故郷の町・南枰(ナンピン)の茶話会で再会した荘潔(ジュアン・ジエ)と陳麦冬(チェン・マイドン)。積極的に距離を縮めようとする荘潔(ジュアン・ジエ)に対し、麦冬はそっけない態度をとり続けます。そんな中、荘潔は義足の不調で動けなくなってしまい、見かねた麦冬がバイクで送ることに。道中の会話で二人の心はまたしてもすれ違ってしまいますが、ふとしたきっかけで、二人が共有する高校時代の切ない記憶が蘇ります。彼らの過去に、一体何があったのでしょうか。不器用な二人の恋模様が、過去と現在を交錯しながら描かれます。

「春色の恋人」あらすじネタバレ4話

『春色の恋人』第4話、見ましたか?再会した荘潔(ジュアン・ジエ)と陳麦冬(チェン・マイドン)の距離が、近づいたかと思えば離れて…もう、じれったい!でも、ただのラブコメじゃない、二人の過去に隠された深い絆が明らかになる、まさに神回でした。今回は、そんな第4話のあらすじと、グッと来たポイントを語っていきたいと思います!

茶話会での再会と、不器用な優しさ

物語は、町の茶話会から始まります。社交的で華やかな荘潔(ジュアン・ジエ)とは対照的に、麦冬は今回も隅っこでポツン。そんな彼を見つけた荘潔(ジュアン・ジエ)は、待ってましたとばかりに隣の席へ。すかさず「WeChat交換しよ!」と迫りますが、麦冬は「スマホ、職場に忘れた」とあっさりかわします。この塩対応、相変わらずですね(笑)。

この茶話会は、町の発展のために住民から意見を募るのが目的。町長が、遺体納棺師として町に貢献する麦冬を「町の宝だ!」と絶賛し、独身女性たちに猛アピールする場面も。それを聞いた荘潔は、テーブルの下で麦冬の足をツン!と蹴って気を引こうとしますが、逆に自分の義足を痛めてしまうというおっちょこちょいぶり。

結局、茶話会の後、義足の不調で動けなくなってしまった荘潔。見かねた麦冬は、なんだかんだ言いながらも同情したのか、バイクを借りて彼女を送っていくことに。この「ほっとけない」感じが、麦冬の不器用な優しさですよね。

バイクの後ろに乗った荘潔は、ここぞとばかりに麦冬の腰に手を回し、「あなたみたいな人がタイプだったけど、まさか昔の彼氏だったなんてね!」とマシンガントークを展開。麦冬は彼女のあまりの饒舌さに呆れて急ブレーキを踏む始末。この二人のチグハグなやり取り、見ていて飽きません。

「杖を武器に変えろ」―明かされる二人の過去

道中、ある出来事をきっかけに、二人の高校時代の記憶が蘇ります。

実は、今でこそ太陽のように明るい荘潔ですが、高校時代は交通事故で左足を失い、心を閉ざしていました。周囲の同情や偏見の目に傷つき、塞ぎ込んでいたのです。一方の麦冬も、家庭の事情から学校でいじめを受け、心に傷を負っていました。

そんな二人が、互いに惹かれ合ったのは必然だったのかもしれません。

ある大雨の日、びしょ濡れになりながらも、麦冬はクラスメイトの奇異な視線をものともせず、荘潔を背負って長い道を歩きます。彼がくれた「その杖を、お前の武器に変えろ」という言葉が、荘潔の人生を大きく変えたのでした。彼女の今の強さと明るさは、麦冬がくれた言葉に支えられていたんですね。

この過去のシーン、切なくて、でも温かくて、涙なしには見られませんでした。

すれ違う現在と、家族の想い

人助けを終えて家に帰った二人ですが、荘潔の真意が掴めない麦冬はイライラ。彼女のどこか本気に見えない態度に腹を立て、またしても口論になってしまいます。過去にあれほど深い絆があったのに、今は素直になれない二人。このすれ違いが本当にもどかしい!

そんな中、荘潔は妹と弟に、帰郷の本当の理由が「胆嚢の手術と失恋の傷心旅行」だと告白。そして、麦冬との仲々進まない関係にしびれを切らした麦冬のおばあちゃんが、「私が一肌脱ぐ!」と立ち上がることを決意!

おばあちゃんの参戦で、二人の関係はどう動くのか?今後の展開から目が離せません!

『春色の恋人』第4話の感想

今回のエピソードは、現在と過去のシーンが巧みに交錯することで、荘潔と麦冬の関係の深さが丁寧に描かれていました。ただの元恋人というだけでなく、互いの人生に決定的な影響を与えた、魂の片割れのような存在なのだと改めて感じさせられます。特に、麦冬が荘潔にかけた「杖を武器に変えろ」という言葉は、この物語の核となるテーマを象徴しているように思えました。それは、身体的なハンディキャップだけでなく、誰もが抱える心の傷や弱さを、自分だけの強さに変えて生きていけ、という力強いメッセージです。不器用ながらも根底にある麦冬の優しさと、彼の言葉を胸に強く生きる荘潔の姿が、心を打ちました。二人の未来を、ただただ応援したくなる、そんな温かい気持ちにさせてくれる回でした。

つづく