荀家のしきたりに馴染めない若菲は、姑である楚老夫人が主催した家宴で、現代的な価値観から失言を連発してしまいます。老夫人の怒りを買った若菲は、罰として先祖を祀る祠堂に閉じ込められてしまうことに。一方、夫の長皓は、若菲が敵国のスパイではないかという疑いを持ちつつも、彼女が窮地に陥るたびに、不器用な優しさを見せ始めます。そんな中、祠堂で起きたある出来事をきっかけに、二人の関係に少しずつ変化が訪れようとしていました。

「秘密の花嫁 ~運命の相手は難攻不落!?~」あらすじネタバレ4話

いや~、今回もやってくれましたね、我らがヒロイン杜若菲(ドゥ・ルオフェイ)! 彼女の現代っ子ぶりが、古風な荀(ジュン)家で大爆発! まるで静かな池に飛び込んだ元気すぎるカエルみたいに、波紋を広げまくっていました。

事の発端は、長男の嫁である戚婉(チー・ワン)の嫉妬から。なかなか子宝に恵まれない彼女は、若菲がチヤホヤされるのが面白くない。そこで、姑である楚老夫人に「若菲のやつ、なんだか生意気ですよ~」とチクリ。この小さな火種が、のちの大火事につながるなんて…!

その夜の家宴がもう大変! 楚老夫人が好物の豚の角煮を勧めても、若菲は「待った!その角煮100グラムでカロリーは529キロカロリー!30分ジョギングしないと消費できません!」なんて、悪気なく爆弾発言。さらに「脂っこいものは中高年の心脳血管に良くないんですよ」と、親切心からの追い打ちまでかけちゃいます。

場の空気が凍り付く中、老夫人が「夫婦の営みは慎み深く」とお説教を始めると、若菲の反撃がスタート!「息子さんは血気盛んなお年頃ですし、私みたいな若くて美しい妻がいたら、頑張りたくなるのが普通でしょ?孔子だって『食色、性なり』って言ってます!」と、まさかの孔子を召喚しての正論パンチ!

これには家中がア然…。戚婉(チー・ワン)の「ほら見たことか」という顔が目に浮かびます。当然、老夫人は大激怒!若菲は罰として、ご先祖様を祀る真っ暗な祠堂に閉じ込められてしまうのでした。

一方、気まずい宴から抜け出した夫の荀長皓(シュン・チャンハオ)は、スパイ事件の調査を進めていました。捕らえたスパイから「行家一出手,便知有没有(玄人の一手で、腕があるかどうかわかる)」という、なんともポエティックな合言葉を聞き出すことに成功。仕事はデキる男なんです。

さて、祠堂の若菲。怖さのあまりご先祖様の位牌に謝りまくっていると、なんと壁から謎の人物が出現!しかし、その人物はすぐに穴を通って逃げてしまいます。若菲は「チャンス!」とばかりに祠堂を脱出!

ところが、塀を乗り越えようとしているところを、運悪く帰ってきた長皓に見つかってしまいます。絶体絶命のピンチ!…かと思いきや、若菲は「夜に現れる義賊『夜下臣(やかしん)』を探してたの!」と、とっさの嘘で切り抜ける機転を発揮。長皓もまんまと騙されちゃいます。

しかし、塀から降りようとして足をグキッ!痛がる若菲を見た長皓は、なんと彼女を抱きかかえ、少女漫画もびっくりの「お姫様抱っこ」で部屋まで運んであげるんです!ツンデレからの突然のデレ!

しかし、この甘いシーンを長男夫婦に目撃され、若菲が祠堂から逃げたことが老夫人にバレてしまいます。再び罰せられそうになる若菲。すると、今度は長皓が彼女の前に立ちはだかります。「明日は花嫁が実家に里帰りする『帰寧の日』。新しい嫁が怪我をして罰せられたと知られれば、荀家の名声に傷がつきます」と母親を説得。そして、なんと若菲のために土下座をして許しを請うのでした!

いつもはクールで、若菲をスパイだと疑っていた長皓のまさかの行動。彼の優しさに、若菲の心も大きく揺れ動くのでした。

『秘密の花嫁 ~運命の相手は難攻不落!?~』第4話の感想

今回のエピソードは、若菲の現代的な価値観と荀家の古いしきたりが正面衝突する、非常にコミカルで見ごたえのある回でした。カロリー計算や男女平等の思想を臆面もなく口にする若菲の姿は、痛快そのもの。彼女の物怖じしないキャラクターが、物語をかき回す原動力になっていることを改めて感じさせられます。

一方で、普段は冷静沈着な長皓が見せた人間味あふれる優しさには、思わず胸が熱くなりました。特に、若菲をかばうため、プライドを捨てて母親に土下座するシーンは圧巻です。彼の中で、若菲がただの「疑わしい嫁」から「守るべき大切な存在」へと変わりつつあることが明確に示されました。二人の心の距離がぐっと縮まった、物語のターニングポイントとなる重要なエピソードだったと言えるでしょう。

つづく