蘇為安(スー・ウェイアン)が救った急患の男が、医療費をめぐって病院で騒動を起こす。冷静沈着な医師・顧雲崢(グー・ユンジョン)は、蘇為安をかばって責任を負おうとするが、そのせいで男から逆恨みされてしまう。一方、二人の仲を進展させようとする友人たちの計画は空回りし、気まずい雰囲気に。そんな中、蘇為安と顧雲崢は予期せぬ事件に巻き込まれ、二人の関係は大きな転機を迎える。クールな医師と天真爛漫な女性、対照的な二人の心が、一つの事件をきっかけにゆっくりと近づいていく。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ4話

恩を仇で返す?逆ギレ患者の登場

物語は、以前に蘇為安(スー・ウェイアン)が応急処置を施した事故の運転手、パジェが回復するところから始まります。普通なら「命の恩人!」と感謝するところですが、このパジェ、なんと高額な医療費にブチギレ!病院で大騒ぎを始めるんです。

そこへ颯爽と現れたのが、我らが顧雲崢(グー・ユンジョン)先生!「検査費用も警察への報告も、全部俺がやったことだ」と、蘇為安(スー・ウェイアン)をかばって全責任を負うんですね。カッコいい!…と思いきや、逆上したパジェに殴りかかられてしまいます。幸い、顧雲崢(グー・ユンジョン)は身のこなしも一流でサッとかわしますが、一触即発の事態に。

この一件で、蘇為安(スー・ウェイアン)は自分が助けた相手がとんでもない人物だったことに落ち込みますが、同時に、身を挺して守ってくれた顧雲崢(グー・ユンジョン)に改めて感動するのでした。彼の傷の手当てをしようとしますが、時すでに遅し。周りの看護師たちが我先にと群がっていて、蘇為安の入る隙間はありませんでした(笑)。

空回りする恋のキューピッドたち

一方、二人の距離を縮めようと、友人の姜慕影(ジャン・ムーイン) と方明凡(ファン・ミンファン)が何やら画策。でも、これがまあ見事に空回りするんです。

姜慕影(ジャン・ムーイン) は、顧雲崢が蘇為安のために「活力茶」を淹れた、なんて嘘をつくんですが、そのお茶の原料「カビンダ樹皮」には、なんと滋養強壮、特に男性機能を高める効果が…!気まずい空気が流れる中、今度は「蘇為安が顧雲崢の服を洗濯したら、襟がヨレヨレになっちゃった」と、またもや余計な嘘を。良かれと思ったおせっかいが、ことごとく裏目に出てしまう様子は、思わず笑ってしまいました。

路地裏の襲撃!二人の距離が急接近

そんなドタバタがありつつ、物語は一気にシリアスな方向へ。

蘇為安がコーヒー豆の代理権交渉のため、早朝に市場へ向かうと、朝の運動をしていた顧雲崢が偶然(?)彼女を見かけ、こっそり後をつけます。すると、あの逆恨みのパジェが仲間を引き連れて現れ、二人に襲いかかってきたのです!

絶体絶絶命のピンチ!顧雲崢を守るため、蘇為安は彼の前に立ちはだかり、棍棒の一撃を頭に受けてしまいます…。血を流し倒れる蘇為安。顧雲崢は急いで彼女を病院へ運び、幸いにも軽度の脳震盪で済みましたが、この事件は彼の心に大きな変化をもたらしました。

命がけで自分を守ってくれた蘇為安の姿に、顧雲崢は、母親がおらず孤独だった子供時代を思い出します。誰にも心を開かず、涙は世界で一番無駄なものだと教えられてきた彼にとって、蘇為安の行動は心を激しく揺さぶるものだったのです。

芽生えた恋心と、夜の庭でのときめき

意識が戻った蘇為安に、顧雲崢は「なぜ自分を助けた?」と問いかけますが、彼女は照れ隠しから本心を言えません。しかし、顧雲崢はもう気づき始めていました。看護師たちから「蘇為安は先生のことが好きなんですよ」と聞き、これまでの彼女の行動がすべて繋がったのです。

その夜、病院の庭でたたずむ蘇為安の姿を見つけた顧雲崢。派手な飾りもなく、薄化粧の彼女の姿に、彼は思わず見とれてしまいます。この瞬間、彼の心に確かな恋心が芽生えたのが、画面越しにも伝わってきましたね。

さらに、顧雲崢は厨房を借りて手作りのワンタンを蘇為安に差し入れするという優しさまで見せます。「まだ経過観察が必要だ」と口実をつけて、彼女を病院に引き留めようとする姿は、もう恋する男そのものでした。

『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第4話の感想

今回の第4話は、前半のコミカルな展開と、後半のシリアスでロマンチックな展開の対比が鮮やかな回でした。特に印象的だったのは、クールで完璧主義だった顧雲崢の人間的な側面が深く掘り下げられた点です。これまで蘇為安に対してどこか壁を作っていた彼が、彼女に命を救われたことをきっかけに、自身の孤独な過去と向き合い、心を動かされていく過程が非常に丁寧に描かれていました。彼が蘇為安に見せる不器用な優しさや、思わず見とれてしまう表情の変化は、この物語の大きな見どころだと感じます。二人の関係が危険な事件を経て、新たなステージに進んだことをはっきりと感じさせ、今後の進展から目が離せなくなりました。単なるラブストーリーに留まらない、キャラクターの心の機微を巧みに描いた脚本に引き込まれます。

つづく