酔ってしまった睿王・許澤羽(きょ・たくう)を、ヒロインの白柚可(はく・ゆうか)が介抱することに。彼の寝顔を見つめながら、つい本音を漏らしてしまいますが、その親切な行動が、かえって許澤羽の中に大きな疑念を生む原因となってしまいます。翌日、許澤羽は白柚可ともう一人の女性を食事の席に招き、巧みに彼女たちの本心を探ろうと試みます。ピリピリとした緊張感が漂う食事会の後、彼は二人を灯会へと誘いますが、その真意とは一体何なのでしょうか。

「君夢~殿下と私の幸せな結末~」あらすじネタバレ6話

いやあ、今回の第6話は、白柚可(はく・ゆうか)と許澤羽(きょ・たくう)の心のすれ違いが、とんでもない方向にこじれていきましたね!恋の駆け引きというより、もはや腹の探り合いと嫉妬の嵐でした。

物語は、泥酔した許澤羽を白柚可が介抱するシーンから始まります。すやすやと眠る(ように見える)彼の顔を見つめながら、彼女はつい本音をポロリ。「あなたと彼は本当にそっくり…」と、現代で片思いしていた相手の面影を重ねてしまいます。さらに「あなたの真心が欲しいな…」なんて、無防備につぶやいてしまう始末。

しかし!なんと許澤羽は意識バッチリ。自分を誰かの「身代わり」にされていると知り、プライドはずたずた。「登徒女(好色な女め)」「痴心妄想(愚かな夢だ)」と心の中で怒り狂います。そんなこととは露知らず、白柚可はかいがいしく世話を焼こうとしますが、目を覚ました(ふりをした)許澤羽から「俺を通して昔の男を偲んでいるのか?」と冷たく突き放され、部屋を追い出されてしまいます。「あんたみたいな性格、誰が好きになるっていうのよ!」と捨て台詞を吐く白柚可ですが、このすれ違い、見ているこっちはハラハラしちゃいますよね。

翌日、許澤羽は白柚可と、もう一人の居候・喬双双(きょう・そうそう)を食事に招待します。しかし、これは和やかな食事会などではありませんでした。昨夜、黒衣の人物を追っていた部下の阿肆(あし)からの報告で、白柚可と喬双双への疑いを深めていた許澤羽が仕掛けた罠だったのです。

許澤羽は、昨夜喬双双が部屋を抜け出したことを指摘し、厳しく問い詰めます。追い詰められた喬双双は「故郷の父や母を思い出して、一人で泣いていました…」と涙ながらに言い訳。すると、すかさず白柚可も「私も家族が恋しいです。でも王爺がいてくださるから心強い」と見事に話を合わせます。この女同士の連携プレー、あっぱれでした。

二人の言い分を聞いた許澤羽は、「それほど家族が恋しいなら」と、今夜の灯会(ランタン祭り)に二人を誘います。彼の真意はどこにあるのか?そして白柚可は、この機会に許澤羽の疑いを晴らすことができるのでしょうか。新たな波乱を予感させるラストでした。

『君夢~殿下と私の幸せな結末~』第6話の感想

今回のエピソードは、白柚可の無邪気な行動が、許澤羽の誤解と嫉妬をどんどん大きくしていく様子が巧みに描かれていました。彼女が現代の片思い相手を彼に重ねていることが、プライドの高い許澤羽の心を深く傷つけているという構図は、非常に皮肉でありながらも物語の面白さを引き立てています。ただのツンデレかと思いきや、冷静に状況を分析し、相手を試すような罠を仕掛ける策略家としての一面を見せた許澤羽のキャラクターに、より一層深みが増したように感じます。食事の席で見られた、表面上は穏やかに、水面下では激しく火花を散らす女性陣の腹の探り合いも見応えがありました。単純な恋愛模様だけでなく、それぞれの思惑が絡み合うサスペンスフルな展開が、物語から目を離せなくさせます。

つづく