工場医の白藍(バイ・ラン)に脅迫状を送った犯人が、同僚の阿芳(アファン)だったことが判明する。大学への推薦枠をめぐる誤解からだったが、追い詰められた阿芳は工場の屋上に立ち、大きな騒動へと発展してしまう。やじ馬や上司から心無い言葉を浴びせられ、絶望する阿芳。そんな彼女を救うため、路小路(ルー・シャオルー)と白藍は大きな決断を迫られる。正義を貫こうとする彼らの前に、工場の権力者たちが立ちはだかる。果たして二人は、仲間を救い、自らの信念を守り抜くことができるのか。

「青い恋 1996~少年バビロン~」あらすじネタバレ5話

第5話は、一人の弱い立場にいた女性が、仲間たちの支えを得て大きな力に立ち向かう、胸が熱くなる回だった。早速、詳しく振り返っていこう!

脅迫状の犯人は、まさかの人物

白藍(バイ・ラン)に送られてきた脅迫状。その犯人を路小路(ルー・シャオルー)と白藍(バイ・ラン)が捕まえてみれば、なんと相手は同僚の阿芳(アファン)だったんだ。これには驚いたよね。

阿芳がそんなことをした理由は、今年一つしかない大学進学の推薦枠をめぐるトラブルだった。上司の丁徳忠(ディン・ダーヂョン)が一度は彼女に約束した枠を反故にしたんだけど、阿芳はそれを白藍(バイ・ラン)の差し金だと勘違いしてしまったんだ。白藍は「何も知らない」と弁明するけど、阿芳は聞く耳を持たずに去ってしまう。残された二人の呆然とした顔が印象的だったな。

屋上の上の叫びと、差し伸べられた手

そして事件は、さらに深刻な事態へ。次に阿芳の知らせを聞いたとき、彼女はなんと工場の屋上の縁に立っていたんだ!

下にはやじ馬が集まり、丁徳忠の妻なんて拡声器で「夫を陥れるな!」と阿芳を罵倒する始末。同僚の畢志剛(ビー・ジーガン)まで「証人はいるのか?」と追い打ちをかける。まさに四面楚歌。

絶望した阿芳が身を乗り出そうとしたその時、「俺が証人になる」という声が響く。声の主は、いつの間にか白藍と共に屋上に上がっていた路小路(ルー・シャオルー)だった!

彼の言葉に続き、白藍が冷静に「丁徳忠にセクハラされたんでしょう?」と問いかける。そう、白藍はその現場を目撃していたんだ。この一言で、白藍は阿芳の苦しみを完全に理解し、彼女に救いの手を差し伸べた。ようやく我に返った阿芳は、その手を取って屋上から降りてきた。野次馬の噂話は止まないけど、ひとまず最悪の事態は避けられて、本当にホッとしたよ。

正義の代償と、仲間たちの思惑

でも、話はこれで終わりじゃない。公然と上司に逆らった路小路(ルー・シャオルー)は、修理班の仲間たちから心配される。工場側が丁徳忠を守るために、路小路をクビにするかもしれないからね。それでも路小路は「後悔はしていない」とキッパリ。かっこいいじゃないか!

しかし、彼の母親はそうはいかない。家に帰るなり、丁徳忠への謝罪文を突きつけて「これを書かないと、この町で生きていけなくなる!」と泣きつく。息子の将来を案じる親心も分かるけど、切ないシーンだったな。父親の路大江(ルー・ダージアン)や、思いを寄せる秦娟(チン・ジュエン)までもが彼を説得しようとするけど、路小路の決意は固かった。

白藍の驚くべき一手と、逆転劇の始まり

一方、悪党サイドでは、畢志剛(ビー・ジーガン)が丁徳忠に「白藍に阿芳の精神病診断書を書かせればいい」と悪知恵を授ける。精神病患者の証言なら、誰も信じないだろうって魂胆だ。

畢志剛(ビー・ジーガン)は早速、白藍に診断書を書くよう脅しをかける。白藍は阿芳を励ましていたはずなのに…なんと、次の瞬間には畢志剛に診断書を渡してしまうんだ!これには畢志剛本人もビックリ。え、白藍、どうしちゃったの!?って思ったよね?

でも、これは白藍の仕掛けた見事な罠だった。

その夜、丁徳忠が診断書を手に妻と仲直りしていると、ドアをノックする音が。そこに立っていたのは、なんと阿芳本人!

翌日、工場長のオフィスには、阿芳、白藍、路小路の姿があった。そこへ、従業員たちからの告発状が続々と届けられる。白藍が診断書を渡したことで逆に皆の怒りを買い、それが大きなうねりとなったんだね。

工場長は調査を約束し、阿芳の進学もサポートすると申し出る。しかし、阿芳はそれを断り、「ただ、ここを去りたい」とだけ告げた。彼女の決意は固く、白藍と路小路は、新たな人生へと旅立つ彼女を静かに見送るのだった。この事件を通して、路小路と白藍の絆は、また一段と強くなったみたいだね。

『青い恋 1996~少年バビロン~』第5話の感想

今回は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになった一人の女性を、若者たちの小さな正義感が救い出すという、非常に見ごたえのあるエピソードでした。権力に媚びへつらう大人たちの醜さと、それに屈しない路小路のまっすぐな姿が対照的に描かれていて、胸を打たれました。特に印象的だったのは、白藍の行動です。一度は悪に屈したかのように見せかけて、実はそれがすべて計算だったという展開には、彼女の知性と強さを感じさせられました。阿芳が最終的に工場を去るという選択をしたのは少し寂しいですが、過去を断ち切って前へ進むという強い意志の表れなのでしょう。若者たちの行動が、停滞した工場の空気を少しずつ変えていく。そんな希望を感じさせる、心に残る回でした。

つづく