いやあ、今回の11話は本当に見どころ満載でしたね!停職中のシャオルーと、孤立無援のバイ・ラン。二人が逆境の中でどう立ち向かっていくのか、固唾をのんで見守ってしまいました。それでは早速、胸が熱くなる展開の連続だった第11話のあらすじ&ネタバレを見ていきましょう!

信じる心と、言えない罪悪感

朝、目を覚ました路小路(ルー・シャオルー)の目に飛び込んできたのは、食卓に用意された温かい朝食と、「お前を信じている」と書かれた両親からの置き手紙でした。これにはグッときちゃいますよね…。親の愛を胸に、シャオルーは停職処分中の職場である冷凍倉庫へ向かいます。その心は闘志で満ち溢れていました。

そこへ、親友の李克南(リー・コーナン)が手伝いに来てくれます。罰を受けている自分を見捨てない親友の存在に、シャオルーは心から感謝します。でも、クァンナンの表情はどこか晴れません。彼の心には、食中毒事件の責任をシャオルーの父・大江(ダージャン)に押し付ける書類にサインしてしまったという、重い罪悪感が鉛のように沈んでいたのです。シャオルーに真実を打ち明けようとするものの、タイミングを逃してしまい、クァンナンは一人、苦悩を抱え続けることになります。

孤立する白藍(バイ・ラン)と、二人の秘密の夜

一方、白藍(バイ・ラン)は職場でますます孤立を深めていました。彼女の私物は勝手に寮から放り出され、同僚たちの悪意は日に日に増すばかり。秦娟(チン・ジュエン)が庇おうとしても、逆に攻撃されてしまう始末です。

そんな辛い状況の中、シャオルーはバイ・ランを父・大江の隠れ家だった場所に連れ出します。二人きりでお酒を飲みながら、シャオルーは「警察でなんて証言したかなんて聞かない。俺は君を100%信じてるから」と真っ直ぐな想いを伝えます。その言葉に心を動かされたバイ・ランは、「私のこと、好き?」と問いかけ、シャオルーが頷く前に、自ら答えを出すかのように彼にキスをするのでした…!そして、「明日になれば、すべて終わるから」と意味深な言葉を残すのです。

白藍(バイ・ラン)の鮮やかな逆襲劇!

翌日、バイ・ランの反撃が始まります。彼女は、自分に下心を持つ畢(ビー)局長とその息子・畢志剛(ビー・ジーガン)を、それぞれ別の待ち合わせ場所に呼び出すという罠を仕掛けました。何も知らずにやってきた父子の前で、バイ・ランは毅然と言い放ちます。「委託育成の枠で私を縛り付けようなんて無理よ!」と。

逆上した息子のジガンがバイ・ランに手を上げた瞬間、物陰から飛び出してきたのはシャオルー!きっちり一発お見舞いしてやります。しかし、バイ・ランは彼を制し、「ここで殴っても何も解決しない。何も変わらない」と冷静に告げ、二人でその場を去るのでした。残された父子の気まずい空気が目に浮かびますね。いやー、バイ・ラン、かっこよすぎです!

新年大会での波乱、そして決意の夜

工場の新年表彰大会。労働者たちがボーナスの話で盛り上がる中、丁徳忠(ディン・ダーヂョン)は「風紀の乱れ」を理由にバイ・ランの停職処分を発表します。その理不尽な決定に、シャオルーが黙っているはずがありません。彼は壇上に駆け上がり、真っ向から反論!その姿に勇気づけられた他の労働者たちも、日頃の不満を爆発させ、大会は騒然となります。

混乱の中、会場を去ったバイ・ランをシャオルーが追いかけます。バイ・ランは、この街・福城を出ることを決意したと告げ、「一緒に来てくれる?」とシャオルーに問いかけます。突然の誘いに、彼は即答できませんでした。

シャオルーは父・大江に会いに行きます。父は「お前は学がある。こんな工場に閉じこもっていないで、外の世界へ出てみろ」と息子の背中を押します。

そして大晦日の夜。シャオルーは両親に大学を再受験したいと探り を入れますが、良い反応は得られません。家を飛び出した彼はバイ・ランを呼び出し、ついに決意を伝えます。「君と一緒に福城を出るよ」。喜びのあまり、二人は熱いキスを交わします。しかし…その光景を、遠くから秦娟(チン・ジュエン)と長脚(チャンジャオ)が悲しげな表情で目撃していたのでした。

『青い恋 1996~少年バビロン~』第11話の感想

今回のエピソードは、登場人物それぞれの覚悟と決意が胸を打つ、非常に密度の濃い回でした。特に印象的だったのは、白藍の強さです。彼女は決してか弱いヒロインではなく、理不尽な状況に屈することなく、自らの知恵と勇気で道を切り開いていく現代的な女性として描かれていました。畢(ビー)局長親子をやり込めるシーンは、見ていて本当に痛快でした。一方で、そんな彼女の強さに触発され、守られるだけの存在だった路小路(ルー・シャオルー)が、自分の意志で未来を選択しようと成長していく姿も感動的です。父親の言葉も、彼の決断を後押しする重要な要素となりました。二人が交わした決意のキスは、新たな始まりを予感させると同時に、それを見てしまう秦娟(チン・ジュエン)の悲しみも描かれ、物語に一層の深みを与えています。若者たちの選択が、これからどのような未来に繋がっていくのか、目が離せません。

つづく