いや~、今回の『安寧録』第39話は、ついに!ついに!という展開でしたね!これまで数々の困難を乗り越えてきた羅宜寧(ルオ・イーニン)と羅慎遠(ルオ・シェンユエン) が、ようやく結ばれる…!ファンとしては、もう感無量です。でも、すんなりとはいかないのが、このドラマの面白いところなんですよね。

それでは、早速ドキドキの第39話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!

万全の策で結ばれる二人

前回、皇帝に謁見した英国公(えいこくこう)の話を聞いた宜寧は、改めて冷や汗をかきます。もし慎遠の周到な計画がなければ、自分は本当に陸嘉学(ルー・ジアシュエ)に嫁がされていたかもしれない…そう思うとゾッとしますよね。

英国公(えいこくこう)府を訪れた慎遠に、宜寧は「本当に万全なの?」と心配そうに尋ねます。皇帝を欺いたことがバレたら、とんでもないことになりますから。でも、そこは我らが慎遠!陸嘉学(ルー・ジアシュエ)が宜寧を狙っていることを見越して、とっくに羅家の者たちに口止めを済ませていました。さすが、策士ですね!

一方、宜寧と慎遠の結婚を知った陸嘉学(ルー・ジアシュエ)は、怒り狂います。これまで手塩にかけて彫ってきた宜寧の木像を、すべて床に叩きつけて八つ当たり!「欲しいものは必ず手に入れる」という彼の歪んだ執着心が、痛々しいほど伝わってきます。絶対に宜寧を諦めないと誓う彼の姿は、今後の波乱を予感させますね…。

華やかな婚礼準備と、揺るがぬ決意

羅家は、宜寧の婚礼準備で幸せいっぱいの雰囲気に包まれていました。母の林海如(リン・ハイジョ)は嫁入り道具の準備に大忙し。宜寧が経営する化粧品店も大繁盛で、支店を出す計画まであるとか!英国公は財産のほとんどを嫁入り道具として提供し、おばあ様まで金の髪飾りを贈ってくれるなんて、本当に愛されていますね。

この豪華な嫁入り道具に、慎遠の小間使い・長安は真っ青!当時の風習では、男性側の結納品は女性側の倍用意しなければならなかったそうで、「ご主人様、大丈夫!?」と心配します。しかし、慎遠は全く動じません。彼が経営する酒場は大当たりしていて、とっくに十分な財産を築いていたのです。どこまでも用意周到な男、羅慎遠(ルオ・シェンユエン) !

そんな幸せな準備の最中、あの男がやってきます。陸嘉学です。

「本当に慎遠に嫁ぎたいのか?」と問い詰める彼に、宜寧はきっぱりと言い放ちます。かつては誠心誠意あなたを想っていた、でもあなたは出世のために私を利用し、そのせいで私は崖から突き落とされた。あなたと私は、もはや歩む道が違う、と。たとえ皇帝の命令がなくても、私は慎遠に嫁ぐと宣言する宜寧の瞳は、強く輝いていました。この瞬間、陸嘉学は完全に彼女を失ったことを悟るのでした。

諦めきれない男の最後の悪あがき

完全に振られた陸嘉学ですが、このまま引き下がるわけがありません。彼は牢獄にいる汪遠(ワン・ユエン)と密会し、何やら不穏な計画を立て始めます。実は陸嘉学、以前に汪遠を密告したことで皇帝に疑われ、辺境への左遷を命じられていたのです。一発逆転を狙って宜寧との結婚を願い出たのに、結果的に慎遠の嫁入りを後押しする形になってしまったのですから、プライドが許さないのでしょう。

そして、いよいよ運命の婚礼の日。

街は祝福ムードに包まれ、英国公が愛する娘に赤いベールをかけるシーンは、思わず涙ぐんでしまいました。輿の中から、馬に乗り颯爽と進む新郎・慎遠の姿を見つめる宜寧は、今、世界で一番の幸せを感じていたことでしょう。

その頃、陸嘉学は一人、宜寧のために準備していた婚礼の部屋で絶望に打ちひしがれていました。鮮やかな赤い装飾が、彼の孤独を一層際立たせます。思い出と後悔に苛まれ、涙を流す姿は哀れではありますが…。

幸せの絶頂で鳴り響く凶報

羅家に嫁ぎ、すべての儀式を終え、ついに初夜を迎える…その時でした。

牢獄から汪遠たちが脱獄したという、衝撃的な知らせが飛び込んできたのです!皇帝は激怒。慎遠は、愛する妻を残し、急いで都へ向かうことを余儀なくされます。

やっと結ばれたと思ったのに…!最高の幸せの瞬間に叩きつけられた、あまりにも残酷な現実。二人の未来は、一体どうなってしまうのでしょうか。

『安寧録~海棠に降る光~』第39話の感想

ようやく迎えた婚礼の儀式、その華やかさと二人の幸せそうな姿には、見ているこちらも心から満たされた気持ちになりました。特に、多くの人々から祝福され、愛する慎遠のもとへ嫁いでいく宜寧の姿は、これまでの苦労が報われた瞬間であり、感慨深いものがありました。それと対照的に描かれる陸嘉学の孤独と執念は、物語に深い陰影を与えています。彼の行動は許されるものではありませんが、その痛切なまでの後悔の念には、複雑な感情を抱かざるを得ません。そして、幸せの頂点で突き落とされる最後の展開。この甘さと苦さの対比が、本作の大きな魅力だと改めて感じさせられました。ただ甘いだけではない、ほろ苦い運命の味わいが、物語に更なる深みをもたらしています。

つづく