玉職人の技を競う斗玉大会で、裴沛(はい・はい)と彼が率いる綺裴閣(きはいかく)は、ライバルである蘇珏(そ・かく)の巧妙な策略にはまり、盗作の汚名を着せられてしまいます。その結果、綺裴閣は大会から永久追放され、店は一気に没落の危機に瀕しました。店の存続が危ぶまれる中、裴沛と侍女の単単単(ぜん・たんたん)は、内部に裏切り者がいることを確信し、真相の究明に乗り出します。一方、勝利を手にした蘇珏側にも新たな思惑が渦巻いていました。そんな絶望的な状況下で、単単単が思いがけないアイデアを閃き、裴家に新たな希望の光をもたらそうと奮闘します。

「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ7話

いやあ、今回の第7話は本当に見応えがありましたね!斗玉大会の結末から、まさかこんな展開が待っているなんて…。綺裴閣(きはいかく)の運命、そして裴沛(はい・はい)と単単単(ぜん・たんたん)の関係が、また一段と深まった回でした。

策略の勝利と没落の始まり

物語は、斗玉大会のクライマックスから始まります。城主が蘇珏(そ・かく)の叔父から贈られた玉扇と、裴沛(はい・はい)が作った玉扇が全く同じものだったことが判明し、会場は騒然!実はこれ、すべて蘇珏(そ・かく)側の仕掛けでした。蘇珏(そ・かく)の叔父は、裴沛(はい・はい)が題材を変えることまで読み切り、先回りして同じ玉扇を用意していたのです。まさに「姜は老的辣(経験豊富な者はやはり一枚上手)」ですね。

蘇珏はここぞとばかりに、この玉扇は元々自分の作品で盗まれたものだと主張。裴沛と単単単(ぜん・たんたん)は必死に無実を訴えますが、もはや誰の耳にも届きません。結果、城主は裴沛の盗作と断定し、綺裴閣は斗玉大会から永久追放という、あまりにも厳しい罰を受けてしまいます。

この一件で綺裴閣の信用は地に落ち、出資者たちは蜘蛛の子を散らすように去っていき、店はもぬけの殻に。裴家は一気に没落してしまいます。しかし、裴沛の祖母・裴夫人(はいふじん)は毅然としていました。彼女は裴沛が再び彫刻刀を握ったこと自体を「成功」と称え、必ず再起できると皆を励まします。そして、この裏切り行為の裏にいる「内鬼」を探し出すことを固く誓うのでした。

内鬼探しと新たな希望の光

裴沛と単単単(ぜん・たんたん)は、機密を漏らした裏切り者を探し始めます。最初に疑われたのは、玉美人の製作を断った紅烟(こうえん)でしたが、彼女は潔白。内鬼は別にいるとわかり、捜査は振り出しに戻ります。

一方、勝利した蘇珏も心からは喜べずにいました。裴沛の類まれなる才能に、嫉妬と脅威を感じていたのです。そして、蘇家に潜入している単単単の姉・単双双(ぜん・そうそう)も、裴沛の腕前を目の当たりにし、蘇家への忠誠心に揺らぎを見せ始めます。

そんな絶望的な状況の中、希望の光となったのが、なんと単単単の機転でした。侍女頭の翠柳(すいりゅう)は、単単単を目の敵にし、職人が捨てた玉石の端材を捨てるよう命じます。これを「盗み」だと騒ぎ立て、陥れようとしたのです。しかし、単単単はこれを逆手に取ります。「これは裴沛様のアイデアです。端材で庶民でも買えるような美しいアクセサリーを作るのです」と裴夫人(はいふじん)に説明。この斬新な発想は裴夫人に絶賛され、翠柳の企みは完全に裏目に出ました。

嫉妬の果てに…翠柳の末路

自分の立場が危うくなった翠柳の嫉妬心は、ついに一線を超えてしまいます。単単単と下働きの阿六(あろく)が親しげに話しているのを見て「密通している」と騒ぎ立て、さらには贈り物と偽って毒を塗った口紅を渡そうとしたのです。

しかし、その悪意はすべて裴沛に見抜かれていました。裴沛は翠柳にその口紅を自分で使うよう命じ、追い詰められた翠柳は罪を白状。激怒した裴沛は、翠柳を裴家から永久に追放するのでした。これでまた一つ、綺裴閣の厄介者がいなくなりましたね。

裴沛は皆の前で「これからは単単単の好きにさせろ」と宣言し、二人の絆はより一層強固なものとなりました。

『輝ける宝珠の如く』第7話の感想

今回のエピソードは、まさに天国と地獄が目まぐるしく入れ替わるような展開でした。前半、蘇珏側の周到な策略によって綺裴閣が奈落の底へ突き落とされる様は、見ていて胸が痛むほど重苦しいものでした。しかし、そこからの単単単の逆転劇が実に見事。翠柳の陰湿な嫌がらせを、店の再起に繋がる起死回生のアイデアへと昇華させた手腕には、思わず膝を打ちました。逆境でこそ人間の真価が問われると言いますが、彼女の聡明さと前向きな姿勢が、暗闇に差し込む一筋の光のように感じられました。

また、悪役である翠柳が自らの嫉妬心によって墓穴を掘り、追放される結末は非常に痛快でした。そして何より、裴沛が単単単を全面的に信頼し、守り抜こうとする姿が印象的です。彼の愛情が、単単単の才能をさらに開花させる原動力になっているのが伝わってきます。勝利したはずの蘇珏が抱える焦りや、単双双(ぜん・そうそう)の心境の変化など、次なる波乱を予感させる伏線も巧みに張られており、物語の深みが増した回だったと感じます。

つづく