冷凍倉庫の権利を巡り、路小路(ルー・シャオルー)と白藍(バイ・ラン)の対立は深まるばかり。そんな中、小路は親友の妻・秦娟(チン・ジュエン)から、これまで知らなかった白藍の衝撃的な過去を聞かされ、言葉を失います。一方、工場では白藍への反発が強まり、ついに陰湿な嫌がらせ事件が発生。ベテラン工員の老牛皮(ラオニウピー)が意外な行動に出ます。それぞれの想いがすれ違う中、白藍は師匠に連れられ、ある大物人物と対面することに。そこで、工場買収の裏に隠された、労働者たちの生活を根底から揺るがす大きな計画の存在が明らかになろうとしていました。

「青い恋 1996~少年バビロン~」あらすじネタバレ20話

いやあ、『青い恋 1996~少年バビロン~』第20話、見ましたか?今回はもう、胸が締め付けられるような展開の連続でしたね。信じていたものがガラガラと崩れ落ちる音と、登場人物たちの悲痛な叫びが聞こえてくるような、そんな回でした。

さっそく、胸が張り裂けそうになった第20話の世界に飛び込んでいきましょう!

知らなかった君の痛み――明かされる上海での苦悩

前回の乱闘騒ぎで負傷した路小路(ルー・シャオルー)は、白藍(バイ・ラン)に連れられて医務室へ。ここで二人の想いが少しは通じ合うかと思いきや、現実はそんなに甘くなかったですね。

冷凍倉庫の権利を譲れない理由を、仲間たちの苦しい生活を挙げて必死に説明する小路。彼は、これはもう自分一人の問題じゃないんだと訴えます。「兄弟たちを裏切れない」と。しかし、白藍(バイ・ラン)の返事はあまりにも冷たいものでした。「昔のことは忘れたわ」。この一言、小路の心にグッサリ刺さったことでしょう。見てるこっちも「そ、そんな…」って声が出ちゃいましたよ。

傷心の小路が親友の李光南(リー・グアンナン)と話していると、そこに妻の秦娟(チン・ジュエン)が登場!彼女が、このエピソードのキーパーソンでした。秦娟(チン・ジュエン)は、小路が今まで知らなかった、いや、知ろうともしなかった衝撃の真実を突きつけます。

「先に裏切ったのはあなたよ!」

秦娟(チン・ジュエン)の言葉と共に明かされたのは、上海での白藍(バイ・ラン)の壮絶な日々。小路が福城で家族と暮らし、仕事もある中で過ごしていた一方、白藍はたった一人、上海で苦しんでいたのです。大学院には進学できず、仕事も見つからない。すべての困難に一人で立ち向かっていたなんて…。小路はずっと、彼女が上海で順風満帆な生活を送っていると信じ込んでいたんですね。

秦娟が差し出した、白藍と交わした長年の手紙の束。それを読んだ小路の表情は、驚きと後悔と、どうしようもない無力感に満ちていました。自分の知っている白藍と、本当の彼女との間にある、あまりにも大きな溝。この事実は、彼の心を深くえぐったに違いありません。

工場での不穏な動きと、大人の覚悟

その頃、食品工場では白藍に対する反発が日に日に強まっていました。労働者たちは彼女への対抗策を練りますが、血気盛んな若者たちは穏便じゃない方法を考えている様子。そんな彼らを「武器だけに頼るな!」と諌める老牛皮(ラオニウピー)の姿が印象的でした。

そして、事件は起こります。夜、白藍の部屋が何者かに荒らされ、豚の血が撒かれるという陰湿な嫌がらせが!悲鳴を聞いて駆けつけた小路。警察もやってきますが、そこで「自分がやった」と名乗り出たのは、なんと老牛皮でした。

もちろん、彼が犯人であるはずがありません。白藍も、彼が誰かを庇っていることを見抜いていました。若い工員たちの暴走を止めるため、自ら泥を被る。これが大人の覚悟ってやつですか…!白藍は彼の意図を汲んで訴えを取り下げますが、「自分の仕事はやり遂げる」と毅然とした態度を崩しませんでした。

船の家、思い出、そして残酷な未来

小路は白藍を、懐かしい思い出が詰まった船の家に連れて帰ります。そこには、昔のままの品々が。しかし、白藍は「捨てるべきものを捨てないと、お互いを苦しめるだけ」と、またも小路を突き放すような言葉を口にします。彼女の心は、もう過去にはないのでしょうか…。

そんな中、白藍に師匠から一本の電話が。明日、福城で「大物」に会わせるとのこと。この電話が、物語をさらに複雑な方向へと導いていきます。

舞台は変わり、レストラン。小路は李光南(リー・グアンナン)、牛小英(ニウ・シャオイン)、そして久しぶりに帰ってきた長脚(チャンジャオ)と食事をしています。和やかな雰囲気の彼らと同じ店に、なんと白藍も師匠と共に来ていたのです!

そして、白藍が紹介された「大物」の正体に、私たちは度肝を抜かれます。それは、かつての仲間、畢志剛(ビー・ジーガン)…いや、今は畢「副市長」!出世した彼の隣には、工場買収を進める黄(ホアン)社長の姿が。彼らの口から語られたのは、食品工場を買収し、取り壊して不動産開発を行うという、労働者たちにとってはあまりにも残酷な計画でした。

トイレでばったり再会する小路と白藍。そして、黄(ホアン)社長に小路のことを「福城の友人よ」と紹介する白藍。彼女の胸の内には、一体どんな想いが渦巻いているのでしょうか。物語は、個人の感情を超えた、大きな利権の渦に飲み込まれようとしています。

『青い恋 1996~少年バビロン~』第20話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの「知らなかった一面」が次々と明かされ、物語に深みと奥行きを与えていました。特に、路小路(ルー・シャオルー)が秦娟から白藍の苦労を聞かされる場面は、胸に迫るものがありました。恋愛のすれ違いは、しばしばこうした情報の非対称性から生まれるもの。小路が抱いていた「エリート街道を歩む白藍」という像が、いかに彼の思い込みであったかを痛感させられました。

一方で、白藍の立場も複雑です。彼女はただの冷たい女性ではなく、過去の傷と現在の職務の間で葛藤しているように見えます。工場買収の裏にある、より大きな経済の論理。その中で彼女がどのような役割を担わさ

つづく