羅慎遠(ルオ・シェンユエン) と羅宜寧(ルオ・イーニン)の婚礼の夜、最大の悲劇が二人を襲う。陸嘉学(ルー・ジアシュエ)の周到な罠にはまり、慎遠は朝廷の重罪人を殺害した濡れ衣を着せられてしまう。時を同じくして羅家は炎に包まれ、宜寧は死んだものと思われた。しかし、すべては宜寧を手に入れるための陸嘉学の策略だった。愛する人を奪われ、絶体絶命の窮地に立たされた慎遠。彼は宜寧を救い出し、自らの無実を証明するため、陸嘉学との最後の戦いに挑む。二人の運命が、ついに決着の時を迎える。

「安寧録~海棠に降る光~」あらすじネタバレ最終回・40話

ついに迎えた最終回! 羅慎遠(ルオ・シェンユエン) と羅宜寧(ルオ・イーニン)、そして二人を巡る人々の物語が、いよいよクライマックスを迎えます。愛と憎しみ、策略と裏切りが渦巻いた先に待っていた結末とは? さっそく、波乱万丈の最終話を振り返っていきましょう!

悪夢の婚礼、引き裂かれる二人

物語は、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) と羅宜寧(ルオ・イーニン)の婚礼の夜から始まります。しかし、幸せな時間は長くは続きませんでした。朝廷の重罪人である汪遠(ワン・ユエン)が逃亡し、その捕縛に向かった羅慎遠(ルオ・シェンユエン) 。しかし、これはすべて陸嘉学(ルー・ジアシュエ)が仕組んだ巧妙な罠だったのです。

陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は、慎遠が追う先で汪遠を彼自身の剣で刺殺させ、慎遠を殺人犯に仕立て上げます。兵たちが駆けつけた時には、慎遠が汪遠を殺害したかのような光景が広がっていました。あまりの毒辣な策略に、慎遠は言葉を失います。

時を同じくして、羅(ルオ)家の方角から火の手が上がります。愛する宜寧の身を案じ、慎遠が馬を走らせると、そこには無残にも焼け落ちた新居と、黒焦げの遺体が……。その中の一体に、宜寧が大切にしていた腕輪を見つけた家族は絶望します。しかし、慎遠は気づきました。宜寧がいつも左手につけていた腕輪が、遺体では右手に着けられていたことに。これは、陸嘉学(ルー・ジアシュエ)が宜寧を誘拐するために仕組んだ偽装工作だと確信したのです。

陸嘉学の狂気と、宜寧を救うための最終対決

陸嘉学は、宜寧を死んだと見せかけて密かに連れ去り、共に辺境へ行こうとします。彼の宜寧への執着は、もはや狂気の域に達していました。宜寧は必死に抵抗しますが、陸嘉学は聞く耳を持ちません。

一方、慎遠は陸嘉学の罪を暴くための切り札を探していました。それは、汪遠が死ぬ間際に彼に託した、陸嘉学も茶の密輸に関わっていたという証拠でした。その証拠を手に、慎遠は宜寧を救うため、陸嘉学との直接対決に挑みます。

決戦の地は、無望崖。慎遠は証拠と引き換えに宜寧の解放を求めますが、陸嘉学は約束を破り、宜寧を連れて行こうとします。その時、陸嘉学を狙って汪遠の残党が矢を放ちました。矢が宜寧に向かっていると見た陸嘉学は、ためらうことなく彼女をかばい、その身に矢を受けてしまいます。

愛の終焉と、新たな始まり

致命傷を負った陸嘉学は、宜寧の腕の中で息を引き取ります。彼の目には、宜寧が自分を許してくれたことへの安堵と、彼女を最後まで守れた満足感が浮かんでいました。宜寧もまた、彼の歪んだ愛の形とその最期に、複雑な想いを抱きながら涙を流すのでした。

すべての騒動が終わり、陸嘉学の罪は暴かれました。慎遠は師の冤罪を晴らし、ついに宜寧と穏やかな祝言を挙げることができました。

一年後、二人の間には可愛らしい男の子が生まれます。子供の満月祝いには、林茂(リン・マオ) と羅宜秀(ルオ・イーシウ)夫妻をはじめ、かつてわだかまりのあった羅家の姉妹たちも駆けつけ、祝福ムードに包まれます。多くの苦難を乗り越えた慎遠と宜寧は、愛する息子を腕に抱き、穏やかで幸せな日々を噛みしめるのでした。

『安寧録~海棠に降る光~』最終回 第40話の感想

壮大な物語が、ついに幕を閉じました。最終回は、息つく間もない展開の連続で、特に陸嘉学の最期には胸を締め付けられました。彼の宜寧への愛は、あまりに歪で独善的でしたが、最後の最後に命を懸けて彼女を守った姿は、単なる悪役として片付けられない複雑な人物像を浮き彫りにしました。彼の行動の根底にあったのは、純粋すぎるほどの執着心だったのかもしれません。

そして、数々の困難を乗り越え、ようやく本当の幸せを手に入れた羅慎遠と羅宜寧(ルオ・イーニン)。二人が穏やかな笑顔で我が子を見つめるラストシーンは、これまでの苦労が報われた瞬間であり、深い感動と安らぎを与えてくれました。許しと再生、そして真実の愛というテーマが、見事に描かれた素晴らしい最終回だったと感じます。

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