ライバル店との商戦に勝利し、喜びに沸くそ・かくたち。その一方で、敗れた綺裴閣(きはいかく)では、タンタンが責任を痛感していた。そんな中、綺裴閣の看板商品である香料玉石で健康被害が出たという衝撃的な事件が発生。店は存続の危機に立たされる。原因不明の事件の裏に潜む悪意とは?はい・はいとタンタンは店の汚名をそそぐため、危険な真相究明に乗り出す。敵対するそ・かくたちも、この不可解な事件を傍観できず、独自の調査を開始する。それぞれの思惑が交錯する中、果たして真実にたどり着くことはできるのか。
「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ9話
いやあ、第9話もすごかったですね!ライバル店の「綺裴閣(きはいかく)」を出し抜いて、蘇玉軒(そぎょくけん)の店が大繁盛!その立役者であるぜん・そうそうの手腕には、叔父の汪掌櫃(おうしょうき)もそ・かくも大絶賛。でも、当のソウソウは、自分の妹タンタンのいる綺裴閣を追い詰めたことに、ちょっと複雑な心境みたい。そりゃそうよね、姉妹だもん。
一方、大失敗で落ち込むタンタンは、綺裴閣の女主人裴夫人(はいふじん)に土下座で謝罪。でも、女主人、器がでかい!「あなたのせいじゃない、うちの対応が遅れただけ」と優しく許してくれるなんて…。はい・はいもかいがいしくタンタンを世話していて、この二人の関係も気になるところ。
でも、そんな感動ムードも束の間、綺裴閣に最大の危機が訪れます!なんと、店の香料玉石を買った客が、体中に発疹が出るアレルギー症状を訴えてきたのよ!怒った客たちが店に押しかけて大騒ぎに。はい・はいは体を張ってタンタンを守るんだけど、もう店は大パニック!
香料の仕入れ元であるたんせいかも駆けつけ、「うちの香料は天然無害だ!」と主張。こうなったら、自分たちで真相を突き止めるしかない!と、はい・はいとタンタン、そしてたんせいかも調査に乗り出します。
面白いのは、ライバルのそ・かくたちもこの事件を不審に思っているところ。「人の命に関わるような汚い手は使わない」とソウソウは断言。敵のピンチはチャンスのはずなのに、正体不明の悪意の存在を感じ取ったそ・かくたちも、独自に調査を始めるの。
はい・はいとタンタンは被害者の家へ。最初は、金で雇われて嘘をついているのかと疑うんだけど、どうも様子がおかしい。彼らもまた、何者かの被害者なのかもしれない…。タンタンは、中毒の原因が香料だけではない可能性に気づきます。
その頃、そ・かくとソウソウは、医師であるキョク先生の元を訪れていました。被害者の症状を伝えると、先生は「これはただの毒じゃない。『降頭草』という特殊な毒草が使われている」と衝撃の事実を告げるの!
謎の毒草、そして真犯人は一体誰なのか?綺裴閣を潰そうとしている黒幕の正体は?
そしてラスト、調査を終えたはい・はいたちの前に、ならず者たちが立ちはだかって絶体絶命のピンチ!もう、どこまでハラハラさせるのよ!
『輝ける宝珠の如く』第9話の感想
今回のエピソードは、これまで繰り広げられてきた商戦とは一線を画し、物語に深いサスペンスの要素を加えてきました。綺裴閣が陥った危機は単なる経営不振ではなく、悪意ある第三者の存在を強く示唆しており、一気にミステリーの色合いが濃くなった印象です。敵対していたはずのそ・かくたちが、綺裴閣の危機を前にして、単なるライバル争いでは済まされない「何か」を感じ取り、真相究明に動く構図が非常に興味深いですね。それぞれの正義や矜持がぶつかり合い、誰が敵で誰が味方なのか、その境界線が曖昧になっていく展開に引き込まれました。登場人物たちの人間性、特にはい・はいの男気やタンタンの健気さが際立ち、物語にさらなる奥行きを与えています。黒幕の存在という大きな謎が提示され、今後の展開から目が離せなくなりました。
つづく