香料による中毒事件の調査中、思わぬトラブルで強盗に捕らえられてしまった裴沛(はい・はい)と単単単(ぜん・たんたん)。裴沛の機転で危機を脱するも、事件は新たな局面を迎えます。中毒の原因と思われた品が特定され、綺裴閣(きはいかく)への嫌疑は晴れましたが、それだけでは終わりませんでした。今度は遊郭・花満楼で、大勢の妓女たちが次々と倒れるという凶悪な事件が発生。しかもその症状は以前のものとは比べ物にならないほど深刻で、一行は恐怖に満ちた花満楼の調査へと向かうことになります。

「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ10話

いやあ、今話の『輝ける宝珠の如く』第10話、とんでもない回でしたね!前半は大爆笑、後半は背筋が凍るような恐怖…。感情がぐちゃぐちゃになりましたが、見ごたえは抜群でした。さっそく、波乱万丈の第10話を振り返っていきましょう!

まさかの女装救出劇!裴沛(はい・はい)、美しすぎる(?)変身

物語は、裴沛(はい・はい)と単単単(ぜん・たんたん)たちが強盗に捕まるという、いきなりのピンチから幕を開けます。恐怖のあまり叫び声をあげてしまった単単単(ぜん・たんたん)。その声で女がいるとバレそうになった瞬間、我らが裴沛(はい・はい)が機転を利かせます!なんと、裏声で女のフリをして強盗たちの注意を自分に引きつけたのです。この作戦がまさかの大当たり!

強盗たちはすっかり裴沛を美女だと勘違いし、アジトに連れ帰ります。さらに、そこに現れた強盗のボスが裴沛を見るやいなや「亡き妻にそっくりだ…」と号泣するカオスな展開に。ボスは亡き妻の服を裴沛に着せ、化粧まで施してしまいます。

そこへ駆けつけたのが、蘇珏(そ・かく)と単双双(ぜん・そうそう)!最悪のタイミングで、一番見られたくない相手に恥ずかしい姿を晒してしまった裴沛。その気まずそうな顔といったら…!阿六(あろく)も応援を連れて到着し、強盗たちは一網打尽に。蘇珏(そ・かく)に女装姿を散々からかわれる裴沛が、不憫ながらも笑いを誘いました。

事件の真相に一歩前進、そして新たな謎

ひと騒動終え、一行は再び中毒事件の調査に戻ります。単双双(ぜん・そうそう)の診察により、被害者の婦人がかかった毒は「降頭草」によるものと判明。治療を嫌がる婦人に対し、単双双(ぜん・そうそう)が鮮やかな「点穴」で動きを止める場面には、蘇珏(そ・かく)も驚きを隠せません。彼女はいったい何者なのでしょうか…?

意識を取り戻した婦人の証言から、毒の原因が「七彩線」という美しい糸であることが判明します。これで綺裴閣(きはいかく)の疑いは晴れましたが、事件はまだ終わりません。

その夜、単単単(ぜん・たんたん)は裴沛に「お姉さんと一緒に玉石のお店を開くのが夢なの」と語ります。彼女の夢を応援すると約束する裴沛。しかし、昼間の女装(女の声)があまりに上手だったことを思い出した単単単は、「花満楼の妓女にでも習ったの!?」と嫉妬。追いかけっこをする二人の姿は、束の間の癒やしでしたね。

恐怖の館と化した花満楼

そんな微笑ましい雰囲気も束の間、物語は一気にホラー展開へ。遊郭・花満楼から緊急の呼び出しがかかります。なんと、蘇珏の店の香料を使った妓女たちが次々と中毒症状に!しかも、ただの中毒ではありません。まるで生ける屍のように理性を失い、客に噛みつこうとするというのです。

単双双は、以前の婦人の症状とは全く違うことから、事件の裏にさらに大きな陰謀が隠されていることを見抜きます。

勇気を振り絞り、一行は不気味に静まり返った花満楼へ足を踏み入れます。かつての華やかさは見る影もなく、まるでお化け屋敷のよう。すると、廊下の奥から幽霊のような形相の妓女たちが現れ、一行に襲いかかります!パニックになり逃げ惑う中、裴沛は単単単を連れて机の下へ隠れますが、それも時間の問題。息が続かなくなり見つかってしまったところで、今週は幕を閉じました。

『輝ける宝珠の如く』第10話の感想

前半のコメディ展開と後半のホラー展開、そのあまりの落差に心を揺さぶられた回でした。裴沛の女装は、単に笑えるだけでなく、単単単を守ろうとする彼の優しさととっさの判断力が光る名場面だったと思います。強盗のボスとのやり取りも含め、彼の新たな一面が見られました。一方で、花満楼の惨状は背筋が凍るほどの恐ろしさで、事件の様相が一変したことを物語っています。そして、単双双が何気なく披露した点穴の技。彼女の出自の謎がまた一つ深まり、ますます目が離せなくなりました。単なる営業妨害ではない、黒幕の真の目的は何なのか。サスペンスの色が濃くなり、物語の核心に近づいているのを感じさせます。

つづく