いや〜、今回の『輝ける宝珠の如く』第18話は、本当に見応えがありましたね!悪逆の限りを尽くしてきた兄・斯如初(し・じょしょ)がついに断罪されるという、まさにカタルシス満点の展開でした。でも、ただの勧善懲悪で終わらないのがこのドラマの面白いところ。最後の最後に、また新たな不穏な空気が流れ始めました…。
早速、手に汗握る第18話の展開を、ネタバレ全開で振り返っていきましょう!
弟・斯如玉(し・じょぎょく)の暗殺に失敗した手下の月儿(げつじ)に対し、斯如初は激怒。容赦なく折檻しますが、月儿の忠誠心は揺るぎません。なんと自分の肩に「斯如初」の名前を刺青で刻み、忠誠を誓うのです。その健気さが逆に痛々しい…。そんな二人の様子を、単双双(ぜん・そうそう)が窓の外からじっと見ていたことも知らずに…。
一方、兄に命を狙われている斯如玉は、すっかり心を痛めてやけ酒状態。そんな彼を慰める裴沛(はい・はい)と単単単(ぜん・たんたん)に、彼は兄の非道な企みをすべて打ち明けます。
事態を打開するため、単単単(ぜん・たんたん)は一計を案じます。それは「斯家の兄弟が何者かに命を狙われている」という噂を街に流し、大物である兄弟の父・斯元年(し・げんねん)を都におびき出すというもの。この噂にまんまと乗せられた斯如初は、これを好機と捉え、蘇珏(そ・かく)を唆して、苏家の宴で斯如玉を完全に抹殺する計画を立てます。
そして、運命の苏家の宴会の日。
斯如初は、斯如玉が姿を見せないことに苛立ちを隠せません。そこへ、裴沛(はい・はい)がおもむろに立ち上がり、斯如初が過去に斯家の財産を横領し、弟の妻子を手にかけた悪事を暴露!斯如初が白を切ったその時、なんと死んだはずの弟の妻子、そして月儿が証人として登場します。
追い詰められた斯如初は、ついに本性を現します。杯を床に叩きつける合図と共に、隠していた刺客たちが乱入!あっという間に斯如玉を斬りつけ、彼は血に倒れます。
目的を果たしたと勝ち誇った斯如初は、もはや隠すこともないと、これまでの悪事をすべて自らの口でべらべらと白状し始めました。「ここにいる全員を消せば、俺の罪を知る者はいなくなる!」と高笑いする、まさに外道!
…しかし!
その瞬間、颯爽と現れたのは父・斯元年!
そう、すべては斯如初の罪を自白させるための、単単単(ぜん・たんたん)たちが仕組んだ壮大な罠だったのです。刺殺されたはずの斯如玉はピンピンしており、刺客はすり替わった阿六(あろく)、刀は刃が引っ込む仕掛け刀でした。
形勢逆転、万事休す。斯如初は父の前にひれ伏し、全ての権力を剥奪され、屋敷からの外出を禁じられるのでした。日和見主義の蘇珏(そ・かく)は「何も知りませんでした」としれっと逃げ切ったのが少し悔しいですが(笑)。
この一件で、裴沛(はい・はい)たちの「綺裴閣(きはいかく)」は斯家から最大の代理商の権利を得ることに成功!ついに自分たちの原石店を持てることになり、一同は大喜び。裴沛の母・裴夫人(はいふじん)も、単単単に自らのウェディングドレスを贈り、二人の未来を祝福します。
しかし、物語はハッピーエンドでは終わりません。
妹の結婚を前に、単双双(ぜん・そうそう)の心は晴れませんでした。裴家が本当に自分たちの仇ではないのか?疑念が渦巻く中、彼女は阿六から裴沛の過去について聞き出そうとします。なんでも裴沛は、かつて鳳冠を失くした事件の後、父から玉の彫刻、特に鳳冠の技術を使うことを固く禁じられたのだとか…。
その話を、当の本人である裴沛が聞いてしまうという、最悪のタイミングで今回は幕を閉じました。一難去ってまた一難、ですね。
『輝ける宝珠の如く』第18話の感想
今回は、長らく続いた斯如初の悪事が一気に暴かれ、断罪されるという非常に満足度の高い回でした。単単単たちの見事な計略によって、悪事がすべて白日の下に晒され、自らの口で罪を認めるに至った場面は、物語の大きな節目と言えるでしょう。正義が果たされる様子は見ていて胸がすく思いでした。しかし、物語はそこで終わりません。裴家と单姉妹の過去にまつわる謎は依然として残り、むしろ深まった印象です。特に、裴沛の過去と鳳冠にまつわる秘密が今後の鍵となりそうで、物語の新たな縦軸が見えてきました。幸せな結末の裏で静かに動き出す次の展開から、ますます目が離せません。
つづく