謎の中毒事件が発生し、裴家と蘇家は城主から一日以内に解決するよう命じられる。失敗すれば当主が斬首されるという絶体絶命の危機に、単単単(ぜん・たんたん)と裴沛(はい・はい)は真相究明に奔走する。捜査を進めるうち、事件の鍵を握るのは単単単に嫉妬する侍女・翠柳(すいりゅう)と、彼女をそそのかした謎の仮面の男だと判明。単単単たちは、翠柳を利用して仮面の男をおびき出す作戦を立てる。果たして、彼らは期限内に真犯人を見つけ出し、一族を救うことができるのか。手に汗握るミステリーが展開される。

「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ11話

いやあ、今回の『輝ける宝珠の如く』第11話、すごかったですね!ミステリーが加速して、最後の最後まで目が離せませんでした。早速、波乱万丈の第11話の展開を振り返っていきましょう!

黒幕は誰だ!?追い詰められる裴家と蘇家

物語は、主人公の単単単(ぜん・たんたん)が謎の集団に追われる緊迫のシーンから幕を開けます。姉の単双双(ぜん・そうそう)に助けられたものの、追ってきた娘たちは次々と中毒症状で倒れてしまいました。

蘇珏(そ・かく)と裴沛(はい・はい)が調べると、原因は猛毒の「陰陽降頭草」。しかし、本来あるはずの毒の印「七彩線」が玉器から消えていました。これは明らかに、誰かが意図的に仕組んだ事件です。

捜査線上に浮かんだのは、侍女の翠柳(すいりゅう)。彼女が臨時で働いていた七彩線の店で、毒が混入された可能性が浮上します。

そんな中、城主は「明日までに事件を解決できねば、当主を斬首する!」と蘇家と裴家に最後通告。一族の存亡をかけたタイムリミットが迫ります。

嫉妬が生んだ悲劇と、仮面の男の影

追い詰められた裴沛(はい・はい)たちは、ついに翠柳を捕らえて問い詰めます。彼女は涙ながらにすべてを告白しました。単単単(ぜん・たんたん)への嫉妬心から、寺で「彼女が裴家からいなくなりますように」と願っていたところ、謎の仮面の男に声をかけられたというのです。

男にそそのかされるまま、毒の入った箱を受け取り、七彩線の店で毒を混ぜてしまった翠柳。彼女もまた、利用された被害者だったのかもしれません。

単単単(ぜん・たんたん)たちは、翠柳を使って仮面の男をおびき出す作戦を決行します。

寺での決戦!そして明かされる衝撃の真実

翠柳が寺で待っていると、案の定、黒装束の仮面の男が現れました。口封じのために翠柳を殺そうとした瞬間、待ち伏せていた裴沛(はい・はい)たちが飛び出します!

裴沛と単単単は、これまでの状況から黒幕の正体に目星をつけていました。事件の重要な局面でいつも姿を消し、そもそも今回の騒動の発端となった香料玉石を提案した人物…そう、譚清河(たんせいか)です!

しかし、仮面の男は手強く、毒の蝶を放って裴沛たちを昏睡状態に陥れます。絶体絶命のピンチ!

その時、毒の効かなかった単双双(ぜん・そうそう)が驚異的な武術で仮面の男に深手を負わせました。

皆が解毒薬で意識を取り戻したその瞬間、事態は誰も予想しなかった方向へ。なんと、そこに本物の譚清河が現れたのです!

混乱する一同の前で、仮面の男がゆっくりと面を外します。そこに現れたのは、譚清河と瓜二つの顔…。そう、仮面の男の正体は、譚清河の双子の兄・譚清泊(タンセイハク)だったのです!

哀しき兄弟の過去と、復讐の果て

譚清泊は、雲翠城に虐げられてきた故郷・秀水城の復讐を誓っていました。スパイとして雲翠城に潜入したものの、すっかり牙を抜かれてしまった弟・清河に業を煮やし、彼を誘拐して成り代わり、今回の計画を実行していたのです。

説得もむなしく、復讐を諦めない譚清泊。役人が迫る中、彼は自ら命を絶ち、悲劇的な最期を遂げました。

事件は解決したものの、後味の悪い結末に一同は言葉を失います。しかし、この事件を乗り越えたことで、裴家の結束はより強固なものとなりました。裴夫人(はいふじん)は単単単の功績を認め、彼女を綺裴閣(きはいかく)の二番手責任者兼、首席鑑玉師に大抜擢!裴家の評判は蘇家を上回り、新たなステージへと歩みを進めるのでした。

『輝ける宝珠の如く』第11話の感想

今回は、これまでの恋愛模様から一転、本格的なミステリーが展開され、物語にぐっと深みが増した回でした。単なる痴情のもつれかと思われた事件の裏に、まさか二つの都市間の対立と、悲しい兄弟の物語が隠されていたとは驚きです。

特に印象的だったのは、悪役として登場した譚清泊の背景です。彼にも故郷を思う正義があり、その想いが強すぎるあまり道を誤ってしまった。単純な悪として断罪できない彼の存在が、物語に切なさと奥行きを与えていました。弟の譚清河が、兄の亡骸を前に何を思うのか、彼の今後の人生も気になります。

また、主人公・単単単の成長も見逃せません。持ち前の聡明さと行動力で事件の真相に迫り、見事に裴家を救ってみせました。彼女の活躍が認められ、ついに首席鑑玉師にまで上り詰めたシーンは、見ているこちらも胸が熱くなりました。謎解きと人間ドラマが見事に融合した、非常に見ごたえのあるエピソードだったと思います。

つづく