イケメン医師エリオットからパリの共同研究に誘われたスー・ウェイアンは、突然の辞職を宣言。それは、日に日に募るグー・ユンジョンへの想いから逃れるための苦渋の決断だった。ユンジョンはウェイアンがエリオットのために去るのだと誤解し、二人の心は切なくすれ違う。同僚たちの計らいで二人きりになる機会が訪れるが、ウェイアンは心を偽ってしまう。そして彼女が旅立つ日、空港で衝撃の事実が明らかになり、さらに二人は予期せぬ事件に巻き込まれてしまう。

「 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~」あらすじネタバレ7話

パリからの誘いと、すれ違う二人の心

前回、新年のキスで良い雰囲気になったかと思いきや、グー・ユンジョン先生の超絶「直男(=ニブい男)」発言で気まずくなっちゃいましたよね。ユンジョン自身もさすがにマズいと思ったのか、なんとかスー・ウェイアンとの関係を修復しようと彼女に優しく接します。

しかし、そんなユンジョンの努力もむなしく、ウェイアンは突然「辞職します」と宣言!

ちょうどその頃、ウェイアンに急接近してきたのが、イケメン医師のエリオット。彼はマータ博士のハンチントン病の実験プロジェクトを話題にウェイアンの気を引き、なんと「一緒にパリで研究しないか」とスカウトします。これにはユンジョンも、ウェイアンがエリオットのために病院を去るのだと完全に誤解してしまいました。

同僚の姜慕影(ジャン・ムーイン) たちは、ウェイアンを引き留めようと、患者のサクンに協力してもらって「病状が悪化したフリ」をする作戦に出ますが、聡明なウェイアンにはあっさり見抜かれてしまいます。彼女のパリ行きへの決意は、誰にも止められないほど固いものでした。

ウェイアンがここまで頑なになるのは、日に日に大きくなるユンジョンへの想いから逃げたかったから…。その本心を知らないユンジョンは、かつて母親に捨てられた時のように、再び大切な人に去られる痛みを感じ、深く傷ついてしまいます。それでも彼は、彼女の選択を尊重するしかないと、平静を装って送り出すことを決めるのでした。

停電がくれたチャンスと、悲しい嘘

ウェイアンへの気持ちを断ち切れないユンジョンは、彼女が辞めるまでの間、大量の翻訳業務を押し付けます。意地悪に見えるけど、これも「まだ行くな」っていう彼なりの引き留め方だったのかもしれませんね。

そんな二人を見かねたムーインとファン・ミンファンが、一世一代のおせっかいを焼きます!わざと停電を起こし、二人を部屋に閉じ込めてしまったのです!

二人きりの暗闇の中、ユンジョンはついに勇気を振り絞ってウェイアンに告白します。しかし、ウェイアンの答えはあまりにも残酷なものでした。「好きなのはエリオットです」と、真っ赤な嘘をついて彼の告白を拒絶したのです。

この一件で、親友であるムーインもウェイアンの態度に腹を立て、彼女と口をきかなくなってしまいます。

空港での真実と、衝撃の事件

ウェイアンが旅立つ日。ユンジョンは、ムーインから一本のインテリジェント録音ペンを渡されます。それは、ウェイアンが彼のために残したもの。中には、彼女が吹き込んだフランス語の医学用語がたくさん入っていました。さらにムーインは、ウェイアンが大学時代からユンジョンの名をとノートに書き、彼のような医師になることを夢見ていた、という秘密を明かします。

すべてを知ったユンジョンは、ウェイアンが失くしたあのバイクにまたがり、彼女を追いかけて空港へと疾走します!

その頃、空港へ向かう車の中で、ウェイアンはエリオットから衝撃の事実を告げられていました。実は、マータ博士の実験は失敗に終わっており、プロジェクトはすでに中止されていたのです。ウェイアンがハンチントン病の遺伝子を持っていると知ったエリオットは、良心の呵責に耐えられず、真実を打ち明けました。

一筋の希望だと思っていたものが、ただの幻想だった…。ウェイアンは、その場に崩れ落ちるほどの絶望に叩き落とされます。

空港で魂が抜けたように座り込んでいるウェイアンを見つけたユンジョン。彼は優しく彼女を病院へ連れ帰り、「フランスならいつでも行ける。僕が何でも手伝うから」と慰めます。

二人の間にようやく穏やかな空気が流れたその時、事態は急変します。病院から赤ちゃんを抱いた男たちが走り去り、母親が「人身売買よ!」と泣き叫ぶ事件が発生!

ユンジョンとウェイアンは、すぐさまバイクで犯人を追跡します。しかし、犯人グループに追い詰められ、絶体絶命のピンチに。犯人はユンジョンめがけてナイフを振り下ろし…その瞬間、ウェイアンが彼をかばって身代わりになったのです!

腹部を深く刺され、血を流しながら意識を失っていくウェイアン。彼女は最後に「バッグの中に…死亡保険が…使える…」とつぶやきます。

幸いにもウェイアンは手術で一命を取り留めましたが、手術室の前で待つユンジョンは、彼女の最後の言葉が頭から離れませんでした。彼女のバッグを調べると、そこには大量の傷害保険の証書が…。

ウェイアンが何か重大な秘密、おそらくは自身の身体に関する問題を抱えていると確信したユンジョンは、彼女の全身検査を行うことを決意するのでした。

『 癒やしの恋人~ロマンスの処方箋~』第7話の感想

今回は、二人の感情が複雑に絡み合い、観ていて胸が締め付けられるような回でした。ユンジョンへの想いを断ち切るために嘘をつき、パリ行きという偽りの希望にすがるウェイアンの姿は、あまりにも健気で悲しかったです。一方で、不器用ながらも必死に彼女を引き留めようとするユンジョンの行動一つ一つに、彼の愛情の深さが表れていました。特に、停電の中での告白シーンは、本作屈指の名場面ではないでしょうか。

ラストの人身売買事件からの衝撃的な展開には、言葉を失いました。ウェイアンが身を挺してユンジョンを守る姿、そして彼女が抱える秘密の断片が「保険証書」という形で明らかになったことで、物語は一気にサスペンスの色合いを帯びてきました。彼女の病気の謎と、二人の恋の行方がどうなるのか、今後の展開から目が離せません。

つづく