いやはや、今回も息もつかせぬ展開でしたね!浮土寺を舞台に、ついに物語の核心に迫る大きな謎が解き明かされました。それでは早速、第19話の詳しいあらすじとネタバレを見ていきましょう!

寺の外では、卓不凡(ジュオ・ブーファン)が再び渡厄(ドゥーオー)大師に挑戦するも、またしても完敗。渡厄(ドゥーオー)大師の「莫堃(モー・クン)殿の顔を立てて手加減している」という言葉が、南少林の底知れない実力を物語っています。まさに「井の中の蛙、大海を知らず」…卓不凡(ジュオ・ブーファン)のプライドはズタズタです。

一方、寺の中では、柳琳(リウ・リン)が口にした合言葉によって、ついに秘密の扉が開かれます。驚くべきことに、方丈は合言葉を知らない穆青(ムー・チン)をも中へと招き入れました。

そして、方丈の口から語られたのは、衝撃の事実でした。穆青(ムー・チン)の師である程昱(チェン・ユー)は、かつて南少林菩提院の首座であり、浮土寺で亡くなっていたのです。さらに、程昱(チェン・ユー)が生前に残した手紙により、穆青こそが菩提院の正統な第四代後継者であることが判明します。ずっと追い求めてきた「菩提院の後継者」が、まさか自分自身だったとは…!穆青の驚きは計り知れません。方丈は、穆青の背中にある刺青を見て、彼が後継者であると確信していたのでした。

後継者として、穆青は師から菩提院の秘剣「三法印剣」の秘訣と、「菩提の封印」を託されます。しかし、その封印を開けてみると、中は空っぽ!

実は、かつて戒律院の後継者が朝廷に寝返り、封印を献上した事件がありました。それを教訓に、程昱は菩提の封印が他人の手に渡ることを恐れ、自ら破壊していたのです。そして、宝の秘密は別の方法で継承されることに。

その方法とは、一通の手紙に記された手がかりでした。しかし、穆青は合言葉を知らなかったため、この手紙は合言葉を言った柳琳(リウ・リン)に託されます。柳琳がその内容を記憶すると、方丈はその場で手紙を燃やしてしまいました。なんと、宝の秘密は物理的な物ではなく、柳琳の記憶の中に封印されたのです!

その頃、王家洛(ワン・ジアルオ)が北洋軍を率いて寺に到着しますが、渡厄大師に阻まれて中には入れません。状況を察した卓不凡は、早々に軍勢を引き揚げていきました。

寺を後にした穆青は、王家洛(ワン・ジアルオ)には「封印は見つからなかった」と嘘をつき、自分の正体も隠します。そして、卓不凡が戒律院の封印を持っている以上、彼を生かしておかなければ宝は見つからないと説明するのでした。

穆青は、宝の秘密を知る唯一の人物となった柳琳をそばに置き、守らざるを得なくなります。二人は互いの秘密を守るという「君子の協定」を結び、奇妙な共闘関係が始まるのでした。

敗北に打ちひしがれる卓不凡、穆青に不信感を抱きつつも彼の行動を理解しようとする王家洛、そして金のために柳琳に近づく林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)…。それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語は新たな局面へと突入します。

『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第19話の感想

今回のエピソードは、「継承」というテーマが深く心に響きました。穆青が探し求めていたものが自分自身の中にあったという展開は、彼のこれまでの旅の意味を根底から問い直すものであり、非常に見応えがありました。彼が師の位牌の前で何を思ったのか、その背負った宿命の重さを考えると、胸が締め付けられます。また、「封印」という物理的なアイテムを破壊し、人の記憶に秘密を託すという設定には感心させられました。これにより、柳琳というキャラクターの重要性が一気に高まり、彼女と穆青の間に生まれた危うくも強固な信頼関係が、今後の物語を牽引していく軸になるのだと感じます。各陣営の思惑が入り乱れる中、この二人がどう動くのか、目が離せません。

つづく