国防図を失った罪で、睿王・許澤羽(きょ・たくう)が投獄されてしまう。煜王の庇護下に入った白柚可(はく・ゆうか)は、許澤羽への憎しみを露わにし、彼に復讐することを誓う。煜王と共に牢獄を訪れた柚可は、落ちぶれた許澤羽を激しく罵倒するが、その行動にはどこか不可解な点が残る。一方、柚可が実家に戻ると、父・白庭業(はく・ていぎょう)の不審な様子から、事件の裏に隠された新たな秘密が浮かび上がってくる。全ての謎が繋がり始める、緊迫の第18話。
「君夢~殿下と私の幸せな結末~」あらすじネタバレ18話
窮地の睿王と、柚可の涙の決意
物語は、睿王・許澤羽(きょ・たくう)が国防図を紛失した罪で投獄されるという衝撃的なシーンから幕を開けます。「護国に力及ばず、国防図を失い、国境を不安定にさせた」という主上(しゅじょう)の詔により、彼は一瞬にして階下囚となってしまいました。
一方、煜王の庇護のもとにある白柚可(はく・ゆうか)。かいがいしく世話を焼く煜王に対し、彼女は「睿王はいつ死刑になるの?」と憎しみに満ちた言葉を投げかけます。その瞳は本気に見え、煜王も彼女の復讐心を満たすことを約束するのでした。
そして二人は、牢獄の許澤羽のもとへ。柚可は「私が受けた苦しみを、千倍にして返してやるわ」と彼を罵倒し、煜王もそれに乗じて許澤羽に土下座を強要します。しかし、柚可の心の中は穏やかではありませんでした。「どうして血条(HP)が減らないの…?」彼女の真の目的は、彼を苦しめることではなく、ゲームのクリア条件を満たして彼を救うこと。そのために、あえて悪女を演じ、煜王を欺いていたのです。
明かされる衝撃の真実!黒幕はまさかの…
煜王からの執拗な求婚を「父に相談しないと」と巧みにかわした柚可は、実家へと向かいます。そこで彼女が目にしたのは、何かを慌てて隠そうとする父・白庭業(はく・ていぎょう)の姿でした。
問い詰められた白庭業は、ついに重い口を開きます。なんと、彼こそが煜王に脅され、国防図を盗み出す手助けをしていた張本人だったのです!用済みになった自分たちは殺されるに違いないと怯え、逃亡を促す父。
しかし、柚可は「罪人の娘にはなりたくない」と、その提案をきっぱりと拒絶します。そして、すべての真実を主上と太后に伝えるべく、たった一人で宮殿へ向かうことを決意するのでした。
その頃、別の場所では喬双双(きょう・そうそう)が、一連の事件の黒幕が白庭業であることを突き止めていました。全ての点が、一つの衝撃的な真実へと繋がろうとしています。果たして柚可は、父の罪を暴き、許澤羽を救い出すことができるのでしょうか。
『君夢~殿下と私の幸せな結末~』第18話の感想
今回のエピソードは、物語の根幹を揺るがす重要な事実が次々と明らかになり、非常に見応えがありました。特に、これまで謎の人物として暗躍してきた黒幕の正体が、まさかの柚可の父・白庭業だったという展開には驚かされました。彼が娘を利用し、国を混乱に陥れようとしていたとは、想像もしていなかったです。
一方で、柚可の演技力と胆力には感服しました。愛する許澤羽を救うという一心で、憎しみを装い、敵である煜王を欺く姿は痛々しくも健気で、心から応援したくなります。彼女の行動の裏にある真意が明らかになったことで、これまでの不可解な言動にもすべて納得がいきました。それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、物語に一層の深みと緊張感を与えた回だったと感じます。
つづく