裴家の女主人・裴夫人(はいふじん)の突然の死は、侍女頭の衝撃的な告白によって、思いもよらない真相が明らかになる。悲しみに暮れる裴沛(はい・はい)と彼を支える単単単(ぜん・たんたん)だったが、安堵する間もなく、二つの名家の間に横たわる長年の確執が、ついにその牙をむく。

明らかになるのは、彼らの親の代から続く、伝説の「鳳冠」を巡る裏切りと悲劇の物語。過去の陰謀が現在に影を落とし、裴家は創業以来、最大の危機に立たされることに。果たして、裴沛と単単単はこの窮地を乗り越えることができるのか。

「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ20話

いやあ、今回の第20話は本当に息をのむ展開でしたね…。裴夫人(はいふじん)(はいふじん)の突然の死の真相から、裴家と蘇家の根深い因縁まで、物語の核心に迫る重要なエピソードとなりました。早速、詳しく振り返っていきましょう!

裴夫人(はいふじん)の死の真相と李嬷嬷の最期

物語は、裴夫人の後事を処理する単単単(ぜん・たんたん)と裴沛(はい・はい)の姿から始まります。そこに現れたのが、長年裴夫人に仕えてきた李嬷嬷(りまま)。悲しみに暮れるふりをして、故郷に帰って裴夫人の冥福を祈りたいと申し出ます。

しかし、その様子に違和感を覚えたのが、我らが単双双(ぜん・そうそう)!彼女は李嬷嬷の荷造りを手伝うと見せかけて、こっそり彼女を気絶させ、荷物の中に毒薬を忍ばせます。

単双双(ぜん・そうそう)の機転により、李嬷嬷が裴夫人を毒殺したことが明らかに。駆け付けた医者も、毒殺計画に加担していたことを白状します。しかし、ここで衝撃の事実が判明!なんと、李嬷嬷が本当に狙っていたのは、単単単(ぜん・たんたん)と裴沛(はい・はい)だったのです。裴夫人が飲んでしまったのは、全くの偶然でした。

追い詰められた李嬷嬷は、背後にいる汪掌櫃(おうしょうき)に累が及ぶのを恐れ、なんとその場で自害してしまいます…。李嬷嬷の死を知った汪掌櫃は深い悲しみに暮れ、裴家への復讐を固く誓うのでした。

監禁されていた裴沛(はい・はい)の父・裴楚風

一方、汪掌櫃の不審な動きに気づいた蘇珏(そ・かく)。彼は汪掌櫃を問い詰めますが、逆に殴られてしまいます。そして、汪掌櫃に連れていかれた密室で、信じられない光景を目にすることに。

そこに監禁されていたのは、なんと死んだはずの裴沛の父、裴楚風(はいそふう)だったのです!

ここから、汪掌櫃の口を通して、裴家と蘇家、そして単家の過去の因縁が語られます。

鳳冠を巡る過去の悲劇

かつて、玉石彫刻の腕で常に裴家に劣っていた蘇家。城主から「鳳冠(ほうかん)」の製作を裴家が任されたことで、蘇家は裴家を陥れる計画を立てます。

汪掌櫃は、単双双(ぜん・そうそう)の父・単敬天(ぜん・けいてん)に「鳳冠の琥珀が妻の病を治す」と嘘をつき、鳳冠強奪の実行犯に仕立て上げました。

鳳冠を護送していたのは、裴楚風と、赤ん坊だった単単単(ぜん・たんたん)を連れた彼女の父・趙護衛(ちょうごえい)。道中、単敬天が襲い掛かり、二人は激しく戦います。

単敬天が鳳冠を手にしたその時、汪掌櫃が裏切って現れ、口封じのために単敬天を殺そうとします。騙されたと知った単敬天は、裴家のために鳳冠を取り返そうと奮闘。しかし、汪掌櫃が放った毒煙によって、趙護衛と共に力を奪われてしまいます。

乱戦の中、鳳冠は真っ二つに。単敬天が半分を手にしますが、趙護衛はもう半分を取り返すため、娘の単単単を単敬天に託し、一人敵陣に突撃。毒に侵された体では敵わず、無念の最期を遂げたのでした…。

蘇家はこの半分の鳳冠から技術を盗もうとしましたが、完全には解明できませんでした。一方で、父の技術を一度見ただけで習得してしまう裴沛の才能を恐れた蘇家は、彼の腕の骨を折り、裴楚風に二度と彫刻を教えないよう脅していたのです。

裴家の没落

全ての真相を知り、自分が一度も裴沛に勝っていなかったのだと悟る蘇珏(そ・かく)。

そして現在。汪掌櫃と蘇珏(そ・かく)は、心を病んでしまった裴楚風を利用し、「鳳冠を盗んだのは自分たちだ」という偽りの自白書を書かせ、城主府に届けます。

ちょうどその頃、単双双は裴沛が単単単に贈った金珠に、鳳冠と同じ「南珠金熔技法」が使われていることに気づき、裴家が父の仇だと誤解して裴沛を問い詰めていました。

二人が口論しているまさにその時、役人たちが現れ、裴楚風の自白書を根拠に、裴家の全財産を没収すると宣言するのでした…。

『輝ける宝珠の如く』第20話の感想

今回のエピソードは、これまで散りばめられてきた謎が一気に線で繋がり、物語の根幹を成す壮大な過去が明らかになる、まさに圧巻の回でした。裴夫人の死の真相だけでも十分衝撃的でしたが、それはこれから始まる悲劇の序章に過ぎませんでした。

蘇家と裴家の長年にわたる確執、そして単単単と単双双の父親たちが関わった「鳳冠」を巡る悲劇は、あまりにも残酷で胸が締め付けられます。特に、趙護衛が娘の未来を単敬天に託し、自らは死地に赴くシーンは、父の愛の深さに涙を禁じえませんでした。

それぞれの正義と欲望が複雑に絡み合い、誰もが過去の呪縛から逃れられずにいる。そんな登場人物たちの苦悩がひしひしと伝わってきて、見ているこちらも感情を大きく揺さぶられました。絶望的な状況に追い込まれた裴沛と単単単が、この巨大な陰謀にどう立ち向かっていくのか。物語が新たな局面を迎えた今、彼らの選択から目が離せません。

つづく