工場の冷凍庫で起きた事件の調査中、路小路(ルー・シャオルー)と白藍(バイ・ラン)は何者かによって閉じ込められてしまう。一方、バイ・ランが進めていたイタリア企業との提携話が突如白紙となり、工場の再建計画は絶体絶命の危機に。彼女の窮地を知ったシャオルーは、長年築き上げてきた仲間との絆を犠牲にしてでも彼女を救うという、あまりにも大きな決断を下す。果たして二人は、見えざる敵の妨害を乗り越え、工場を救うことができるのか。
「青い恋 1996~少年バビロン~」あらすじネタバレ22話
いやー、今回もハラハラさせられましたね!『青い恋 1996~少年バビロン~』第22話、物語が大きく動きました。シャオルーとバイ・ラン、そして二人を取り巻く人々の思惑が複雑に絡み合い、一瞬たりとも目が離せません!
冷凍庫に閉じ込められた二人!犯人はまさかの…
物語は、バイ・ランが工場の警備課で監視カメラの映像を確認するシーンから始まります。しかし、ほとんどのカメラは故障中…。唯一映っていたのは、警備課の古株さえ知らない見慣れぬ男の姿。これじゃ手がかりゼロじゃないか!
途方に暮れたバイ・ランが事件の起きた冷凍庫へ向かうと、そこにはなんとシャオルーの姿が。彼も独自に調査をしていたんですね。二人が床に残された足跡から推理を働かせていると、突然、ガチャン!と音を立てて外から扉に鍵がかけられてしまいます。
閉じ込めたのは、なんとシャオイン!父親を殴った犯人への罰のつもりだったようですが、中にシャオルーがいると知って一瞬ためらうも、結局その場を去ってしまいました。うーん、気持ちはわかるけど、やり方が過激すぎるよ…。
極寒の冷凍庫の中、シャオルーは足跡から犯人は黄(ホアン)社長ではないかと疑いますが、バイ・ランはそれを強く否定。「一番つらい時に助けてくれた人なの」と、彼への信頼を崩しません。この二人のすれ違いがもどかしい!結局、駆けつけたチン・ジュエンとリー・グアンナンによって救出されますが、バイ・ランはシャオルーに背を向け、冷たく去っていくのでした。
「もう諦める」シャオルーの嘘と、バイ・ランの涙
その夜、シャオルーは親友のリー・グアンナンと走りながら、胸の内を明かします。「この5年間、ずっとバイ・ランへの罪悪感でいっぱいだった。でも、彼女が幸せそうだし、そばに支えてくれる人もいる。もう思い残すことはない。諦めるよ」と。
え、本当に!?と疑うリー・グアンナンに、シャオルーは何度も頷いてみせますが…その目はどこか寂しそう。これ、絶対本心じゃないですよね?
一方、バイ・ランも黄(ホアン)社長と会っていました。黄(ホアン)社長は、シャオルーが昔の恋人かと探りを入れつつも、どこか余裕の表情。バイ・ランは仕事に集中するため、黄(ホアン)社長からの休暇の提案を断ります。
気晴らしに映画に誘われますが、バイ・ランの頭の中は、かつてシャオルーとこの映画館で未来を語り合った思い出でいっぱい。思わず涙がこぼれてしまいます。その涙を、黄(ホアン)社長は見逃しませんでした。
そして、ついに黄(ホアン)社長の本性が明らかに!イタリア企業との提携話が急に白紙になったのは、彼が裏で手を引いていたから。彼の真の目的は、食品工場を潰してその土地で不動産開発をすることだったのです!「君にチャンスはない」と宣告され、青ざめるバイ・ラン。黄(ホアン)社長は「5日やる。それでダメなら諦めろ」と、非情な賭けを持ちかけるのでした。
仲間の反対を押し切り、バイ・ランのためにすべてを懸ける!
仲間たちとの食事の席で、チン・ジュエンからバイ・ランの窮地と黄(ホアン)社長との賭けの話を聞いたシャオルー。その場では興味ないフリを装っていましたが、食事が終わるやいなや、バイ・ランのもとへ駆けつけます!
「俺の会社と株式交換で提携しよう」。
あまりに危険な賭けにシャオルーを巻き込みたくないと断るバイ・ラン。しかし、シャオルーの決意は固い。「これは俺のためでもあるんだ」と。
会社に戻ったシャオルーは、仲間たちにこれまでの利益を分配し、提携話は自分一人でやると宣言。当然、リー・グアンナンは激怒!「バイ・ランと俺たち、どっちを選ぶんだ!」と詰め寄りますが、シャオルーは黙ったまま。親友のリー・グアンナンと、彼を慕うシャオインは会社を去ってしまいました。
しかし、チャンジャオだけはシャオルーの味方でした。「お前の気持ちはわかる」と、彼の肩を叩きます。
翌日、シャオルーとバイ・ランが提携の話し合いをしていると、そこへ黄(ホアン)社長が現れます。二人の動きを察知した彼は、すぐにイタリア側に連絡。二人が新たな提携先を探しに駆けつけたときには、相手はすでに去った後でした。
そして黄(ホアン)社長は畢(ビー)副市長と密会し、土地の件を早く進めるよう画策。二人の計画を阻止させないため、裏で着々と手を回していたのです。
『青い恋 1996~少年バビロン~』第22話の感想
今回は、登場人物たちの覚悟と本音がぶつかり合う、非常に見ごたえのある回でした。特に印象的だったのは、路小路(ルー・シャオルー)の行動です。「諦める」と口では言いながら、結局は白藍(バイ・ラン)のために全てを投げ打つ姿には、彼の不器用ながらも深い愛情を感じずにはいられません。5年前の罪滅ぼしなのか、それとも純粋な想いからなのか、彼の複雑な心境が痛いほど伝わってきました。一方で、親友である李光南(リー・グアンナン)たちとの間に生まれた亀裂は、見ていて胸が痛みます。友情と愛情の狭間で下した彼の決断が、今後どのような未来をもたらすのか。また、狡猾な黄(ホアン)社長と畢(ビー)副市長という大きな壁に、二人がどう立ち向かっていくのか、物語の緊張感が一層高まりました。
つづく