親友の李光南(リー・グアンナン)と和解し、想いを寄せる白藍(バイ・ラン)ともついに結ばれた路小路(ルー・シャオルー)。上海での新しい生活を夢見て、二人で大学統一試験に臨むため、シャオルーは猛勉強に励む。順風満帆に見えた彼の未来だったが、工場の経営悪化により、大学への推薦枠がたった一つしかないという厳しい現実を突きつけられる。愛する人の夢と自分の夢の狭間で、シャオルーは大きな決断を迫られることに。友情、恋愛、そして未来が複雑に絡み合い、物語は衝撃の転換点を迎える。
「青い恋 1996~少年バビロン~」あらすじネタバレ13話
やあみんな!ドラマ『青い恋 1996~少年バビロン~』、今回も心をえぐられる展開だったな。親友の李光南(リー・グアンナン)と腹を割って話し、ようやくスッキリした路小路(ルー・シャオルー)。その足で白藍(バイ・ラン)の元へ向かうんだ。
酔った勢いも手伝って、シャオルーは「俺を連れて行ってくれ」と再び心の底からの想いをぶつける。そんな彼に、白藍(バイ・ラン)は「船長」になりきって「出航だ!」なんておどけて見せる。このシーン、たまらなく愛おしいよな。そして、二人の唇は自然と重なり合う…。ついに、ついに結ばれたんだ!
翌朝、白藍(バイ・ラン)が作った朝食を囲みながら、二人は上海での甘い生活を夢見る。この時のシャオルーの幸せそうな顔といったら!この幸せを掴むため、シャオルーは猛勉強に打ち込み、成績はうなぎのぼり。まさに青春の王道!…かと思いきや、現実はそんなに甘くなかったんだよな。
最後の出勤日、同僚の長脚(チャンジャオ)が勉強しているのを上司の丁徳忠(ディン・ダーヂョン)に見つかって大問題に。「工場の寄生虫め!」と罵声を浴びせる丁徳忠に、シャオルーも割って入るが、聞く耳を持たない。この騒動は、食堂の牛小英(ニウ・シャオイン)の反撃もあってなんとか収まるんだけど、工場の不穏な空気を象徴するような出来事だった。
そして、シャオルーを叩き落とす衝撃の事実が発覚する。模擬試験でトップを取り、合格を確信していたシャオルーに、母親が告げたんだ。「今年の工場の推薦枠は、たった一つだけ」。
工場の経営悪化で、大学へ行ける道が極端に狭められてしまった。愕然とするシャオルー。彼はこの絶望的な事実を白藍に隠したまま、「もし今年ダメだったら、一年待ってくれるか?」と尋ねる。白藍は何も知らずに「もちろん」と微笑むんだ。この笑顔が、シャオルーの胸にどれだけ突き刺さったことか…。
一ヶ月後、合格発表の日。白藍は自分の名前は見つけたものの、そこにシャオルーの名前がないことに愕然とする。模擬試験トップだった彼がなぜ?
白藍が問い詰めると、シャオルーは「試験前に酒を飲んだ。上海に行く気が失せた」と、わざと無関心を装う。でも、本当は違った。彼はちゃんと試験会場へ行き、全力を尽くして問題を解いた。ただ…最後の最後に、自分の名前を書かなかったんだ。たった一つの枠を、白藍に譲るために。
真実を知らない白藍は、彼の言葉を信じて上海へ行く準備を始める。一方で、シャオルーはやけ酒を煽り、そこで李光南(リー・グアンナン)から衝撃の告白を聞くことになる。昔、シャオルーの父親に濡れ衣を着せたのは自分だと。信じていた親友からの裏切りに、シャオルーの怒りは爆発し、二人の友情は完全に崩壊してしまう。
その夜、食品工場で事故が発生。人々が逃げ惑う中、シャオルーは父の船にいる白藍を見つける。彼女は一人で酒を飲んでいた。まるで全てを悟ったかのように。そして、二人は最後の夜を確かめ合うように、激しく求め合うんだ…。
翌朝、シャオルーが目を覚ました時、隣に白藍の姿はもうなかった。必死で追いかけるシャオルーだったが、彼女が乗った船は、もう彼の声が届かない場所へと走り去ってしまっていた。
『青い恋 1996~少年バビロン~』第13話の感想
今回のエピソードは、登場人物それぞれの想いが交錯し、胸が締め付けられるような展開でした。特に印象的だったのは、路小路(ルー・シャオルー)が下した自己犠牲の決断です。愛する白藍の未来のために、自らの夢を諦め、名前を書かずに答案を提出する姿には、彼の不器用ながらも深い愛情が表れていました。その真実を伝えられないもどかしさと、何も知らずに彼を信じようとする白藍の純粋さが、二人の関係をより一層切ないものにしています。また、李光南(リー・グアンナン)の告白も物語に重い影を落としました。彼の罪悪感と、それによって唯一の友人を失う悲しみもまた、この時代の若者が抱える苦悩を象徴しているように感じます。それぞれの正義と痛みがぶつかり合い、誰もが幸せになれないやるせなさが、物語に深みを与えていました。
つづく