希少疾患の研究を支援する「微光科研基金」への申請を任された蘇為安(スー・ウェイアン)。自信のない彼女を、顧雲崢(グー・ユンジョン)は時に厳しく、時に優しく支え、公私にわたるサポートで特訓を重ねていく。そんな中、二人の関係に反対していた蘇為安の母の心にも、顧雲崢の誠実な想いが届き始める。多くの人の支えを受け、ついに迎えた発表会当日。しかし、そこで蘇為安は予期せぬ最大のピンチに直面することに。絶体絶命の状況で、彼女が下した決断とは…。
「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ30話
鬼コーチか、それとも…?顧雲崢(グー・ユンジョン)の愛ある特訓
物語は、希少疾患の研究を支援する「微光科研基金」への申請から始まります。この基金は、自身も難病患者である大企業の副社長が立ち上げたもの。顧雲崢(グー・ユンジョン)は、このチャンスを掴むため、ハンチントン病のプロジェクト申請の責任者に蘇為安(スー・ウェイアン)を指名します。
もちろん、蘇為安(スー・ウェイアン)は「私なんかに務まるわけない…」と自信喪失。しかし、顧雲崢(グー・ユンジョン)は「僕が全力でサポートする」と宣言し、そこから地獄の(?)特訓がスタート!
昼も夜もなく研究に没頭し、プレゼンの練習を重ねる蘇為安。しかし、顧雲崢からは「なってない」「やり直し」と厳しいダメ出しの嵐!まさに鬼コーチです。ですが、そんな厳しい彼のもう一つの顔が…なんと、蘇為安の生活面では、まるで敏腕執事のように食事から何から完璧にサポートしてくれるのです。このツンとデレの使い分け、反則すぎませんか!?
プレゼン用の服を買いに行った帰り道、ウェディングドレスに足を止める蘇為安。顧雲崢は「君を世界一美しい花嫁にする」と誓いますが、病気のことがある蘇為安は素直に喜べません。切ない…。
ついにお母さんが陥落!最強の味方が誕生
そんな中、大きな進展が!蘇為安の母が、ハンチントン病の交流会でスピーチする顧雲崢の姿を目撃します。「どんな未来が待っていようと、僕が生涯をかけて彼女に寄り添います」という彼の誠実な言葉に、母の心は完全に動かされました。
交流会の後、顧雲崢は改めて蘇為安の母に「娘さんを僕にください」と宣言!その真心と覚悟に触れた母は、ついに二人の交際を許可。家に招いて手料理を振る舞い、未来の娘婿として認めたのでした。いやー、長かった!本当によかった!
発表会で大事件発生!まさかの研究内容だだ被り!?
そして迎えた「微光計画」の発表会当日。緊張する蘇為安をよそに、なんとライバルの潔輝医薬が先に登壇。代表の溫冉(ウェン・ラン)が発表した研究テーマや内容は、驚くことに蘇為安たちが準備したものと瓜二つだったのです!
そのチームには、以前情報を盗んだ裏切り者・賀暁光(ハー・シャオグアン)の姿が。そして、その背後には、海外から帰国した宿敵・杜雲成(ドゥー・ユンチョン)がいました。彼の目的は、基金の獲得ではなく、業界への「俺は帰ってきたぞ」という宣戦布告だったのです。
会場がざわつき、聴衆の集中力も切れる最悪の状況。絶体絶命のピンチの中、蘇為安は壇上に上がります。しかし、彼女には顧雲崢から授けられた「奥の手」がありました。
それは、自分自身がハンチントン病の遺伝子保持者であると告白すること。
「誰よりも患者さんの苦しみがわかるからこそ、一日でも早く薬を完成させたいんです」
涙ながらの魂の訴えは、会場にいるすべての人々の心を激しく揺さぶりました。結果はもちろん、大逆転勝利!蘇為安たちのプロジェクトが、見事「微光科研基金」を勝ち取ったのです。
プロジェクトも無事スタートしましたが、蘇為安は責任感からコストを切り詰めたり、一人で作業を抱え込んだりしてしまいます。そんな彼女を優しく見守り、そっと手伝って休ませてあげる顧雲崢。二人の戦いは、まだ始まったばかりです。
『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第30話の感想
今回は、二人の関係が公に認められるという甘い展開と、研究内容を盗まれるというスリリングな展開が巧みに織り交ぜられていました。特に印象的だったのは、絶望的な状況を覆した蘇為安の勇気ある告白です。自身の弱さを最大の強さに変え、人々の心を動かした場面には、深く感動させられました。それは、常に彼女を信じ、万が一の事態まで想定して支え続けた顧雲崢の深い愛情があったからこそ成し得たことでしょう。彼のサポートは、単なる恋愛感情を超えた、まさに「運命共同体」としての絆を感じさせます。母親が二人の交際を認めたシーンも、これまでの苦労が報われたようで、心から安堵しました。甘さと苦さ、そして人間ドラマの深みが詰まった、見応えのあるエピソードでした。
つづく