宝探しの旅を終え、舞台は帝都・北京へ。穆青(ムー・チン)は、維新派と思想を異にする同盟会の柳琳(リウ・リン)と激しく議論を交わす中で、彼女の秘められた過去を知ることになる。一方、卓不凡(ジュオ・ブーファン)逮捕に執念を燃やす王家洛(ワン・ジアルオ)は、ある情報を得て北京へ急行。その裏では、卓不凡の組織内部で不穏な動きが始まっていた。それぞれの思惑を胸に北京に集結した登場人物たち。穆青は宝の謎を解く新たな手がかりを得るため、意外な人物に協力を依頼する。
「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ20話
第20話、今回もまた物語が大きく動きましたね。宝探しの旅は一段落し、舞台はいよいよ帝都・北京へ。それぞれの思惑が渦巻く中、新たな火種があちこちで生まれていて、もう目が離せません!
さて、今回のエピソードを一言で言うなら「激論、そして裏切り」。早速、詳しく見ていきましょう!
旅の協力者だった林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)にきっぱりと別れを告げた穆青(ムー・チン)。「ここまでの協力、感謝する。だがこれ以上は必要ない」と報酬を渡して突き放します。宝の分け前にあずかりたい林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)は食い下がりますが、穆青(ムー・チン)の意思は固い。まあ、彼の抜け目のなさを考えれば、これ以上関わらせるのは危険だと判断したんでしょうね。
北京へ戻る汽車の中、柳琳(リウ・リン)が穆青(ムー・チン)に鋭い質問を投げかけます。「なぜ菩提封印の秘密を王家洛(ワン・ジアルオ)にも隠すの?」と。穆青の答えは二つ。一つは、王家洛(ワン・ジアルオ)の目的はあくまで卓不凡(ジュオ・ブーファン)の逮捕であり、宝そのものには興味がないから。そしてもう一つは、戊戌の変法を裏切った袁世凱への根深い憎悪から、彼が率いる北洋軍閥を信用できない、というものでした。
これに対し、柳琳(リウ・リン)は冷静に反論します。「袁世凱の裏切りがなくても、あの変法は失敗したわ」と。守旧派の強大な権力、維新派の理論や組織力の欠如…。理路整然と変法失敗の要因を挙げる柳琳に、穆青は「君たちがやっている同盟会の革命ごっこと大差ない!」と激しく言い返し、議論はヒートアップ。結局、穆青の勢いに柳琳は言葉を失ってしまいます。この二人の思想の違いが、今後の関係にどう影響していくのか、見どころですよね。
一方、王家洛(ワン・ジアルオ)サイドでは、林安靜(リン・アンジン)が清伊(きよい)信風(せいいしんぷう)の指示で暗躍。病気を装って王家洛に薬を買いに行かせ、薬屋の店主から「卓不凡(ジュオ・ブーファン)一味が北京へ向かった」という情報をそれとなく掴ませることに成功します。卓不凡(ジュオ・ブーファン)逮捕に燃える王家洛は、まんまとその情報に飛びつき、すぐさま軍を率いて北京へと進路を変えました。いやはや、王家洛の猪突猛進っぷり、相変わらずです(笑)。
その夜、穆青の元を再び訪れた柳琳。彼女は、自分の両親と兄もまた、変法のために命を落としたという衝撃の過去を打ち明けます。「あなたの大切な光緒(こうしょ)帝や師も、変法に殉じた。それでもあなたは、変わることを恐れるの?」という彼女の言葉は、穆青の心に深く突き刺さったようでした。大切な人を失った痛みという共通点が、二人の間にあったんですね。このシーンはグッときました。
その頃、卓不凡は淇親王(きしんのう)から「成果が出ていないじゃないか!」と厳しく叱責されていました。しかし、卓不凡は少しも臆することなく、「宝を開けるには3つの地図と1つの合言葉が必要だと判明しました。内務府の穆青と手札は互角。必ずや彼の持つ宝の地図を奪ってみせます」と堂々と宣言。さらには「門徒の犠牲も大きい。報酬を上げていただきたい」と交渉まで持ちかける強心臓ぶり!淇親王も不満ながら、これを飲むしかありませんでした。
しかし、淇親王も食わせ者。卓不凡の部下である于煥傑(ユー・ホアンジエ)を密かに呼び出し、「卓不凡の動向を逐一報告せよ」と、金と地位をちらつかせて寝返りを促します。目の前の大金と輝かしい未来に目がくらんだ于煥傑(ユー・ホアンジエ)は、あっさりとこの話に乗り、忠誠の証として髪を切り満州族の格好に…。仲間への裏切りを決意した瞬間でした。融天嶺の内部崩壊が、ここから始まってしまうのでしょうか。
北京に戻った穆青は、柳琳を屋敷に匿い、師である存清(ツン・チン)に報告。宝の直接的な手がかりは得られなかったものの、菩提封印が隠されていた「沈水樟」という木材でできた箱を手がかりに、調査を進めることを決意します。
そんな中、なんと北京で店を開いたという林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)から、開店祝いの招待状が届きます。最初は断ろうとした穆青ですが、招待客にウラン珊(ウランシャン)の名前を見つけると、一転して出席することに。そして、手元にある二つの箱を林浩瀚(リン・ハオハン)(リン・ハオハン)に見せ、「この箱の出所と総数を突き止めてくれたら、報酬として銀1000両を払う」と新たな依頼をするのでした。腐れ縁というか、なんだかんだでまた手を組むことになりそうですね!
それぞれの思惑を胸に、主要人物たちが北京に集結した第20話。ここから物語はさらに加速していきそうです!
『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第20話の感想
今回のエピソードは、アクションシーンこそ控えめでしたが、登場人物たちの思想や背景が深く掘り下げられ、非常に見ごたえのある回でした。特に印象的だったのは、穆青と柳琳の対立です。同じ「国を良くしたい」という志を持ちながらも、その手段や過去の捉え方の違いから激しくぶつかり合う姿は、この時代の複雑さを象徴しているように感じました。柳琳が自らの悲しい過去を告白するシーンでは、彼女の革命にかける覚悟の重みが伝わってきて、胸が締め付けられました。一方で、卓不凡側の陣営では、于煥傑の裏切りという不穏な動きが描かれ、一枚岩ではない組織の脆さが露呈しました。各キャラクターの人間的な魅力や弱さが丁寧に描かれることで、物語に一層の深みが増したように思います。宝探しの謎解きだけでなく、こうした濃密な人間ドラマこそが、本作の大きな魅力だと再認識させられました。
つづく