見抜き、無事に父の形見を取り戻すことができるのでしょうか。緊迫と恋の駆け引きが交錯する一夜が幕を開けます。
「雲花のロマンス~一夜の花嫁2~」あらすじネタバレ7話
罠だらけのオークション!暗号に気づけるか?
父・花将軍(かしょうぐん)の形見である「八宝麒麟の短刀」を取り戻すため、花溶(かよう)たちはそれぞれ変装して青虹幇(せいこうほう)主催のオークション会場に潜入!でも、敵もさるもの。青虹幇の荘主は、ゴシップ紙の記者が紛れ込んでいると読んでいて、特に怪しい黒ずくめの二人組に目をつけていたんだ。
オークションが始まると、最初に出てきたのはなんと雲鶴大俠(実は秦尚城(しんしょうじょう)のブーメラン。花溶(かよう)はコンパスで本物だと確認するやいなや、秦尚城(しんしょうじょう)に夢中な六公主と競り合い、1万両で落札!「これで今度こそ逃がさないわ!」ってわけだね。
次に登場したのは、キラキラの梅花のかんざし。これを銭大有(せん・たいゆう)が5万両で即決!花溶(かよう)はてっきり秦尚城(しんしょうじょう)が自分へのプレゼントとして買ってくれたんだと大喜び。乙女心が可愛いよね!
そして、ついに真打ち登場!花溶の父の形見「八宝麒麟の短刀」が、今回の目玉商品として出品されたんだ。これこそが、花溶をおびき出すための青虹幇の罠。秦尚城は、その魂胆に気づいてニヤリ。
花溶が3万両で入札すると、秦尚城は「4万9千両」というなんとも中途半端な額を提示。一瞬「?」となる花溶だけど、すぐにピンとくる。これは二人の間の夫婦の暗号!「四九(スー・ジウ)」は「是局(シー・ジュイ)」、つまり「罠だ!」というメッセージだったんだ。さすが夫婦、以心伝心だね!
結局、端木白(たんぼくはく)の手下である黒衣の二人が10万両で短刀を落札。青虹幇は、まんまとこの二人組を花溶たちだと勘違いし、今夜宝を盗みに来ると確信するんだ。
男同士でカップルルーム!?恋の勘違いが大暴走!
オークション後、青虹幇は誠意の証として、なぜか「カップルルーム」を用意。六公主はもちろん秦尚城との同室を狙うけど、花溶と銭大有(せん・たいゆう)のナイスプレーで阻止!その結果、「花溶と六公主」、「秦尚城と端木白(たんぼくはく)」という、なんとも奇妙な組み合わせで泊まることに。
花溶の部屋では、恋する乙女・六公主が大暴走!花溶が持っていた「夫を操る36の計略」なんて本を見つけ、「秦尚城を落とすために私も読む!」と大興奮。さらに、昼間のかんざしを秦尚城からのプレゼントだと信じ込み、完全に舞い上がっている状態。花溶が「彼は裏表のある男よ!」と忠告しても、「二つの顔を持つなんて、完璧な恋人じゃない!」と、超ポジティブに変換されちゃう始末。もう誰にも止められない!
一方、男同士の部屋では火花バチバチ!秦尚城が「なぜ短刀を?花溶の気を引きたいのか?」と端木白(たんぼくはく)に詰め寄ると、端木白は「彼女がお前に嫁ぐなんて三代先までの幸運だ。むしろ不釣り合いだ」と挑発。プライドを傷つけられた秦尚城は激怒し、二人は取っ組み合いの喧嘩に!…と見せかけて、これも青虹幇の目を欺くためのお芝居。ライバル同士の息の合った(?)演技は見事だったね。
恋の勘違いと、敵を欺くための罠。それぞれの部屋で、全く違う種類のドキドキが繰り広げられた一夜だったよ!
『雲花のロマンス~一夜の花嫁2~』第7話の感想
今回の第7話は、物語が大きく動く前の、巧みに仕掛けられた布石のような回でした。特に印象的だったのは、登場人物たちの「勘違い」が幾重にも重なり合って、シリアスな状況の中に絶妙な笑いを生み出していた点です。六公主のどこまでもポジティブな思い込みは、もはや清々しいほどで、彼女の純粋さが物語の良いスパイスになっています。一方で、秦尚城と花溶が暗号で通じ合うシーンは、二人の絆の深さを再確認させられ、思わず胸が熱くなりました。
また、秦尚城と端木白という恋敵同士が、目的のために一時休戦(?)し、同じ部屋で芝居を打つという展開は非常に面白かったです。いがみ合いながらも、どこかでお互いを認め合っているかのような二人の関係性から、今後の展開に新たな可能性を感じさせられました。一つのオークションという舞台で、これだけ多くのキャラクターの思惑と感情を巧みに交錯させる脚本には、ただただ感心するばかりです。
つづく