故郷・南坪町のために奔走する荘潔(ジュアン・ジエ)。売れ残っていた山芋問題を解決するため、彼女の持つ人脈と行動力が炸裂します。その活躍は町中の知るところとなり、人々の称賛を集めることに。一方、遺体整復師として静かに働く陳麦冬(チェン・マイドン)は、そんな彼女の姿に心を動かされます。上海へ戻る日、駅で見送りに来た麦冬に対し、荘潔はこれまで秘めていた想いから大胆な行動に出ます。二人の関係が大きく動き出す、見逃せない回です。
「春色の恋人」あらすじネタバレ5話
いやー、今回の『春色の恋人』第5話、すごかったですね!静かに進んでいた二人の関係が、ラストで一気に燃え上がりました。荘潔(ジュアン・ジエ)のパワフルな行動力と、それに心を揺さぶられる陳麦冬(チェン・マイドン)の不器用さ。この対比がたまらない回でした。早速、あらすじから振り返っていきましょう!
物語は、遺体整復師である麦冬の仕事の場面から始まります。亡くなったお爺さんの息子が「正午の光が壁に反射すれば、親父の魂が見える」という迷信を信じて譲らないのです。困った同僚からの電話で駆け付けた麦冬は、文句一つ言わず、正午12時までじっと家族に寄り添います。彼の優しくて誠実な人柄が伝わる、静かながらも印象的なシーンでした。
一方、休暇の終わりが近づく荘潔(ジュアン・ジエ)。彼女は、羊溝村の山芋が売れ残って農家が困っているという話を耳にします。いてもたってもいられず、すぐに現地へ視察に向かう行動力がすごい!買い叩こうとする業者、機械も入れず手作業で掘るしかないという厳しい現実を目の当たりにします。
そんな中、町ではちょっとした事件が。麦冬のおばあちゃんが、孫の麦冬が町へ貢献していることをもっと知ってもらおうと、町の放送で「感謝状」を読み上げさせたのです!これには麦冬もタジタジ。でも、おばあちゃんには「あんたが荘潔(ジュアン・ジエ)にアタックしないなら、私が出るしかないだろ!」という深い(?)狙いがあったんですね。
この放送を車の中で聞いていた荘潔は、故郷のために静かに働く麦冬の姿に心を打たれます。そして、彼女の中で何かが決まりました。「そうだ、私がこの山芋を全部売ってあげよう!」と。
ここからの荘潔の行動力は圧巻です。持ち前の人脈をフル活用し、あっという間に買い付け業者や加工工場を見つけ出し、なんと3年間の協力契約まで結んでしまいます!このニュースはすぐに町中に広まり、荘潔は一躍、町のヒーローに。母親の店も大繁盛し、娘の活躍に誇らしげな表情を浮かべるのでした。
すっかり達成感に満たされた荘潔。そんな彼女を、麦冬のおばあちゃんが家に招待します。麦冬の子供の頃の話で盛り上がっていると、当の麦冬が帰宅。気まずい空気が流れる中、おばあちゃんは「散歩に行ってくる」と気を利かせて二人きりに。しかし、荘潔が麦冬の部屋を興味津々で覗いていると、彼の何気ない一言が彼女を怒らせてしまい、気まずいまま帰宅してしまいます。
上海へ帰る日が近づき、麦冬は謝罪と送別を兼ねて荘潔を食事に誘います。そこで彼は、感情をあまり表に出さないのは、仕事柄、感情をコントロールする癖がついてしまったからだと打ち明けます。そんな彼に、荘潔は「あなたの仕事は偉大よ。他人の目なんて気にしないで」と優しく励ますのでした。
帰り道、二人はWeChatを交換。別れ際に握手を求めますが、麦冬は「もう会うべきじゃない」と彼女を突き放すような言葉を口にします。かつて町を去った荘潔が、またいなくなってしまう。その寂しさが、彼にそう言わせたのかもしれません。
そして、運命の出発日。来ないと思っていた麦冬が、駅に現れます。「友達を送りに来ただけ」とぶっきらぼうな態度ですが、本当は荘潔に会いに来たのは明らか。麦冬がスーツケースを棚に上げ、黙って去ろうとしたその瞬間…!
なんと、荘潔が彼の唇を奪ったのです!
突然のキスに驚く麦冬。しかし、彼は一瞬戸惑った後、今度は自分から荘潔に激しく情熱的なキスを返します。まるで、今まで抑えてきた感情のすべてをぶつけるかのように…。列車の発車ベルが鳴り響くまで、二人は離れがたく、熱いキスを交わし続けるのでした。
『春色の恋人』第5話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの人間味あふれる行動に深く引き込まれました。特に印象的だったのは、荘潔の並外れた行動力です。町の課題を自分事として捉え、持ち前の能力を最大限に発揮して解決に導く姿は、見ていて非常に清々しい気持ちになりました。彼女の成功が、母親をはじめとする周囲の人々に誇りと喜びをもたらす様子も丁寧に描かれており、心温まる展開でした。一方で、自分の感情を押し殺すことが習慣になっている陳麦冬(チェン・マイドン)の不器用さも際立っていました。彼の抱える職業上の葛藤や、荘潔への想いを素直に表現できないもどかしさが、物語に深みを与えています。静と動、対照的な二人が互いに影響を受け、心の距離が徐々に変化していく過程が巧みに表現されていました。そして、ラストの衝動的なキスシーンは、それまでの静かな展開があったからこそ、二人の秘めた想いの強さが伝わってくる名場面だったと感じます。
つづく