ハンチントン病の研究で大きな成果を上げたグー・ユンジョンとスー・ウェイアン。二人の仲は深まるばかりですが、研究の継続に必要な莫大な資金が壁となって立ちはだかります。新年を迎え、ユンジョンはウェイアンの家で彼女の家族と温かい時間を過ごします。しかしその裏で、ライバル社の妨害や資金難が深刻化。ウェイアンの叔母の病状も、彼女に研究を急がせます。あらゆる手を尽くしても資金調達に行き詰まったユンジョンは、愛する人と研究のため、ある大きな決断を下すことを決意します。
「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ31話
ドラマ『癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』、第31話もグッとくる展開でしたね!ラブラブなグー・ユンジョンとスー・ウェイアンですが、研究の前には次々と大きな壁が立ちはだかります。今回は、二人の愛の深さと、それぞれが抱える問題が色濃く描かれた回でした。
さっそく、気になる31話のあらすじと感想をお届けします!
新年ムードと忍び寄る影
ハンチントン病の研究プロジェクトは、動物実験の段階で素晴らしい成果を上げ、院内でも拍手喝采!ユンジョンとウェイアンは公私ともに順調で、毎日一緒に通勤する姿は誰もがうらやむカップルそのもの。二人の愛は日増しに深まっていきます。
しかし、研究の要である資金問題は依然として深刻なまま…。ユンジョンは恩師である王煥忠(ワン・ホワンジョン)に助けを求め、製薬会社への紹介を頼みます。
あっという間に年末。ユンジョンはウェイアンに「一緒に実家に来て、祖父に会ってほしい」とお願いしますが、ウェイアンは「それぞれのお家で新年を迎えましょう」とやんわり拒否。彼女の心の中には、まだ言えない秘密があるのでしょうか…。
ウェイアンは母と一緒に、療養所にいる叔母の蘇媛(スー・ユエン)を迎えに行こうとしますが、叔母は療養所に残ると言い張ります。一方、ユンジョンはなんと実家に忍び込み、おじい様が大切にしている蘭の花を"拝借"!しっかり見つかってしまいますが(笑)、その蘭を手に、ウェイアンの家で新年を過ごすことを決めるのです。
ユンジョンのサプライズ訪問に、ウェイアンの母は大喜び!そこへ、ユンジョンのおじい様まで豪華な手土産を持って登場し、さらにはウェイアンの母のダンスパートナーである趙(ジャオ)おじさんも現れ、蘇家は一気に賑やかなお正月ムードに。
その一方で、杜(ドゥー)家のお正月は冷え切ったもの。杜雲成(ドゥー・ユンチョン)は部下の賀暁光(ハー・シャオグアン)に実験データの改ざんを命じるなど、不穏な動きを見せます。
試される二組のカップル
もう一組のカップル、方明凡(ファン・ミンファン)と姜慕影(ジャン・ムーイン) にも試練が訪れます。ミンファンは勇気を出してムーインの実家へ新年の挨拶に行きますが、親戚一同から職業や収入、家を持っていないことなどを根掘り葉掘り聞かれ、プライドを深く傷つけられてしまいます。いたたまれなくなったミンファンはその場を去ってしまいますが、ムーインは親戚たちの心ない言葉に激怒。「彼の夢は家なんかよりずっと価値がある!」と彼を追いかけます。幸いにも、ミンファンは彼女の元へ戻り、「必ず君を守る」と固く誓うのでした。
愛する人を守るための大きな決断
幸せな新年ムードも束の間、ウェイアンに療養所から電話が。叔母が転んでしまったというのです。駆けつけたウェイアンと母でしたが、叔母は面会を拒否。そして、「あなたの臨床試験に参加させてほしい」と強く訴えます。ウェイアンは、叔母の体が臨床試験の基準に合わないことを伝えなければならず、その辛い現実に、研究を加速させる決意を新たにするのでした。
第II相臨床試験には、数千万という莫大な資金が必要です。一同が頭を抱える中、ある製薬会社の代表が投資を申し出てきます。しかし、話を進めるうちに、ユンジョンはその代表の言動に不審な点を感じ、交渉を打ち切ります。案の定、その人物は溫冉(ウェン・ラン)が送り込んだスパイで、実験計画を盗み出すのが目的でした。
ユンジョンはウェイアンを安心させようとしますが、資金調達は完全に行き詰まります。製薬会社に片っ端から電話をかけても、まともに話すら聞いてもらえません。
万策尽きたユンジョン。彼は、愛するウェイアンと、彼女と同じ病に苦しむ人々を救うため、そして研究を前に進めるために、一つの、そしてあまりにも大きな決断を下します。
それは、亡き母が遺してくれた大切な家を売ることでした。
『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第31話の感想
今回は、登場人物それぞれの人間関係や直面する問題が深く描かれ、非常に見ごたえのある回でした。特に印象的だったのは、研究資金という極めて現実的な壁です。ユンジョンのチームがどれだけ優れた成果を出しても、資金がなければ前に進めないという厳しい現実が、物語に重みを与えています。
そんな絶望的な状況の中で、ユンジョンが下した「母の家を売る」という決断には胸を打たれました。それは単なる資金調達ではなく、彼のウェイアンへの深い愛情と、研究にかける覚悟の表れだと感じます。また、ミンファンとムーインのカップルが直面した、結婚と社会的評価という現実的な問題も、多くの人が共感できるのではないでしょうか。愛だけでは乗り越えられない壁に、二人がどう向き合っていくのか、こちらも目が離せません。幸せな新年の描写と対照的に、それぞれのキャラクターが抱える苦悩が浮き彫りになり、物語の奥行きが一層増したように思います。
つづく