心を通わせ始めた荘潔(ジュアン・ジエ)と陳麦冬(チェン・マイドン)。そんな彼女の前に、3年間想いを寄せていた元上司・季仝(ジートン)が突然現れる。彼の登場に心揺れる荘潔だったが、妹の言葉で自分の本当の気持ちに気づき始める。一方、荘潔への想いを自覚した陳麦冬は、彼女のために不器用ながらも優しさを見せる。そんな中、3人は思わぬ形で対面し、ある出来事をきっかけに荘潔は大きな決断を下すことに。二人の男性の間で、彼女が見つけ出した答えとは。

「春色の恋人」あらすじネタバレ10話

今回は荘潔(ジュアン・ジエ)と陳麦冬(チェン・マイドン)の関係を揺るがす、とんでもない人物が登場しましたね!そう、荘潔(ジュアン・ジエ)が3年間も想いを寄せていた元上司、季仝(ジートン)です!

早朝、荘潔(ジュアン・ジエ)がバイクで配達していると、偶然にも陳麦冬(チェン・マイドン)が働く葬儀社の車と並走。陳麦冬(チェン・マイドン)から「危ないから張り合うなよ」と安全を気遣う電話がかかってきて、朝からニヤニヤしちゃいました。でも、そんな穏やかな時間は束の間。次に鳴った電話の相手が、なんと季仝だったんです。

季仝は、荘潔が駅で陳麦冬とキスしている写真をSNSで見たらしく、危機感を覚えてフランスからすっ飛んできたみたい。3年間も曖昧な関係を続けた挙句、荘潔が気持ちを伝えた途端に何も言わずに去っていった男が、今さらどの口をきくんだ!って感じですよね。

突然の元カレからの連絡に、荘潔の心はぐちゃぐちゃ。ライブ配信も上の空で、妹の何袅袅(ホー・ニャオニャオ)にまで心配される始末。でも、この妹ちゃんがまた良い子で、「お姉ちゃんに必要なのは、辛い時にそばにいてくれた陳麦冬みたいな人だよ」って諭すんです。その言葉で吹っ切れた荘潔は、親友の王西夏(ワン・シーシア)と街へ繰り出し、陳麦冬のために服や…なんと下着まで選んじゃいます!この行動力、好きです(笑)。

一方、陳麦冬は荘潔からプレゼントされた服を試着して、おばあちゃんを喜ばせます。でも、下着の包みを見つけたおばあちゃんは激怒!「まだ結婚もしてない娘に何てものを買わせるんだ!」と孫を叱りつけます。しかし、ここで陳麦冬が男を見せました。「おばあちゃんが気に入った人なら、俺は誰でも嫁にもらうよ」。これにはおばあちゃんも大喜び!自分の気持ちに正直になり始めた陳麦冬の変化に、胸が熱くなりました。

彼は早速、足に障害のある荘潔のために、痛みを和らげる湿布薬を手に入れようと奔走します。でも、友人の張洪旭(ホン・シュー)からは「荘潔みたいな大都市の女性が、この小さな町にずっといるわけない」と釘を刺されてしまい…。切ないですね。

そして、運命の夜。季仝は南枰(ナンピン)町にやってきて、荘潔をカフェに呼び出します。レストランで復縁を迫る季仝ですが、彼はドアを開けっ放しにして、冷たい風が荘潔の足に当たるのを全く気にしません。

そこへ、湿布薬を届けに来た陳麦冬が登場!その光景を見た彼は、無言で自分の上着を脱ぐと、そっと荘潔の足にかけてあげるんです…。そして、嫉妬と怒りを押し殺しながら薬だけを渡して、バイクで去っていく…。

この一連の出来事で、荘潔は二人の決定的な違いを悟ります。言葉ばかりで自分本位な季仝と、無口だけど行動で深い思いやりを示してくれる陳麦冬。彼女はきっぱりと季仝の告白を断りました。

家に帰った荘潔は、心配する母親に「心の中にいるのは陳麦冬だけ」だと宣言。その頃、やり場のない怒りを抱えた陳麦冬は、因縁の相手と殴り合いの喧嘩を始めてしまい…。ああ、もう、どうなっちゃうの!?というところで、今回はおしまいです。

『春色の恋人』第10話の感想

今回のエピソードは、二人の男性の対照的な姿を通して、「人を本当に大切にするとはどういうことか」を深く考えさせられる回でした。言葉巧みに過去の美談を語り、自分の都合で復縁を迫る季仝。彼の行動には、荘潔の身体や心への配慮が全く感じられません。一方で、口数は少ないものの、荘潔が何を必要としているかを瞬時に察し、黙って行動で示す陳麦冬。冷たい風から彼女の足を守るために、自分の上着をそっとかけるシーンは、彼の不器用ながらも芯のある愛情が凝縮されていて、胸を打たれました。この決定的な違いを目の当たりにした荘潔が、自分の気持ちに確信を持つに至った流れは非常に説得力があり、物語に一層の深みを与えていたと思います。

つづく