同僚を助けたことで、白藍(バイ・ラン)はボイラー室への左遷という厳しい処分を受けてしまう。彼女が職場で孤立し、辛い思いをしていると知った小路は、いてもたってもいられず彼女を助けようと奔走する。不器用ながらも真っ直ぐな小路の優しさに、白藍も次第に心を開いていく。一方、恋敵である畢志剛(ビー・ジーガン)の存在も二人の間に影を落とす。様々な困難を乗り越える中で、小路と白藍の距離は急速に縮まっていくが、その先には予期せぬ展開が待ち受けていた。

「青い恋 1996~少年バビロン~」あらすじネタバレ6話

前回のラストでアファンを助けるために一肌脱いだ小路(シャオルー)と白藍(バイ・ラン)。仲間たちと修理班で穏やかな時間を過ごしていたのも束の間、衝撃的なニュースが飛び込んできます。なんと、白藍(バイ・ラン)がボイラー室へ左遷されたというのです!

原因は、アファンに発行した偽の精神病診断書。あの意地悪な丁徳忠(ディン・ダーヂョン)の奥さんが工場長にチクったのが原因でした。これには小路も黙っていられません!

ボイラー室での試練と、小路の不器用な優しさ

白藍(バイ・ラン)が赴任したボイラー室は、まさに針のむしろでした。「労働者階級の敵」と罵られ、慣れない石炭運びをさせられる白藍。あっという間に手袋はボロボロになり、手は傷だらけに…。そこに駆けつけたのが、我らが小路です!

白藍をいびる同僚を殴り飛ばし、その場から連れ出そうとする小路。しかし白藍は「自分の過ちの責任は自分で取る」と、毅然とした態度を崩しません。「アファンを助けたこと、後悔してる?」と問う白藍に、小路は「後悔なんてしてない」と即答。二人の間には、確かな絆が芽生えているのが伝わってきますよね。

修理班に戻った小路は、指先がない手袋から何かを閃いた様子。一方、秦娟(チン・ジュエン)は丁徳忠の家で気まずい食事会に参加し、白藍の話題を出して激怒させてしまいます。家を飛び出した彼女を慰めたのは、ずっと彼女を想い続けてきた李克南(リー・コーナン)でした。こちらの恋も、少しずつ動き出しているようです。

その頃、小路は家で何やら怪しげなドリンクを開発中(笑)。お母さんは「息子も隅に置けないわね」と、すべてお見通しのようでした。

恋敵への痛快なリベンジ!

小路は、特製のドリンクと改良した手袋を持って、再び白藍の元へ。するとそこには、なんと恋敵の畢志剛(ビー・ジーガン)の姿が! 必死にアピールする畢志剛(ビー・ジーガン)を、白藍は完全にスルー。彼が悔しそうに封筒を置いて去っていくのを見届け、小路は白藍の前に現れます。

小路の差し入れに、白藍の表情は一気に華やぎます。しかし、小路の目は畢志剛(ビー・ジーガン)が残した封筒に釘付け。中身は、なんと高級ホテルのルームキー! 「行くの?」と冗談めかして聞く小路に、「三星ホテルよ?行かなきゃ!」と悪戯っぽく笑う白藍。この二人のやり取り、最高にかわいい!

そして、ここからが小路の痛快なリベンジタイム! 畢志剛がウキウキでホテルの部屋に向かうと、中からはシャワーの音が…。愛の言葉をささやきながらドアが開くのを待つ畢志剛の前に現れたのは…なんと、バスローブ姿の小路! ポカーンとする畢志剛を尻目に、小路は颯爽と立ち去るのでした。いやー、お見事!

ついに結ばれた二人…のはずが

ホテルを出た小路は、白藍と合流。これまでの出来事を経て、二人の気持ちはもう隠しようもありません。噴水で遊び、お酒を飲み、いい感じに酔いが回った二人は、そのままホテルへ…。

そこで小路は、ついに自分の想いを告白します。「君は強いだけじゃない、本当は…」と、自分のありのままの姿を理解してくれる小路の言葉に、白藍の心は揺さぶられます。そして、白藍から小路へ、まさかのキス! 二人は、ついに一夜を共にしたのでした。

しかし、翌朝。小路が目を覚ますと、隣に白藍の姿はもうありませんでした。

工場で李克南から「関係が確定する前に一線を超えるのは無責任だ」という言葉を聞き、小路は複雑な気持ちに。そして白藍を見つけ、昨夜のことを話そうとしますが、彼女は「何もなかった」と氷のように冷たい態度で突き放します。

そして、物語は衝撃のラストへ。白藍を追いかけようと決心した小路が目にしたのは、見知らぬ男の高級車に乗り込み、ホテルへと消えていく白藍の姿だったのでした…。

『青い恋 1996~少年バビロン~』第6話の感想

甘い雰囲気から一転、突き放される展開には心が揺さぶられました。純粋だからこそ傷つき、すれ違ってしまう若者たちの姿が非常にリアルに描かれています。特に、自分の気持ちに正直に行動した小路が、白藍の不可解な態度や李克南の言葉によって混乱していく様子は、観ていて胸が苦しくなりました。畢志剛へのコミカルな仕返しで笑ったかと思えば、一夜を共にした二人の幸せな雰囲気に頬が緩み、そして最後の最後で奈落の底へ突き落とされる。この感情の揺さぶりこそが、本作の大きな魅力だと再認識させられました。単純な恋愛ドラマではない、ほろ苦い青春の深みを感じさせる回でした。

つづく