母の死の真相を探る羅宜寧(ルオ・イーニン)は、手がかりを握るとみられる側室・喬月嬋(ユエチャン)がいる農荘へ向かうことを決意します。異母兄の羅慎遠(ルオ・シェンユエン) も同行することになりますが、道中の山道で何者かによる襲撃を受け、一行は命の危険に晒されます。慎遠の機転と宜寧の勇気で絶体絶命の危機を乗り越えますが、この事件の裏にはさらなる陰謀が隠されていました。農荘で宜寧が突きつけられる新たな事実と、現場にいた「第三の人物」の謎。物語が大きく動き出す回です。

「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ13話

今回は『安寧録~海棠に降る光~』の第13話について、あらすじと感想をお届けします。今回もハラハラドキドキの展開で、見どころ満載でしたよ!

母の死の真相を追い続ける羅宜寧(ルオ・イーニン)。前回、母の薬に何か仕掛けがあったのではと疑っていましたが、ついにその手がかりを探し始めます。当時の医師はすでに亡くなっていましたが、幸いにも弟子が師匠の診療記録を保管していました。羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の助けを借りてその記録を確認すると、母に処方されていたのはごく普通の滋養薬だったことが判明します。一見、手がかりなしかと思いきや、宜寧の疑いは晴れません。

彼女の疑いの目は、今は農荘で暮らす父の側室・喬月嬋(ユエチャン)へと向かいます。宜寧は、農荘の帳簿確認を口実に、林海如(リン・ハイジョ)を説得して同行を取り付けます。母の死の真相を突き止めるためなら、どんな手も使う宜寧の強い意志が感じられますね。

その頃、娘の羅宜秀(ルオ・イーシウ)は、母が宜寧にいじめられるのではないかと気が気ではありません。彼女は農荘にいる叔父(喬月嬋(ユエチャン)の兄)に助けを求めます。この叔父が、とんでもない計画を実行に移すことになるのです…

農荘へ向かう当日、慎遠も同行を願い出て、一行は出発します。しかし、道中の山道で、彼らに悪意の罠が襲い掛かります!何者かが道に縄を張り、馬を驚かせたせいで馬車は暴走。さらに、崖の上からは大量の岩が降り注いできたのです!

絶体絶命のピンチの中、慎遠が命がけで馬車を操り、なんとか岩を避けますが、馬車は崖っぷちで停止。林海如(リン・ハイジョ)と宜寧が馬車から降りた瞬間、バランスを失った馬車は崖下へ!その時、慎遠の足が馬車に絡まった縄に取られ、彼も一緒に引きずり込まれそうになります。その瞬間、宜寧はためらわず刀で縄を断ち切り、慎遠の命を救いました。死の淵から生還した二人は、思わず強く抱きしめ合うのでした。このシーンは本当に息をのみました!

この事件で林海如(リン・ハイジョ)は足を怪我してしまいます。慎遠は彼女を背負って農荘まで運び、その優しさと頼もしさに林海如は深く感動します。普段は目立たない存在だった慎遠への評価が、ガラリと変わった瞬間でした。

農荘に着いてからも、慎遠の活躍は続きます。彼は死んだ馬を調べ、毒が盛られていたことを突き止めます。犯行時刻にアリバイがない羅宜秀(ルオ・イーシウ)とその叔父が怪しいと睨んだ宜寧は、これを武器に喬月嬋(ユエチャン)に母の死の真相を問い詰めます。

しかし、喬月嬋の口から語られたのは意外な事実でした。彼女は、宜寧の母が夫である羅成章(ルオ・チョンジャン)に完全に絶望していたことを知ってからは、何もしていないと主張。そもそも夫は、宜寧の母の莫大な持参金目当てで正妻の座を与えていただけだった、と衝撃の事実を明かします。自分の子供たちの幸運をかけて誓う彼女の姿に、宜寧は嘘ではないと感じます。となると、母を死に追いやったのは…父・羅成章(ルオ・チョンジャン)なのでしょうか?

謎が深まる中、翌日、慎遠がさらなる情報をもたらします。羅宜秀(ルオ・イーシウ)の叔父は石と縄の罠は認めたものの、馬に毒を盛ったことは否定したのです。つまり、あの日あの場所には、もう一人、第三の犯人がいたということになります。一体誰が、何のために…?

一方、屋敷では林海如の弟・林茂(リン・マオ) が、科挙の勉強そっちのけで香水や石鹸作りに夢中。姉に叱られてシュンとしていましたが、このサイドストーリーも今後の展開に何か関係してくるのでしょうか?気になりますね。

『安寧録~海棠に降る光~』第13話の感想

今回は、サスペンスとロマンスが絶妙に絡み合った、非常に見ごたえのある回でした。特に山道での襲撃シーンは、その緊迫感に画面の前で固まってしまいました。命懸けで馬車を操り、皆を守ろうとする羅慎遠(ルオ・シェンユエン) の姿は、まさにヒーローそのもの。そして、彼を救うために咄嗟に行動した羅宜寧(ルオ・イーニン)の勇敢さにも胸を打たれました。崖っぷちで抱きしめ合う二人の姿は、これまでの兄妹とは違う、特別な絆が生まれた瞬間だったように思います。また、母の死の真相を追うミステリー要素も一気に深まりました。敵だと思っていた喬月嬋の意外な告白により、物語は新たな局面を迎えます。そして最後に提示された「第三の人物」の存在。単純な復讐劇ではなく、複雑に絡み合った人間関係と陰謀が、このドラマの面白さを一層引き立てています。

つづく