ラカヤでの医療支援の延長を決め、スー・ウェイアンと共に生きる未来を誓ったグー・ユンジョン。彼はウェイアンへの告白を決意し、特別なサプライズを準備する。幸せの絶頂にいた二人だったが、ウェイアンに一本の電話がかかってきたことで状況は一変する。それは、彼女が自身の過酷な運命と向き合わざるを得なくなる残酷な知らせだった。愛する人の重荷になることを恐れたウェイアンは、ユンジョンに何も告げず、一人ラカヤを去るという悲しい決断を下す。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ11話

未来を誓ったはずなのに…すれ違う二人の想い

ラカヤでの救援任務の期限が迫る中、グー・ユンジョンは、愛するスー・ウェイアンのためにラカヤに残るという、とんでもない決断をします。病院に延期申請までして、「これからの人生、君と共に過ごしたい」と日の出をバックに誓うなんて…もう、ロマンチックが止まらない!

でも、ウェイアンの表情はどこか晴れないんですよね。ユンジョンの深い愛情を感じれば感じるほど、自分の体に宿る病気の影が心を重くするんです。「この幸せな瞬間が永遠に続けばいいのに…」と願う彼女の横顔が、あまりにも切なくて胸が締め付けられました。

幸せの絶頂から突き落とされたウェイアン

一方、ユンジョンはすっかり幸せモード。おじいちゃんに彼女ができたと報告すれば、もう婚約準備が始まっちゃう勢い(笑)。さらに、ウェイアンのために慣れない手つきでケーキまで手作り! 幼い頃、両親に祝ってもらえなかった寂しい誕生日を、糖尿病のおじいちゃんがケーキを食べて祝ってくれた思い出…。ユンジョンにとって、誰かとケーキを分かち合うことは、特別な意味があったんですね。彼にとってウェイアンは、ようやく見つけた人生のパートナーそのものだったんです。

最高のシチュエーションで告白しようと、屋上にウェイアンを呼び出すユンジョン。しかし、その頃、ウェイアンのもとに一本の電話が。それは、叔母のソ・ユエンがハンチントン舞踏病を発症したという、あまりにも残酷な知らせでした。自分の未来を予感させるその知らせに、ウェイアンの世界は一瞬で闇に閉ざされてしまいます。

涙の不告而別…愛するがゆえの決断

「彼の重荷にはなりたくない」

その一心で、ウェイアンはユンジョンに何も告げず、ラカヤを去ることを決意します。親友のジャン・ムーインにだけ真実を打ち明け、涙をこらえながら空港へ向かうウェイアン。その姿は、見ているこっちまで辛くなるほどでした…。

何も知らないユンジョンは、屋上で盛大な告白の準備をして、ただひたすら彼女を待ち続けます。電話も繋がらず、ようやくムーインから「彼女は去った」と聞かされた時の彼の絶望的な表情…。急いで車を飛ばして空港に向かうも、時すでに遅く、ウェイアンを乗せた飛行機は中国へと飛び立った後。呆然と立ち尽くすユンジョンの後ろ姿が、あまりにも哀れでなりませんでした。

新たな舞台、中国へ…運命はさらに加速する

帰国したウェイアンは、変わり果てた叔母の姿を目の当たりにします。そして、かつて交通事故で亡くなった父親も、実はハンチントン舞踏病の影響でハンドル操作が効かなくなったのではないかという、辛い過去の記憶が蘇ります。自分も30歳で発症し、外科医の夢を諦めなければならないかもしれないという恐怖…。

しかし、彼女はただ絶望しているだけではありませんでした。叔母を救うため、国内の最新治療法を調べ、章合病院の治験に一縷の望みを託します。そして、その病院で、彼女はドゥー・ユンチョンという人物とすれ違うのでした。この出会いが、今後の物語にどう関わってくるのでしょうか…。

ラカヤに残されたユンジョンと、中国で過酷な運命に立ち向かおうとするウェイアン。二人の恋の処方箋は、これからどこへ向かうのでしょうか。

『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第11話の感想

今回は、幸せの絶頂から一気に突き落とされる展開で、感情が大きく揺さぶられました。グー・ユンジョンがスー・ウェイアンのために未来を計画し、心を込めてケーキを作る姿は、彼の不器用ながらも一途な愛情が伝わってきて、とても微笑ましかったです。それだけに、何も知らずに屋上で待ち続ける彼の姿と、愛する人を思って黙って去るしかないウェイアンの決断の対比が、あまりにも残酷で胸が痛みました。ハンチントン舞踏病という過酷な運命を背負い、愛する人の重荷になることを恐れるウェイアンの気持ちを思うと、言葉になりません。ただ甘いだけでなく、こうした深い悲しみやすれ違いが描かれることで、物語に奥行きが生まれていると感じます。二人が再び笑顔で会える日は来るのか、今後の展開から目が離せません。

つづく