いやはや、今回の『君夢』第10話は、見ているこっちの胸が締め付けられるような展開でしたね! まさか、我らがヒロイン・白柚可(はく・ゆうか)が、愛する睿王・許澤羽(きょ・たくう)の手で牢屋に入れられてしまうなんて…。でも、安心してください。そこには、睿王の深〜い知略と、柚可への揺るぎない信頼が隠されていたんです! それでは早速、ハラハラドキドキの第10話の全貌を、ネタバレありで振り返っていきましょう!
国防図を盗んだのは誰?投獄される柚可
物語は、柚可が国防図を盗んだスパイだという、とんでもない容疑をかけられるところから始まります。しかも、彼女を断罪し、冷たく牢に突き落としたのは、恋人であるはずの睿王・許澤羽(きょ・たくう)でした。
「図を盗んだのは喬双双(きょう・そうそう)よ!」
柚可は必死に無実を訴えますが、許澤羽は「この目で見た」と取り付く島もありません。信じていた人に裏切られた絶望から、柚可は「薄情者!」と彼を罵るのでした。
この二人の仲を引き裂いたのは、もちろん真犯人の仕業。「ちょっとした策略で二人は仲違い。国防図もいずれ私のもの」とほくそ笑む黒幕の存在が、なんとも不気味です…。
救いのヒーロー、煜王・許澤霖(きょ たくりん)の登場!
柚可の絶体絶命のピンチに、颯爽と現れたのが睿王の弟・煜王の許澤霖(きょ たくりん)です! 彼は兄とは違い、柚可の無実を微塵も疑っていません。
「私が来たからには、もう大丈夫だ」
なんと許澤霖は、皇帝の勅命というウルトラCを使って、柚可を牢から救い出します! 鞭を打たれそうになる寸でのところで助け出された柚可は、彼の腕の中で「私はスパイじゃない」と涙ながらに訴え、許澤霖もまた「信じている」と力強く応えるのでした。このシーン、あまりにもカッコ良すぎて痺れましたね!
すべては作戦通り?睿王の真意
しかし、話はここで終わりません。実は、冷酷に見えた許澤羽の行動は、すべて壮大な作戦だったのです!
彼は、真犯人である喬双双(きょう・そうそう)と、その裏で糸を引く黒幕をおびき出すため、あえて柚可を犯人に仕立て上げ、敵を油断させるという「苦肉の策」に打って出ていたのでした。柚可の父である白丞相(はくじょうしょう)にも、「娘さんの潔白は私が必ず証明します。ただ、今はまだその時ではないのです」と頭を下げ、理解を求めていたのです。
なんと、許澤羽の女性恐怖症さえも、真犯人を炙り出すための芝居だったというから驚きです。彼の知略、恐るべし…!
愛がゆえに深まる、兄弟の溝
しかし、この兄の深謀遠慮を知らない許澤霖は、許澤羽が本気で柚可を傷つけていると誤解してしまいます。柚可を睿王府から連れ出そうとしますが、「真相が明らかになるまで、彼女は一歩も出さない」と許澤羽に阻まれ、二人の対立は決定的に。
「もし柚可をこれ以上虐待するなら、ただじゃおかない。必ず、彼女を奪い返してみせる!」
愛する女性を守るため、兄に宣戦布告する許澤霖。そのまっすぐな想いを受け、許澤羽もまた「やってみるがいい」と静かに応じます。お互いを想い、柚可を想うからこそすれ違ってしまう兄弟の姿が、あまりにも切ない回でした。
『君夢~殿下と私の幸せな結末~』第10話の感想
今回のエピソードは、許澤羽という人物の奥深さに改めて感心させられました。愛する人を守るため、あえて悪役を演じ、周囲すべてを欺く。その孤独な戦いと、決して表には出さない柚可への深い信頼を思うと、胸が熱くなります。彼の不器用ながらも絶対的な愛情表現が、結果として実の弟との間に決定的な亀裂を生んでしまう皮肉な展開は、物語に一層の深みを与えています。一方で、正義感に燃え、柚可のために真っ直ぐに行動する許澤霖の姿もまた魅力的でした。兄の真意を知らずに突っ走ってしまう危うさも含めて、彼の人間らしさが光っていたように思います。二人のイケメン兄弟が、それぞれのやり方でヒロインを守ろうとする。この複雑に絡み合った関係性が、今後の物語をどう動かしていくのか、非常に楽しみです。
つづく