秘宝の鍵を握る人物・譚先(タン・シエン)を追って、穆青(ムー・チン)、卓不凡(ジュオ・ブーファン)、そして日本勢力が上海に集結。三者は水面下で互いの腹を探り合い、火花を散らします。一方、崖から落ちて死んだと思われていた若き役人・王家洛(ワン・ジアルオ)は、謎の人物に救われ、驚異的な執念で復活を遂げ、上海へ。譚先が現れるカフェを舞台に、ついに三勢力が直接対峙するその瞬間、誰もが予測しなかった乱入者が現れ、事態は混沌の渦へと飲み込まれていきます。

「天行健~革命前夜、風立ちぬ~」あらすじネタバレ5話

いやあ、物語が大きく動き出しましたね!舞台はついに魔都・上海へ。宝の鍵を握る譚先(タン・シエン)を巡って、穆青(ムー・チン)率いる宮廷勢力、卓不凡(ジュオ・ブーファン)の融天嶺、そして謎多き日本勢力という三つの力が、この街で火花を散らすことになります。

三つ巴の上海、それぞれの思惑

穆青(ムー・チン)は、協力者となった格泰(グータイ)から得た情報で、宝の秘密が「南少林の伝承者」にあると確信を深めます。譚先こそがその末裔ではないか…?卓不凡(ジュオ・ブーファン)が持つ地図の半分と、譚先の秘密が合わされば、ついに伝説の「浄壇密蔵」への道が開かれるかもしれない。そう睨んだ穆青(ムー・チン)は、格泰に命じて上海に厳重な包囲網を敷き、譚先の捕獲に全力を挙げます。

待ち合わせ場所である上海マギーロードのカフェ。穆青は部下たちのあまりに分かりやすい変装に呆れつつも、鋭い観察眼で敵の動きを読み切ります。向かいの建物に陣取る卓不凡(ジュオ・ブーファン)ら融天嶺一行、そして周囲を固める日本勢力。まさに一触即発。今日の勝負の鍵は、あのカフェにあると見抜くのでした。

一方、日本側の清伊(きよい)もまた、上海で暗躍していました。彼女が部下に「王家洛(ワン・ジアルオ)の始末はつけたか?」と問うと、部下は「崖から落ちて死にました」と報告。しかし、死体を確認していないと知った清伊は、嫌な予感を覚えます。「あの男が、そう簡単に死ぬものか…」。彼女の予感は、残念ながら(?)的中することに。

不死身の男、王家洛(ワン・ジアルオ)

t

崖から落ちたはずの王家洛(ワン・ジアルオ)、なんと生きていました!彼を救ったのは、姜恨(ジャン・ヘン)と名乗る謎の出家人。たった一人の役人が、執念でここまで犯人を追ってきた。その揺るぎない精神力に感銘を受けた姜恨は、「君はいつか大成するだろう」と王家洛を励まします。九死に一生を得た王家洛は、礼を言うのもそこそこに、再び犯人を追って上海へと向かうのでした。その執念、まさに恐るべし!

カフェでの対峙、そして乱入者

そして、運命の時が訪れます。ターゲットである譚先が、柳琳(リウ・リン)という女性を連れてカフェに姿を現した瞬間、三つの勢力が一斉に動きます!

融天嶺が先手を打って有利な位置を確保し、穆青の部隊と日本の兵士たちも正体を現してカフェを包囲。店内外に張り詰める殺気。柳琳(リウ・リン)はすぐに危険を察知し、譚先に撤退を進言します。

卓不凡が部下に突入を命じ、穆青と清伊も動こうとした、まさにその時です!

「待て!殺人犯の于煥傑(ユー・ホアンジエ)と秦沱(チン・トゥオ)はどこだ!」。

場違いなほどの大声で現れたのは、我らが王家洛!彼は卓不凡を指さし、「お前たちの親玉であるお前も同罪だ!全員、役所まで来てもらう!」と堂々と宣言。

あまりに予想外すぎる乱入者に、歴戦の猛者である穆青も、冷徹な卓不凡も、そして清伊も、ただただ呆然。三つの勢力が睨み合った完璧な均衡は、この愚直なまでにまっすぐな男の登場によって、粉々に打ち砕かれてしまうのでした。

『天行健~革命前夜、風立ちぬ~』第5話の感想

知略を巡らせる穆青、武力で道を切り開こうとする卓不凡、そして暗躍する日本勢力。三者三様の目的と正義が上海という舞台でぶつかり合う様は、非常に重厚で見応えがありました。特に、カフェでの三つ巴の緊張感は、息をのむほどです。しかし、この完璧に張り詰めた空気を、たった一人で、しかも全く意図せずにかき乱してしまう王家洛というキャラクターの存在が、このドラマの面白さを何倍にもしています。彼の行動は予測不能で、周りを混乱させますが、その根底にあるのは純粋な正義感。シリアスな展開の中に、彼の存在が良い意味での異物として混ざり込むことで、物語に独特の緩急と深みが生まれているように感じました。

つづく