天才外科医グー・ユンジョンに、検査では異常が見つからない将軍の開頭手術という無理難題が舞い込みます。失敗すれば医師生命を絶たれるという絶体絶命の状況で、同僚のスー・ウェイアンは彼を救おうと無謀ともいえる行動に出ます。一方、将軍の主治医もユンジョンに懐疑的な目を向け、手術は厳しい監視下で行われることに。医療現場の緊迫感と、困難の中で互いを想い、次第に深まっていく二人の絆を描く、手に汗握るエピソードです。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ5話

いやはや、第5話はとんでもない緊張感と、思わぬところでキュンとさせられる展開が待っていましたね!

朝っぱらから友好医院に現れたのは、なんと物々しい雰囲気の将軍府の兵士たち。ヒロインのスー・ウェイアンはてっきり自分にお迎えが来たのかと肝を冷やしますが、彼らのお目当ては天才外科医のグー・ユンジョンでした。

現れたクヤテ将軍は、自分の体には検査では見つからない「敵」がいると主張し、なんとウェイアンの身の安全を盾にとって、ユンジョンに開頭手術をしろと迫ります!失敗すれば重大な医療事故となり、二度とメスを握れなくなるかもしれない…。そんな無茶な要求に、ユンジョンは頷くしかありませんでした。

ウェイアンはあまりに危険な賭けだと彼を止めようとしますが、そこに将軍の主治医だというフランス人のエリオットが登場。「名誉のために偽りの手術をする気か!」とユンジョンを激しく非難し、ラカヤ衛生委員会の専門家による監視下で手術を行うと宣言します。まさに四面楚歌!

この絶体絶命の状況に、ウェイアンが立ち上がります。優秀なユンジョンの未来がこんな形で潰されてたまるか!と、彼女がとった行動は…なんと高級酒の茅台(マオタイ)を2箱も抱え、単身で将軍府に乗り込むというもの!「先生を許してください!」と将軍に直談判し、勧められるがままにお酒をあおり、最後は盛大に酔っぱらって追い出されてしまう始末。

その無鉄砲ながらも愛おしい姿を見かねたのは、意外にも敵対していたはずのエリオット。彼がユンジョンに連絡し、駆け付けたユンジョンは泥酔したウェイアンを優しく介抱するのでした。呆れながらも、彼女の一途な行動に心揺さぶられるユンジョン。二人の間に、確かな感情の芽生えが見えた瞬間でしたね。

翌日、ユンジョンは心配するウェイアンに、実は8、9割方勝算があると明かします。彼は将軍の言動から、病巣が脳幹にあると見抜いていたのです。そして精密検査の結果、彼の推測通り脳幹に異常信号が発見されました。

そして運命の手術当日。衛生委員会と、銃を構えた将軍の護衛が見守る中、緊迫の手術が始まります。途中、血圧計の異常に護衛が激高し、ユンジョンに銃口を向けるという最悪の事態が発生!その時、ユンジョンの前に立ちはだかったのは、ウェイアンでした。「先生の邪魔はさせない!」と、身を挺して彼を守ったのです。

彼女の覚悟に応えるように、ユンジョンは見事に手術を成功させます。その神業のような腕前に、エリオットも自らの非礼を詫び、ウェイアンも安堵の息を漏らしました。手術後、ユンジョンはウェイアンに「二度と自分の命を危険に晒すな」と優しく諭すのでした。

『癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第5話の感想

今回は、医療ドラマとしてのスリルと、ラブストーリーの甘酸っぱさが見事に融合したエピソードでした。何より印象的だったのは、スー・ウェイアンの無鉄砲なまでの行動力です。グー・ユンジョンを救いたい一心で、将軍に直談判し、泥酔してしまう姿はハラハラさせられましたが、彼女の真っ直ぐな想いが痛いほど伝わってきました。一方のユンジョンは、常に冷静沈着でありながら、その内には確固たる自信とウェイアンへの思いやりを秘めています。彼が泥酔した彼女を介抱するシーンは、二人の距離がぐっと縮まったのを感じさせ、思わず頬が緩みました。手術室で銃を向けられたユンジョンをウェイアンが身を挺して守る場面は、本作のハイライトの一つと言えるでしょう。困難な状況がお互いの存在をより一層かけがえのないものにしていく、そんな王道の展開に心を掴まれました。

つづく