バイ・ランに痴漢だと誤解されたシャオルー。気まずい関係のまま、工場では二人がキスをしたという根も葉もない噂が広まってしまう。そんな中、工場の大事なドイツ製機械が故障。ベテラン整備士のラオ・ニウピーがすぐに修理できると主張するも、上司はドイツの技術者を待つべきだと聞かない。工場の生産が止まることを危惧したシャオルーたちは、仲間たちと協力し、夜中の工場で秘密の修理作戦を決行する。しかし、その行動が予期せぬ大きなトラブルへと発展してしまうのだった。

「青い恋 1996~少年バビロン~」あらすじネタバレ3話

さて、前回バイ・ランに「痴漢はお前だ!」と誤解されたままのシャオルー。彼女を追いかけて弁解しようとしますが、いざ謝れと言われると「俺の辞書にソーリーはない!」なんて見栄を張っちゃって…案の定、バイ・ランから強烈なゲンコツをお見舞いされる始末。この素直になれない感じが、いかにもシャオルーらしくて、思わず笑ってしまいます。

翌日、工場では「シャオルーがバイ・ランにキスした」というとんでもない噂が一人歩き!もちろん事実無根なんですが、おかげで二人の周りは大騒ぎ。シャオルーは親友のリー・コーナンに「まさか本気で好きになったのか?」とからかわれ、必死に否定します。でもその夜、なんとバイ・ランとキスする夢を見て飛び起きる始末!どうやら自分の気持ちに気づいていないのは、本人だけのようですね(笑)。

そんな中、工場で大事件が発生します!ドイツから輸入したばかりの最新鋭の機械が、突然故障してしまったんです。ベテラン整備士の老牛皮(ラオニウピー)は「ただのネジの緩みだ、すぐ直せる」とすぐに見抜くんですが、事なかれ主義の処長が「契約違反になる!ドイツの技術者を待て!」の一点張りで、修理を許しません。ドイツから技術者が来るには一週間もかかる…このままじゃ工場の仕事が全部ストップしてしまう!

工場の未来を憂う老牛皮と、持ち前の驚異的な記憶力で冷凍車間への地図を描き、修理作戦を立てるシャオルー。仲間たちと一丸となり、夜中の工場に忍び込んで秘密の修理を決行します。見張りの目を欺くために幽霊騒ぎまで起こすという大胆な作戦は、見事に成功!

…かと思いきや、翌日、やってきたドイツ人技術者に、修理に使った中国製のネジを発見されてしまいます。契約違反だと大問題に発展し、修理を主導した老牛皮が責任を問われる絶体絶命のピンチ!

この窮地を救ったのは、なんと、あのバイ・ランでした。彼女は冷静に契約書を読み解き、そこに記された”抜け穴”を発見。シャオルーがドイツ人たちを引きつけている間に駆けつけ、その知性と毅然とした態度で彼らを論破するんです。このシーンは本当にスカッとしましたね!

この一件を通して、お互いの違う一面を知ったシャオルーとバイ・ラン。医務室で目覚めたシャオルーが、こっそり彼女の白衣で遊んでいる姿は可愛らしかったですし、それを見つけて呆れながらも優しく見つめるバイ・ランの表情が、二人の関係が新しいステージに進んだことを静かに物語っていました。

『青い恋 1996~少年バビロン~』第3話の感想

今回は、シャオルーのやんちゃな部分と、いざという時に発揮される記憶力や仲間を思う気持ちのギャップが鮮やかに描かれていました。一方で、いつも冷静なバイ・ランが、ただのクールな秀才ではなく、強い正義感と行動力を秘めていることが明らかになり、彼女のキャラクターの深みが増した回だったと感じます。工場の古い体質に若者たちが一丸となって立ち向かう姿は、痛快でありながらも、どこか懐かしい熱さを感じさせてくれました。二人の間の誤解が解け、互いを認め合うようになるまでの過程が、一つの大きな事件を通して丁寧に紡がれており、物語にぐっと引き込まれました。

つづく