睿王・許澤羽(きょ・たくう)になぜか冷たい態度を取り続ける白柚可(はく・ゆうか)。その行動の裏には、彼を想うがゆえのある理由が隠されていました。そんな中、柚可は何者かに誘拐され、彼女の命と引き換えに国の重要機密「国防図」を要求されてしまいます。愛する人を救うため、許澤羽と、兄である煜王・許澤霖(きょ たくりん)が駆けつけますが、絶体絶命の状況で柚可は悲しい決断を下すことに。彼女のついた一つの嘘が、三人の関係と運命を大きく揺るがします。二人の王子の間で、柚可の真意と恋の行方が試される、波乱の展開が待ち受けます。

「君夢~殿下と私の幸せな結末~」あらすじネタバレ15話

どうも、ドラマ漬けの毎日を送っている私です!今回は『君夢』第15話、もうね、胸が締め付けられすぎて大変でした…。愛する人を守るための嘘って、どうしてこんなに切ないんでしょうか。早速、涙なしには語れない15話の展開を振り返っていきましょう!

冷たい態度の裏に隠された真実

前回から、急に睿王・許澤羽(きょ・たくう)に対して氷のように冷たくなった柚可(ゆうか)。心配する侍女の緑蘿(りょくら)に「もし喧嘩ならいいのに…」と意味深な言葉を漏らします。視聴者の誰もが「一体どうしちゃったの!?」とヤキモキしたはず。

実はこれ、すべては許澤羽を危険から遠ざけるための柚可の悲しい決意だったんですよね。しかし、そんな彼女の思いとは裏腹に、事態は最悪の方向へ転がってしまいます。

絶体絶命!国防図を狙う敵

なんと、柚可が何者かに誘拐されてしまうのです!犯人の目的は、敬耀国の「国防図」。許澤羽が柚可を深く愛していることを見抜き、彼女の命と引き換えに国防図を渡すよう要求します。

「あいつは必ず来る」

犯人の言葉通り、許澤羽は単身で柚可の救出に駆けつけます。柚可は「来ちゃダメ!」と心で叫びますが、愛する人が危険に晒されていると知って、彼がじっとしていられるわけがありません。

国防図は国の根幹に関わるもの。さすがの許澤羽も「渡せない」と毅然と断ります。しかし、彼は驚くべき提案を口にするのです。

「国防図は渡せない。だが、一命換一命(命には命を)。俺の命と引き換えに彼女を解放しろ」

きゃー!王爷、かっこよすぎ!でも、そんなこと柚可が望むはずないじゃない!「馬鹿なことしないで!」と叫ぶ柚可の悲痛な声が響き渡ります。

二人の王と、悲しすぎる選択

緊張が最高潮に達したその時、煜王・許澤霖(きょ たくりん)が兵を率いて颯爽と登場!これで形勢逆転かと思いきや、事態はさらに複雑に…。

二人の王子に助け出される中、柚可は許澤羽を守るため、彼の心をズタズタに引き裂く”究極の嘘”をつきます。

「私が本当に好きなのは煜王様よ。あなたに近づいたのは、情報を集めるためだったの」

この言葉に、許澤霖は喜び、許澤羽は絶望の淵へ…。柚可は自ら許澤霖の手を取り、傷ついた許澤羽に背を向けて去っていくのでした。残された許澤羽が、まだ毒の癒えぬ体でヤケ酒をあおる姿は、見ていられませんでしたね…。

一方、煜王府に身を寄せた柚可ですが、今度は許澤霖から「俺と結婚してくれ」と情熱的なプロポーズを受けます。もちろん、それは柚可が望む未来ではありません。「友達でいましょう」とやんわり断るも、許澤霖は「君は俺の花嫁になるんだ」と一歩も引かない構え。

愛する人を守るためについた嘘が、自分自身を新たな窮地へと追い込んでしまいました。柚可の受難は、まだまだ続きそうです。

『君夢~殿下と私の幸せな結末~』第15話の感想

今回は、柚可の自己犠牲の精神が胸を打つ、非常に切ない回でした。愛する許澤羽を危険な争いから遠ざけるために、あえて彼を傷つけ、突き放すという選択。その痛みを思うと、こちらまで苦しくなります。彼女の流す涙の一つ一つに、許澤羽への深い愛情が詰まっているのが伝わってきました。一方で、純粋に柚可を想うがゆえに絶望する許澤羽の姿もまた、心を揺さぶります。彼のまっすぐな愛情が、裏切られた(と彼が思い込んだ)ことで、脆くも崩れ去っていく様は見ていて辛いものがありました。そこに割って入る許澤霖の存在が、物語を一層複雑にしています。彼の柚可への執着にも似た愛情は、果たして彼女を救うのか、それともさらに追い詰めるのか。三者三様の想いが激しく交錯し、物語が大きく動いた重要なエピソードだったと感じます。

つづく