妹・単単のためを思い、玉石の設計図を渡した双双。しかし、二人が謎の画家・譚清河(たんせいか)と親しくする姿が、蘇珏(そ・かく)と裴沛(はい・はい)の嫉妬に火をつけます。そんな中、城主の命令により、両家は「香料入り玉石」という新たな商品の開発で競うことに。恋と商売のライバル関係がますます激化する一方で、双双が水面下で進める策略が、裴家の経営を新たな窮地へと追い込んでいきます。
「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ8話
物語は、姉の単双双(ぜん・そうそう)が妹の単単に、手描きの玉石設計図を渡すシーンから始まります。これさえあれば、裴(はい)家の倉庫に眠っていた玉石の端材も素敵な商品に生まれ変わるはず。裴家での単単の立場も上がって、姉としては嬉しい限りですよね。姉妹の絆が感じられる、心温まる場面でした。
そんな二人のもとに現れたのが、謎めいた画家の譚清河(たんせいか)。彼、実は香料店も営んでいるらしく、二人を自分のお店に招待します。ちょうど城主が香料ビジネスを奨励していることもあり、商機を狙っている様子。この出会いが、後にとんでもない波乱を巻き起こすことになるんです…!
その頃、夜になっても帰ってこない妹たちを心配して、裴沛(はい・はい)と蘇珏(そ・かく)がそれぞれ捜索を開始。そして、お約束のように茶館でバッタリ!お互いが単姉妹を探していると知るやいなや、「お前がうろちょろするからだ!」「そっちこそ!」と、まあ見事な口喧嘩(笑)。茶館の主人が「お二人はとっくに譚清河さんの画室に向かいましたよ」と教えてくれなかったら、朝までやってたんじゃないでしょうか。
急いで画室に向かった二人ですが、そこで目にしたのは、譚清河と楽しそうに語らう双双と単単の姿。なんだか親密な雰囲気に、裴沛(はい・はい)と蘇珏(そ・かく)の心には嫉妬の炎がメラメラ…!声をかけることもできず、ただ見つめることしかできないのが、また切ないですよね。
屋敷に帰ってからが、また大変。裴沛(はい・はい)は「あいつと何を話していたんだ!」と単単を問い詰めますが、単単は「玉石に香料を練り込むアイデアを話していたのよ!」と反論。しかし、伝統を重んじる裴沛は「そんな小細工は認めん!」と猛反対。うーん、頭が固い!
一方、蘇珏(そ・かく)も双双に不満をぶつけますが、双双は「私たちはあくまで主従関係です。あなたが嫉妬するのは筋違いでは?」とピシャリ。ぐうの音も出ない蘇珏様、ちょっと可哀想でした(笑)。さらに双双は、裴家を完全に叩き潰すため、汪掌櫃(おうしょうき)が提案していた「砕玉ビジネス」を本格化させることを進言。蘇珏は双双への不満を抱えつつも、その計画を承認するのでした。双双の腹の底が読めなくて、ちょっと怖くなってきましたね…。
翌日、機嫌を直してもらおうと、単単に桃酥(とうそ)を届けた裴沛。しかし、そこへまたしても譚清河が!単単は嬉しそうに彼を迎えに行き、裴沛は気が気じゃありません。譚清河の用件は、裴家の当主である裴夫人(はいふじん)(はいふじん)に、例の「香料入り玉石」を共同開発しないかと持ちかけることでした。裴夫人(はいふじん)もこの斬新なアイデアを気に入り、話はトントン拍子に進みます。もちろん裴沛は「伝統を汚すものだ!」と食い下がりますが、時すでに遅し。
そんな中、城主から裴沛と蘇珏に緊急の呼び出しが。城主は、他の街で流行しているという香料入り玉器を見せ、「これを超える品を、両家で競って開発せよ!」と厳命を下します。反対していた裴沛も、城主命令とあっては従うしかありません。
屋敷に戻った裴沛は、単単に「ほら、言わんこっちゃない」と皮肉を言われつつも、「やるからには誰よりも良いものを作る!」と決意を新たにします。そんな彼に、単単からまさかのキス!不意打ちの励ましに、裴沛もまんざらではない様子。この二人の関係、一進一退でじれったいけど、応援したくなります!
こうして、綺裴閣(きはいかく)と蘇家による「香料入り玉石」開発競争がスタート!蘇珏と裴沛は、香料の仕入れ先である譚清河の店「譚香閣(たんこうかく)」でまたもや鉢合わせ。火花バチバチの舌戦を繰り広げます。
しかし、物語はここで終わりません。蘇家が砕玉ビジネスに本格参入したことで、先に手掛けていた裴家の売り上げは激減し、綺裴閣は深刻な経営難に。追い詰められた単単は、姉の双双に「なぜ蘇家まで同じ商売を…?」と問い詰めますが、双双は「私には何もわからないわ」と冷たく突き放すのでした。
姉の裏切り(?)を知らない単単は、果たして綺裴閣を救うことができるのでしょうか。そして、複雑に絡み合う四角関係の行方は…!?
『輝ける宝珠の如く』第8話の感想
恋の矢印が複雑に絡み合い、商売敵としての対立も激化。それぞれの思惑が火花を散らす展開は、まさに目が離せませんでした。特に、これまで姉の影に隠れがちだった単単が、自らのアイデアで道を切り開こうと積極的に行動し始めたことで、物語に新たな風が吹き込まれたように感じます。彼女の健気さと、時折見せる芯の強さが魅力的ですね。一方で、復讐という大きな目的のために冷徹に事を進める双双の姿には、少し胸が痛みました。姉妹でありながら、今はライバルでもある二人の行く末がどうなるのか、今後の展開から目が離せません。
つづく