羅家の嫡女でありながら、幼い頃に継母の策略で実家を追われた羅宜寧(ルオ・イーニン)。成人し、祖母の還暦祝いのために十数年ぶりに本宅へと戻ることに。しかし、彼女の帰りを快く思わない継母や異母姉妹たちの思惑が渦巻く家では、歓迎ムードは一切ありません。さらに、名家との縁談も絡み、到着早々、宜寧は大きなトラブルに巻き込まれてしまいます。不遇な令嬢の、波乱に満ちた運命の幕開けを描く第1話です。
「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ1話
ついに始まりましたね、『安寧録~海棠に降る光~』!初回からもう、ドロドロの人間関係と不遇なヒロインの境遇に、目が離せませんでした。
主人公は羅家の七番目の娘、羅宜寧(ルオ・イーニン)。彼女は羅家の正室の娘、つまり嫡女でありながら、幼い頃からずっと別宅で暮らしてきました。
その理由は、彼女の母親が亡くなった直後にさかのぼります。父の側室である林海如(リン・ハイジョ)が、宜寧の母の屋敷を取り壊して池にしようと画策。幼い宜寧が必死に抵抗すると、なんと林海如(リン・ハイジョ)は自らお腹の子を犠牲にし、その罪をすべて宜寧になすりつけたのです!なんて恐ろしい女…!
父親は激怒し、まだ幼い宜寧を問答無用で別宅送りに。実は、宜寧の祖母はすべてお見通しで、腹黒い側室から孫娘を守るために、あえてこの決定に同意したのでした。
そして時が流れ、宜寧は成人。祖母の60歳の誕生日を祝うため、ついに因縁渦巻く本宅へと戻ってくるのです。この日は、かつて交わされた蒋家との婚約を果たす日でもありました。しかし、父親は林海如の娘である羅宜秀(ルオ・イーシウ)を嫁がせようと企んでおり、祖母と対立。波乱の予感しかしませんよね。
久しぶりに戻った実家では、下人にも存在を忘れられ門前払いされかける始末。それでも気品を失わない宜寧、さすがです。
宴の席では、その美しさと聡明さで皆を驚かせます。祖母への誕生祝いとして贈った、見事な手作りの切り絵「麻姑献寿」には、誰もが感嘆の声を上げました。
しかし、穏やかな時間は長くは続きません。夜、皆が花火を楽しんでいると、ある侍女が細工された危険な花火を宜寧に渡そうとします。その企みに気づいたのが、謎めいた異母兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 。彼はそっと宜寧に危険を知らせます。
ところが、嫉妬に燃える異母姉妹の宜秀がその花火をひったくり、火をつけてしまいます。案の定、花火は暴発!パニックになった宜秀が投げ捨てた花火は、なんと婚約相手である蒋家の夫人の足元へ…!
絶体絶命のピンチを救ったのは、宜寧でした。彼女は身を挺して花火を足で踏み消し、大惨事を防ぎます。しかし、この騒動で蒋夫人は激怒して帰ってしまい、婚約話は最悪の結末に。
激怒した父親は、謹慎中だったはずの慎遠を罵倒し、とばっちりで宜寧も祠堂で一晩ひざまずく罰を受けることになってしまいました。戻ってきた早々、あまりにも理不尽な仕打ち。彼女の受難は、まだ始まったばかりのようです。
『安寧録~海棠に降る光~』第1話の感想
初回から、主人公・羅宜寧(ルオ・イーニン)が置かれた過酷な状況が丁寧に描かれており、物語の世界にぐっと引き込まれました。実の父親に疎まれ、腹黒い継母と嫉妬深い異母姉妹に囲まれる四面楚歌の状態は、見ているこちらが胸を痛めるほどです。しかし、そんな中でも気品と優しさ、そして芯の強さを失わない宜寧の姿には、思わず応援したくなります。彼女がこの逆境をどう乗り越え、自らの幸せを掴み取っていくのか、その過程が非常に気になります。また、謎多き異母兄・羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の存在も物語の良いスパイスになっています。彼が今後、宜寧の敵となるのか、味方となるのか、二人の関係性の変化からも目が離せません。重厚な人間ドラマの幕開けに、今後の展開への期待が膨らむ初回でした。
つづく