故郷で再会したチェン・マイドンと荘潔(ジュアン・ジエ)。お互いに惹かれ合いながらも、マイドンは過去の家族関係から、ジエは自身の障がいから、どこか一歩を踏み出せずにいました。そんな中、ささいな誤解がきっかけで二人の心はすれ違い、関係はぎくしゃくしてしまいます。配達先で出会った老婦人の秘密を知り、心を乱すジエ。一方、マイドンもジエの真意が分からず、落ち込んでいました。募る不満と不安が、ついに二人の間で感情的な衝突を引き起こします。すれ違う二人の恋の行方は…。

「春色の恋人」あらすじネタバレ12話

今回は、お互いの気持ちが揺れに揺れた第12話について、熱く語っていきたいと思います!もどかしいけど、目が離せない。そんな二人の恋の行方、さっそく見ていきましょう!

母の登場と、すれ違う二人の心

物語は、チェン・マイドンの母親が突然現れるシーンから始まりました。彼女がジュアン・ジエに見せた意味深な笑顔、なんだか波乱の予感がしますよね。マイドンは母親に対してどこか壁を作っている様子。両親の不仲が彼の心に影を落としていることを、ジュアン・ジエは敏感に感じ取ります。

ジュアン・ジエ自身も、交通事故で足を怪我して以来、心に痛みを抱えて生きてきました。でも彼女は、過去のせいにしない強さを持っています。障がいを特別扱いせず、一人の人間として向き合ってくれるマイドンに惹かれている…その気持ちは本物。なのに、はっきりとした言葉で関係を約束できないジエ。そんな彼女の曖昧な態度が、マイドンを少しずつ苛立たせていくんです。

一方で、友人たちの恋模様も進展が。ワン・シーシアと、彼女に猛アタック中のツイ・グーの関係が面白い!不器用だけど真っ直ぐなツイ・グーに、呆れながらも放っておけないワン・シーシア。この二人のサイドストーリーも、いいスパイスになっています。

リンおばあさんの悲しい秘密と、二人の大喧嘩

今回、物語のキーパーソンとなったのが、ジュアン・ジエが配達先で出会ったリンおばあさん。若くして亡くした恋人を生涯想い続ける彼女の純粋な愛に、ジエは心を打たれます。しかし、そんなリンおばあさんが末期の脳腫瘍を患っていることを偶然知ってしまい、ジエの心は大きく乱されることに…。

誰かにこの気持ちを打ち明けたくて、マイドンにメッセージを送るジエ。でも、返信はありません。実はその頃、マイドンは仲介を頼んだウー・シュエホワの話から「ジエに結婚の意思はない」と誤解し、すっかり落ち込んでいたのです。

タイミングの悪さは重なります。ジエがマイドンの家を訪ねると、そこには彼に好意を寄せる別の女性の姿が…。お互いの状況を知らないまま、誤解と不安だけが募っていきます。

そしてついに、二人の感情が爆発。映画館の前で待っていたジエに、マイドンは「いつまでこんな馬鹿げた恋愛ごっこを続けるんだ!」と冷たい言葉をぶつけます。それに対しジエも、「プロポーズひとつハッキリさせられないなんて、無責任よ!」と涙ながらに反論。観ているこっちの胸まで痛くなる、切ないシーンでした。

涙のキス、そして母親の目撃

でも、このまま終わらないのが『春色の恋人』!泣きながら帰るジエを、マイドンが自転車で追いかけ、不器用ながらも謝罪。そして、まさかのお姫様だっこで仲直り!この急展開、最高でしたね。

クライマックスは、町の芸術展。色とりどりの花灯篭が輝く幻想的な光の中で、二人はついに想いを確かめ合うように、深く長いキスを交わします。あまりにも美しくて、ロマンチックな名シーンの誕生です。

…と、うっとりしたのも束の間。そのキスシーンを、なんとウー・シュエホワと一緒にいたジエの母親、リャオ・タオが目撃してしまうんです!最高の瞬間に最悪のタイミング!一体どうなっちゃうの!?という、とんでもない引きで第12話は幕を閉じました。

『春色の恋人』第12話の感想

今回のエピソードは、主人公二人の心の機微が非常に丁寧に描かれていた回でした。お互いを深く想い合っているのに、過去の経験や些細な誤解が壁となって、素直になれない。そのもどかしさが、とてもリアルに伝わってきました。特に、リンおばあさんの「真心で愛したなら後悔はない」という言葉は、ジエだけでなく、視聴者の心にも深く響いたのではないでしょうか。愛と人生について考えさせられる、重厚なエピソードでした。終盤の感情的な衝突から一転、花灯篭の中でのキスシーンは息をのむほどの美しさでしたが、最後の母親の登場で物語は新たな局面を迎えます。二人の愛が、これから周囲の人々を巻き込んでどう変化していくのか、目が離せません。

つづく