長年隠されてきた衝撃の真実が明らかになり、双双と単単、二人の姉妹の絆に深い亀裂が生じます。父の仇討ちを誓う双双は、ついにその刃を沛に向けることに。一方、すべてを失い没落した裴家は、日々の生活にも困窮する苦境に立たされます。そんな中、忠実な使用人・阿六(あろく)を襲った悲劇をきっかけに、双双は事件の裏に潜む本当の黒幕の存在に気づき始めます。復讐、裏切り、そして悲しい真実が交錯する、物語の大きな転換点となるエピソードです。

「輝ける宝珠の如く」あらすじネタバレ21話

いやあ、今回の『輝ける宝珠の如く』第21話は、本当に息をのむ展開の連続でしたね!これまで積み重ねてきた人間関係が根底から覆され、物語がとんでもない方向に動き出しました。早速、衝撃の第21話の全貌を振り返っていきましょう!

物語は、沛(はい・はい)が単単(だんだん)を寝かしつけた直後、双双(そうそう)と対峙する緊迫のシーンから始まります。双双はついに自らの正体を明かします。彼女の父は、なんと伝説の大泥棒・単敬天(ぜん・けいてん)だったのです!

双双は、父から鳳冠を盗み、その命を奪ったのは沛の父・裴楚風(はいそふう)だと確信しており、その証拠も握っていると告げます。父の仇を討つため、双双は沛に剣を向けますが、その瞬間、単単が身を挺して沛をかばいます!

「お姉ちゃん、やめて!お父様が生きていても、人殺しなんて望まないはず!」と叫ぶ単単。しかし、双双から返ってきたのは、さらに衝撃的な言葉でした。

「あの子は私の父であって、あんたの父じゃない!」

そう、単単は双双の実の妹ではなかったのです。彼女はかつて裴家に仕えていた趙護衛(ちょうごえい)の娘で、赤ん坊の頃に双双が引き取り、実の妹として育ててきたのでした。

あまりの事実に打ちのめされる単単。双双は復讐を遂げるため、再び沛に斬りかかりますが、単単がその剣を自らの体で受け止めます。幸い手にかすり傷を負っただけで済みましたが、信じていた姉との絆、そして自らの出生の秘密を知った単単の心は深く傷つき、裴家をあとにするのでした。

一方、裴家は完全に没落。郝掌櫃(はおしょうき)や忠実な阿六(あろく)がなけなしの財産を差し出してくれますが、生活は困窮を極めます。単単は金策に走りますが、かつての使用人で、今や秦老闆(しんろうはん)の妾となった翠柳(すいりゅう)から屈辱的な扱いを受ける始末…。世知辛いですね…。

その頃、双双の行方を追っていた蘇珏(そ・かく)の手下が、彼女の隠れ家に迫ります。いち早く気づいた阿六は双双を守ろうとしますが、返り討ちにあい、意識不明の重体に。双双が駆けつけ刺客を倒しますが、阿六は両足が不自由になるという悲劇に見舞われてしまいます。

すべては蘇珏(そ・かく)の仕業だと確信した双双は、彼の屋敷に単身乗り込みます。そして、誰もいないはずの密室で、世にも恐ろしい光景を目にするのです。

そこにいたのは、死んだはずの沛の父・裴楚風!

彼は正気を失い、廃人同様の姿で監禁されていました。さらに部屋には、裴楚風を陥れるための告発状の草稿が…。

双双は裴楚風を連れて裴家に戻ります。父が生きていたこと、そしてその変わり果てた姿を目の当たりにし、愕然とする沛。父をここまで貶めたのが蘇珏(そ・かく)だと知り、怒りに燃える沛ですが、単単は「今は軽率に動くべきではない」と彼を必死に制止するのでした。

すべての点が線で繋がり始め、本当の黒幕の輪郭が見えてきた第21話。物語は最終局面に向けて一気に加速していきます!

『輝ける宝珠の如く』第21話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合う、非常に重厚な回でした。特に、固い絆で結ばれていると信じていた双双と単単の姉妹関係が、出生の秘密と復讐心によって無残にも引き裂かれる場面は、見ていて胸が締め付けられるようでした。実の姉同然に慕っていた双双から突き放され、自分の居場所を失った単単の悲しみは計り知れません。一方で、父の仇討ちという悲願と、妹として育ててきた単単への情の間で揺れる双双の葛藤も痛いほど伝わってきました。そして、最大の敵だと思っていた相手の父親が、実は黒幕によって囚われの身となっていたという大どんでん返し。単純な勧善懲悪ではない、複雑に絡み合った人間ドラマの深みを感じさせられました。

つづく