許澤羽(きょ・たくう)への想いを断ち切れない白柚可(はく・ゆうか)。一方で、婚約者である煜王・許澤霖(きょ たくりん)は、柚可を手に入れるため、許澤羽への嫉妬と憎悪を募らせていた。そんな煜王の前に謎の人物が現れ、許澤羽を陥れるための協力を申し出る。国の重要機密「国防図」を巡る陰謀が動き出し、何も知らない許澤羽に最大の危機が迫る。危険を察知した柚可は、彼を救うために走り出すが、そこにはさらなる試練が待ち受けていた。
「君夢~殿下と私の幸せな結末~」あらすじネタバレ17話
前回、ちょっとした事件に巻き込まれた柚可。目を覚ました彼女の口から出たのは、愛する許澤羽(きょ・たくう)の名前…。そばで看病していた煜王(許澤霖(きょ たくりん))の心中、お察ししますって感じだよね。自分の婚約者が、他の男の名前を呼ぶなんて、そりゃ嫉妬の炎も燃え上がるってもんですよ。
案の定、煜王はもう我慢の限界!「なぜ死なないんだ!」なんて、許澤羽への憎しみを爆発させちゃうの。そんな彼の前に、フードを被った怪しすぎる人物が登場。「許澤羽を始末するお手伝いをしましょう」なんて囁くもんだから、さあ大変!煜王、この甘い誘いに乗っちゃうんだよねぇ。
彼らのターゲットは、許澤羽が管理している国の超重要アイテム「国防図」。謎の協力者の手引きで、煜王はまんまと国防図をゲット!「国防図を守れなかった罪で、あいつを天牢にぶち込んでやる!」と、邪悪な笑みが止まらない…。
でもね、この悪だくみを、なんと柚可が立ち聞きしちゃうの!
「許澤羽が危ない!」
もう居ても立ってもいられない柚可は、婚約者である煜王を裏切る形になっても、許澤羽のもとへ駆けつけるんだ。
その頃、当の許澤羽は、柚可に去られて自暴自棄。お酒に溺れて「どうせ俺は一人ぼっちさ」なんて、すっかりやさぐれモード。そこへ柚可が現れて「罠にはめられようとしてるのよ!早く逃げて!」と必死に訴えるんだけど、今の彼には届かない。
「そんなに俺のことが心配なら、なんで俺を捨てたんだ!君の言葉のどれが本当で、どれが嘘なんだ!」
うわーん、許澤羽の心の叫びが切なすぎる…!愛しているからこそ、信じたいのに信じられない。感情が爆発した許澤羽は、思わず柚可に迫ってしまうの。
そして、まさにその瞬間!最悪のタイミングで煜王が登場!
愛する婚約者が、ライバルと抱き合っている(ように見える)光景を目にしちゃった煜王は、完全にブチ切れ。「許澤羽、殺してやる!」と剣を抜いて斬りかかるっていう、とんでもないクリフハンガーで次回へ続く!もう、どうなっちゃうのー!?
『君夢~殿下と私の幸せな結末~』第17話の感想
今回は、登場人物たちの感情が真正面からぶつかり合う、非常に見応えのあるエピソードでした。特に、自暴自棄になった許澤羽が、心配して駆けつけた柚可に対して「なぜ俺を捨てたんだ」と本心をぶつける場面は、胸が締め付けられるようでした。彼の心の痛みや、愛しているからこその怒りがひしひしと伝わってきて、その不器用さに切なさを感じずにはいられません。一方で、柚可への愛ゆえに嫉妬に狂い、手段を選ばなくなっていく煜王の姿も強烈な印象を残します。彼の行動は許されるものではありませんが、その根底にあるのが純粋な愛情だと思うと、一概に悪役と断じることもできない複雑さがあります。物語の根幹を揺るがす陰謀も本格的に動き出し、それぞれの想いが交錯する人間ドラマの深みが増した回でした。
つづく