いやあ、『青い恋 1996~少年バビロン~』第10話、見ましたか?もうね、胸が締め付けられるってこういうことを言うんだなって。小路と白藍(バイ・ラン)の純粋な想いが、大人たちの汚い思惑と悲しい誤解によって、ズタズタに引き裂かれていく…。今回は、そんな切なすぎる第10話のあらすじとネタバレを、僕の感想を交えながら熱く語っていきたいと思います!
卑劣な罠!スケートリンクの悲劇と兄の逮捕
物語は、あのスケートリンクから動き出します。予感はしていましたが、やはり丁徳忠(ディン・ダーヂョン)が手下を引き連れて乗り込んできました。兄の大江は、弟の小路を守るために待ち構えていたんですが、これがとんでもない罠だったんです!
乱闘のなかで大江は負傷。すると、待ってましたとばかりに畢志剛(ビー・ジーガン)が「路大江(ルー・ダージアン)が人を殺した!」と大声で叫び、警察がなだれ込んできます。そう、すべては大江を陥れるための丁徳忠(ディン・ダーヂョン)の卑劣なシナリオだったんですね…。
足に骨折という重傷を負いながらも、必死で逃げる大江。しかし、すぐに丁徳忠に追いつかれてしまいます。「息子のことでお前を許さない」と詰め寄る丁徳忠。まさに絶体絶命!そのとき、異変に気づいた小路と白藍(バイ・ラン)が駆けつけ、丁徳忠は一旦その場を去ります。
白藍はすぐに病院へ行くべきだと主張しますが、小路は「病院に行けば自首するようなものだ」と反対し、薬を取りに走ります。しかし、小路が戻ったとき、そこに二人の姿はありませんでした…。
実は、小路がいない間に、白藍が大江を説得していたのです。「小路くんは才能がある。彼を巻き込むべきじゃない」という白藍の言葉に、弟を想う大江の心は揺れ動き、自首を決意したのでした。兄ちゃんの愛が深すぎる…。
誤解が生んだ、痛々しい別れ
何も知らない小路は、兄が連行されたのは白藍のせいだと誤解してしまい、失意のどん底に。そんな彼を慰めに来たのが牛小英(ニウ・シャオイン)でした。彼女は、ずっと渡せずにいた白藍からの手紙を小路に渡します。ナイスプレー、小英!
手紙を読んだ小路は、笑みを浮かべたかと思うと、すぐにその表情を硬くします。そして翌日、彼は白藍のもとへ。「前途を祝して」…一番言いたくないであろう言葉で、彼は白藍に別れを告げるのです。地面に落ちる手紙、一人立ち尽くす白藍。もう、このシーンは涙なしには見られませんでした。
健気な白藍と、新たな事件の勃発
一方、誰かに頭を殴られた丁徳忠は、修理班に乗り込み「俺の弟子に手を出すな!」と凄む老牛皮(ラオニウピー)の前で、小路への復讐を誓います。その傍らで、李光南(リー・グアンナン)が罪悪感に苛まれたように俯いているのが気になりますね…。
そして、私たちの白藍が本当に健気なんです!小路を元気づけたい一心で、慣れない料理に挑戦。親友になった秦娟(チン・ジュエン)に教わりながら、一生懸命ごはんを作る姿には胸を打たれます。でも、その焦げた料理を、白藍が作ったものとは知らずに小路は突き返してしまう…。ああ、もどかしい!
さらに、小路が大江に殴られた被害者を見舞いに行くと、そこにはなんと、ずっと付き添って看病していた白藍の姿が!二人がようやく少しだけ心を通わせ始めたその時、警察がやってきます。丁徳忠が殴られた件で、小路と白藍が容疑者として連行されてしまったのです!
取り調べで、二人はお互いをかばい、「自分がやった」と譲りません。この純粋な想い、どうして神様は試練ばかり与えるのか…。
汚い大人と、最後の決断
そして、最悪の男、畢(ビー)局長が登場します。彼は白藍を一人呼び出し、自分の不幸な結婚生活を愚痴ったかと思うと、「委託育成」の枠をチラつかせ、白藍に関係を迫るのです!「君と君の友人を守ってやれる」という言葉は、もはや脅迫そのもの。本当に許せない!
白藍は、その言葉の意味を静かに受け止め、黙って食事を始めます。彼女がどんな決断をしたのか…。
その後、小路と白藍は釈放されます。しかし、時を同じくして、大江の実刑判決と、白藍が「委託育成」に行くという公告が張り出されました。街ではまたしても、白藍に関する心ない噂が広まり始めるのでした…。
『青い恋 1996~少年バビロン~』第10話の感想
小路と白藍の純粋な想いが、大人たちの汚い策略や誤解によって無残にも引き裂かれていく様子が描かれ、胸が締め付けられる回でした。特に、お互いを想いながらもすれ違い、本心を伝えられないまま別れを選ぶ二人の姿は非常につらかったです。兄のために自らを犠牲にする大江の愛情、そして友人のために健気に尽くす白藍の優しさが、物語の暗さの中で唯一の救いでした。しかし、畢(ビー)局長のような権力者の卑劣さが、若者たちの未来をいとも簡単に捻じ曲げてしまう現実に、強い憤りを感じずにはいられませんでした。彼らの青春が、これ以上壊されないことを願うばかりです。
つづく