いやあ、今回の『輝ける宝珠の如く』は、本当にハラハラさせられましたね!はい・はいに絶体絶命の危機が訪れ、それを救おうと奔走するダンダンの姿には胸が熱くなりました。それでは早速、波乱万丈の第14話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

すれ違う想いと、仕掛けられた甘い罠

物語は、ダンダンの姉、シュアンシュアンが工房「綺裴閣(きはいかく)」の書庫で、かつての鳳冠にも匹敵するほど精巧な古い図面を多数発見するところから始まります。しかし、これほど素晴らしい技術がなぜかライバル店「蘇玉軒(そぎょくけん)」によって長年抑えつけられてきたことに、彼女は強い疑念を抱きます。

その頃、妹のダンダンは、はい・はいと意図せず肌が触れ合うほど接近してしまったことを姉に告白。シュアンシュアンは鳳冠の謎を解明したい一心でありながらも、妹の幸せを願うのでした。そんな姉妹の親密な会話を、はい・はいと側近のあろくが偶然見てしまいます。書庫の件でダンダンにキツく当たってしまったことを後悔していたはい・はいは、彼女に謝罪したいという気持ちを募らせるのでした。

そんな矢先、はい・はいのもとに一通の手紙が届きます。差出人は、かつて彼に想いを寄せていた女性、翠柳(すいりゅう)。「闘玉大会での盗作の件で話がある」と、花満楼へ呼び出されたのです。工房の名誉を挽回するため、はい・はいは指定された場所へ向かいます。

花満楼で待っていた翠柳は、過去の過ちを涙ながらに謝罪し、許しを請います。そして、跪いて一杯の酒を差し出してきました。彼女の必死な様子に、はい・はいは疑うことなくその酒を飲み干し、その場を去ろうとしますが…突然、意識が遠のき、その場に崩れ落ちてしまいます。翠柳の顔には、不気味な笑みが浮かんでいました。

絶体絶命!黒幕の正体

翌朝、はい・はいに朝食を届けに来たダンダンは、彼の姿がないことに気づきます。あろくから昨夜の出来事を聞いたダンダンは、胸騒ぎを覚えながら花満楼へ!しかし、そこで彼女が目にしたのは、乱れた寝台の上で「はい・はいに貞操を奪われた!」と泣き叫ぶ翠柳と、意識のないまま横たわるはい・はいの姿でした。そこへタイミングよく役人たちが現れ、はい・はいはそのまま連行されてしまいます。

そう、すべては仕組まれた罠だったのです。

この卑劣な計画の黒幕は、蘇玉軒の蘇珏(そ・かく)。彼は翠柳に近づき、はい・はいへの復讐を手伝う見返りに、莫大な報酬を約束していたのでした。

知らせを聞いたあろくは、力ずくではい・はいを牢から奪還しようとしますが、シュアンシュアンとダンダンに止められます。ダンダンは、はい・はいがそんなことをするはずがないと彼の無実を固く信じ、必ず助け出すと誓うのでした。

ダンダンの逆転劇!真実を暴け

ダンダンが面会に訪れた牢獄で見たのは、自白を強要されて拷問を受け、心身ともに衰弱しきったはい・はいの痛々しい姿でした。悲しみに暮れながらも、彼女は証拠を見つけるために奔走します。

翠柳が用意した酒を調べても毒物は検出されず、部屋には二人きりだったという証言しかありません。一体誰が、何のために…。

一方、ダンダンは翠柳を尾行し、彼女が蘇玉軒の関係者と密会している現場を目撃。さらにシュアンシュアンも、翠柳の部屋の侍女たちから「翠柳は古風で貞淑な女性であり、自ら操を捨てるようなことはしない」という重要な情報を得ます。

確信を得たダンダンは、ついに城主へ直訴!

城主の御前で、審理が開かれます。はい・はいは翠柳と会ってから意識を失うまでの経緯を正直に語りました。するとダンダンは、切り札として都で最も有名な産婆を法廷に召喚!「翠柳の体が本当に純潔を失ったのか、ここで検めさせよ」と迫ります。

この予想外の一手に、翠柳は顔面蒼白。追い詰められた彼女は、「はい・はい様は私に口づけをされただけです!」と白状。さらにダンダンから「蘇家に利用されるな」と畳みかけられ、蘇珏(そ・かく)に累が及ぶことを恐れた翠柳は、ついに全ての罪を認めたのでした。

こうしてはい・はいの無実は証明され、無罪放免に。彼は自分を信じ、救ってくれたダンダンに心からの感謝を伝え、以前の態度を謝罪するのでした。

束の間の安堵と、新たなる脅威

しかし、物語はここで終わりません。はい・はいが解放されたと知った蘇珏(そ・かく)は、なんと彼の屋敷に祝いの挨拶をしに現れます。そして、シュアンシュアンを蘇玉軒に引き抜くため、周辺一帯の原石をすべて買い占め、完成品の価格を3割引きにして綺裴閣を潰すと宣言。

はい・はいを投獄したのは、彼を工房から引き離し、その間に経営基盤を破壊する「虎を山からおびき出すの計」だったのです。

綺裴閣はたちまち原料不足と価格競争の波にのまれ、多くの職人が去っていくという最大の危機に直面。ダンダンは必死に原料の調達に走りますが、見つけることはできず…。果たして、彼らはこの窮地をどう乗り越えるのでしょうか。

『輝ける宝珠の如く』第14話の感想

今回は、はい・はいを陥れる罠の巧妙さと、それを上回るダンダンの機転と行動力に引き込まれる回でした。特に、法廷に産婆を呼び寄せて、翠柳の嘘を暴くというダンダンの奇策には、思わず「見事!」と膝を打ちました。彼女の、愛する人を信じ抜く強さと、困難に立ち向かう聡明さが光っていましたね。しかし、一件落着かと思われたのも束の間、間髪入れずに蘇珏が仕掛けてくる経済的な攻撃には、息を呑むしかありませんでした。恋愛模様のドキドキ感だけでなく、商売敵との知略を尽くした攻防が、この物語に一層の深みと緊張感を与えています。綺裴閣が直面する新たな危機に、彼らがどう立ち向かっていくのか、目が離せません。

つづく